
M3GAN/ミーガン 2.0
「M3GAN/ミーガン 2.0」の感想です。
「M3GAN/ミーガン」(2022)の続編。
アクション増し増しで、「我々がミーガンに求めていたのはこれじゃない!」感はあるのですけど、個人的にはこれはこれで好きでした。ただし、人は選びそう。
本記事は2025年11月04日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
強敵に対抗できるのは、ミーガンのみ――。
作品情報
| タイトル | M3GAN/ミーガン 2.0 |
| 原題 | M3GAN 2.0 |
| ジャンル | ホラー、スリラー、SF、アクション |
| 監督 | ジェラルド・ジョンストン |
| 上映時間 | 120分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | 不明 |
| 個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
ミーガンが引き起こしたあの凄惨な事件から約2年。平穏に暮らしていたジェマとケイディだったが、ある日、「アメリア」という殺人兵器が誕生してしまう。どうやらそれはミーガンの技術がもとになっているらしい。次々と犠牲者を生み出していくアメリア。アメリアを止めるため、ジェマは唯一対抗できるであろうミーガンを蘇らせる決意をするが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ジェマ
(演:アリソン・ウィリアムズ)
ミーガンの開発者。姪のケイディを引き取り、育てている。現在は、AI技術者として開発に携わりながらも、AIの危険性を世に伝える活動をしている。
ケイディ
(演:ヴァイオレット・マッグロウ)
ジェマの姪。両親を事故で亡くし、母親の妹であるジェマに引き取られた。ジェマとの関係はぎくしゃくしがち。
ミーガン
(演:エイミー・ドナルド/声:ジェナ・デイヴィス)
ジェマが所属するプロジェクトチームが開発したAI人形。アメリアに対抗するために蘇った。
コール
(演:ブライアン・ジョーダン・アルバレス)
ジェマの同僚。
テス
(演:ジェン・ヴァン・エップス)
ジェマの同僚。
クリスチアン
(演:アリストートル・アタリ)
ジェマの活動をサポートしている男性。名前を「クリスチャン」と間違われがち。
アメリア
(演:イヴァンナ・ザクノ)
ミーガンの技術をもとに設計された軍用ロボット。人質救出作戦に貸し出されていたが、暴走を始めてしまう。
映画「M3GAN/ミーガン 2.0」の感想
映画「M3GAN/ミーガン 2.0」の感想です。評価は分かれそうだけど、個人的にはこれはこれでまあ好き! という感じでした。
直前の公開中止
本来、日本でも劇場公開されるはずだった「M3GAN/ミーガン 2.0」。
が、直前になって衝撃の公開中止! もうね、SNSでこのお達しが出た時にはびっくりしましたよね。というか「うっそー!? そんなことあるんだ!?」という感じでした。確か、公開予定になっていた日付の2カ月前とかでしたもんね。直前も直前。SNSもざわついていました。
観た感想としては、これ、日本で上映したらまあまあウケていたのでは? と。いやあ、たぶんウケたよ。口コミをザッと見た限りでは、それなりに評価されていますもんね。アメリカでウケなかったという事実から、期待値が下がりに下がっていた(ハードルが下がっていた)というのはあるかもしれませんけれど。
ジェラルド・ジョンストン×ジェームズ・ワン×ブラムハウス
本作はジェラルド・ジョンストン×ジェームズ・ワン×ブラムハウスという豪華タッグにより実現したものでしたが。
ジェラルド・ジョンストン監督、好きです。
映画「ハウス・バウンド」(2014)も、ぶっ飛んだ展開ではあったけどかなり面白かったし。引き続き追いかけていきたい監督のひとりですね。
それに加えて、「ソウ」シリーズ(2004~)や「死霊館」シリーズ(2013~)で知られるジェームズ・ワン氏も製作陣に名を連ねています。これで面白くならないわけがないんだよなー! とも思うけど、それを考えると、この2人が「M3GAN/ミーガン 2.0」でやったことはだいぶ大胆だったなと思うわけです。
ホラーから路線変更
というのも、完全にホラーだった前作に対して、今回はSFアクションに振り切っていたという印象だから。ホラー要素isどこ?
おそらく、アメリカでウケなかった原因のひとつはここにあると思います。正直、これは私もどうなんだろうと思っている。この作品を単体で観れば普通に面白いんだけど、これを「M3GAN/ミーガン」でやる必要はあったのかというところですよね。こういうのをホラーメインで扱っているブラムハウスがやる意味はいったい、的な。
これを「M3GAN/ミーガン」だと意識すると「微妙……」な反応になってしまうのかなと。
学ぶからこそのAI人形
で、今作ではミーガンをまさかの味方につけるという驚きの展開になりました。「アメリアの暴走を止めるためにはミーガンが必要だけど、完全に信用するのは無理」というジェマの感覚が痛いほどよくわかります。前作では、人間の理屈が通用しないところがありましたしね。
そのうえで、やっぱりミーガンが必要だという結論になるのですけど、お試し期間の間にミーガンに与えられたロボット(の体)がとても可愛かった(笑)。あのミーガンなら怖くない。ファミレスとかにいる配膳ロボットをギュッと手乗りレベルに小さくしたボディ。
とはいえ、ジェマとの戦いに敗れてから、長きにわたり息を潜めてケイディのことを見守っていたミーガン。何をしでかすかわからないところはやっぱりある。造形が可愛くてもミーガンはミーガンですしね。
でも、ミーガンはAI人形。「前回の失敗」からしっかり学んでいたんだろうなとも思います。前回も今回も、ミーガンは一貫して「ケイディを守る」と言っていますし。人間の感情を理解するようになったというより、人間の一般的な思考パターンを学んだのではないかと感じました。前作の事件(?)からケイディたちを見ていたということは、その間、学ぶ時間があったということでもあるので。
いやしかし、味方どころかヒーロー的立ち位置で活躍しだしたのにはびっくりしちゃいましたね。
アメリアVSミーガン、新旧対決
アメリアとミーガンの新旧ロボット対決もド派手で良かったです。
ただこれも「M3GAN/ミーガン」シリーズに求めるものではないから、評価が分かれるところではあるんだろうなとは思うけど。
なににしても、AIの研究者でありながら、その危険性を説く活動を行っているジェマの思考は間違っていなかったわけですね。アメリアのように悪い方向に行ってしまうAIもいるし、今作でのミーガンのように心強い味方になってくれるAIもいる。ただ、両者ともにはっきりしているのは、危険性を理解して使うことの大事さですね。
危険だから一切使わないというような0-100思考になるのでなく。
ジェマの性格は筋金入り
それにしても、ジェマの性格は筋金入りというか、本当に人間関係を構築するのが苦手すぎるというか。前作の最後でようやっと良い感じになったかと思えば、今作ではまたケイディと微妙な感じになっているし。
コールたちとも揉めていましたけど、ジェマにはどうやら他人に相談せずひとりで物事を進める癖のようなものがあるっぽい。無意識に「自分は正しい」と思っているかのようでしたね。「ケイディのために」「チームのために」と自分の考えを押しつけるようなところも見受けられました。
でも、今回のことを通して「自分の意思とは関係なく勝手に決められる」ことがどういうことなのか、身をもって自覚したんじゃないでしょうか(笑)。ジェマとミーガンの共闘は見ごたえ抜群でしたね。前作を経て、性格がほぼ変わらなかったことを考えると、もし次作があればまた意固地なジェマに逆戻りしてしまうのではという気がするけれど。
まあ、確かに人間関係って難しい。ジェマじゃなくても。
ミーガンダンス再び!今回は歌も!
ちなみに、今回もありました。
ミーガンダンス!
もっとも、ホラーメインだった前作のような不気味なものじゃなくて、普通に格好良い系のダンス。ロボットダンスだったのがさらに良い(笑)。
そのうえ、今回は歌も披露してくれました。自分の気持ちを歌にする感じがめちゃくちゃミュージカルっぽくて、思わず笑ってしまった。不意打ちすぎる!
これ、日本で公開中止されたの勿体なさすぎます。
映画「M3GAN/ミーガン 2.0」が好きな人におすすめの作品
映画「M3GAN/ミーガン 2.0」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- マダム・ウェブ(2024)
- オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014)
- チャイルド・プレイ(2019)
- アイ, ロボット(2004)
映画「M3GAN/ミーガン 2.0」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年11月04日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:日本未公開が惜しい!
まさか、日本未公開(公開中止)がこれほどまでに惜しく感じられるほどの内容だったとは。
たぶん、日本では大コケすることはなかったんじゃないかなと思います。まあ、先述した通り、これを「M3GAN/ミーガン」でやる必要があったのかというのは微妙なところですけれど。
これはこれとして、SFアクションとして観ればかなり面白かったです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 58% Popcornmeter 81%
IMDb
6.1/10
Filmarks
3.7/5.0


