
映画 モンスターハンター(字幕版)
映画「バイオハザード」(2002~)シリーズで知られるミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「モンスターハンター」を鑑賞しました。
実況プレイなんかでたまに見かけたりする程度で、「なんかわからないけどモンスターを狩るゲーム」ぐらいの知識しかない状態だったのですが、ゲーム未プレイ勢としてはなかなかに楽しめたアクションファンタジー作品でした。
本記事は2025年05月21日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
――戦え。
作品情報
タイトル | モンスターハンター |
原題 | Monster Hunter |
ジャンル | アクション、SF |
監督 | ポール・W・S・アンダーソン |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
公開年(米) | 2020年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
砂漠で消息を絶った小隊の捜索に当たっていた、アルテミス大尉率いる特殊部隊。捜索の最中、アルテミス大尉たちは突然の砂嵐に襲われた。しかし、砂嵐が去ってみると、捜していた小隊が使用していたらしい車が目の前に現れたのだ。アルテミス大尉をはじめとする隊員たちは、驚き戸惑うが、そんな隊員たちに凶暴なモンスターが襲いかかる――。
主な登場人物
(敬称略)
ナタリー・アルテミス
(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
一部隊を率いる大尉。異世界に飛ばされ、モンスターに襲われた際には、「確率が低くても元の場所に帰る」と隊員たちを励ます。
ハンター
(演:トニー・ジャー)
モンスターから逃げるアルテミス大尉一行を監視するように見ている人物。アルテミス大尉と出会った後は、一戦交える。
大団長
(演:ロン・パールマン)
アルテミス大尉とハンターにピンチが訪れた際、助けに現れる。唯一、アルテミス大尉の世界の言葉(英語)が話せる人物。
映画「モンスターハンター」の感想
映画「モンスターハンター」の感想です。ザ・ハリウッド映画という感じの壮大なアクションシーンが見どころでした。
ミラ・ジョヴォヴィッチ×ポール・W・S・アンダーソン
本作で主演を務めるのは、映画「バイオハザード」シリーズ(2002~)でお馴染みミラ・ジョヴォヴィッチ。そして、メガホンを取ったのも、同「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン(ミラ・ジョヴォヴィッチの夫でもある)です。
もうね、ミラにこれ系の戦う女をさせたら、右に出る者はいないのよ。そう思いませんか?(圧)
今作も、やっぱりミラが美しく逞しい。個人的には、ミラのアクションに外れはないと思っているので、本作もまあまあ楽しめました。
天廊=?
で、ちなみになんですが。
本作に登場した「天廊」とかいうやつ。日本語字幕(たぶん吹替えも?)ではそうなっていたはずなんですが、英語では「Sky Tower(スカイタワー)」となっていましたね。……なんか、ちょっと安っぽくない? いや、これはただの感想で、不満があるわけではないんだけど、少しちゃっちい印象になったなあと感じてしまいました。
まあ、元ネタは日本のゲームでも、これはアメリカ発の作品。「スカイタワー」が「天廊」に訳されたという見方もできるけど……でも、ゲームのほうにも「天廊」ってあるんだよね?
たぶん長ゼリフがないほうが面白かった(かもしれない)
本作の魅力のひとつでもあるアクションシーン。
ミラひとりだけでも格好良いんですが、ハンター役を務めたトニー・ジャーとの共闘がまた良いんですよね。バッチバチにやり合っていた。下手な俳優さんがワイヤーアクションをすると、いかにも「吊っています!」みたいな感じになってしまいがちなところ、見事自然に跳躍した感じになっていました。当然、すごいのはスタッフさんたちもですが。
そして、そのハンターですが、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアルテミス大尉とは、扱う言語が異なり(異世界なので)、バーバルコミュニケーションが取れないという設定でした。難しい設定ながらも、割とうまく使いこなしていたと思います。その分、アクションシーンがメインになっていたものの、そこはやっぱりミラなので満足感たっぷり。
でも、そこでうまく行っているのだから、そのまま行ってほしかったというのもある。
中盤以降、登場するロン・パールマン演じる大団長。ロン・パールマンと言えば、映画「ムーン・ウォーカーズ」(2015)や「ドント・ルック・アップ」(2021)にも出ていましたが、どっしり構えている感じの役柄が似合いますよねえ。
まあ、それは今はどうでも良いのですけれど、その大団長がまたペラペラと英語を喋る喋る。これにはさすがにびっくりしちゃった。なんでも、今までに来た異世界人から学んだということらしいんだけど、あまりにご都合主義すぎるというか。
登場がかなり遅かったことからしても、難しいことを説明したりアルテミス大尉に協力を求めたりするのに、やっぱり言語コミュニケーションは必要だったとあとから気付いたとでも言うような。
個人的には、ハンターとアルテミス大尉のやり取りに十分満足感を覚えていたので、長ゼリフがないほうが良かったなと思うわけです。
迫力満点のアクションシーン
先述しましたが、ミラ・ジョヴォヴィッチ×トニー・ジャーのアクションシーンは迫力満点。
もうね、なんていうか、実にハリウッド的な演出だったなと。監督がポール・W・S・アンダーソンということもあって、「バイオハザード」(特に初期)のアクションが好きな人は、きっと気に入るんじゃないでしょうか。
本作に登場するモンスターは、蜘蛛のような造形のネルスキュラ、異世界に飛ばされたばかりのアルテミス大尉一行を襲う凶暴なディアブロス、草食のアプケロスなど。これらのモンスターも非常に良く出来ていたので、もしかしたら劇場の大きなスクリーンで観たかったかもしれない。
ゲーム未プレイ勢としては……
以上のことを踏まえて、ゲーム未プレイ勢としてはなかなかに楽しめた作品でした。途中までは「なんでハンターはアルテミス大尉に協力してくれるんだろう?」なんて思っていましたが(笑)。「餌(ベイト)!」とか言って、ほとんど命懸けみたいなことになっているのに、言葉も通じない中、どういうことやねんって。
でも、本作はファンタジー作品でもあるので、少なからずご都合主義が入ってしまうのは仕方のないこと……かもしれません。
これって、あれみたいなものでしょう?
私はポケモンゲームのファンなんですが、小さい頃「いつかポケモンと同じ世界で暮らせたら……」と夢見ていた時期もあって。それで「名探偵ピカチュウ」(2019)が公開された時は「昔の夢が現実になった!」と興奮したみたいな。
……モンハンの実写映画化もそんな感じ(?)。
ポケモンゲームファンの私にも「名探偵ピカチュウ」は刺さりましたが、モンハンファンの人たちにとってはどうだったんでしょうかね。口コミを見た感じ、あまり評判が良いとは言えなそうでしたが……。
映画「モンスターハンター」が好きな人におすすめの作品
映画「モンスターハンター」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- バイオハザード(2002)
- キングコング:髑髏の巨神(2017)
- RRR(2022)
- ダイバージェント(2014)
まとめ:ぜひ続編を!
個人的には、ぜひ続編を作ってほしいお話でした。
本作のみでも、スッキリまとまっているにはまとまっていたのですが、今からいくらでも続編が作れそうなラストでしたしね。
あ、あと、ちょっぴりエイリアン味もありました。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 44% Popcornmeter 70%
IMDb
5.2/10
Filmarks
3.0/5.0