
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の感想です。
マシュー・リラードが出ていた!(大声)
個人的に、ストーリーはいまいちハマらなかったんですが、マシュー・リラードが出ているだけで十分な満足感が得られました。
本記事は2025年07月17日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
廃墟と化したピザ屋の中で――ロボットたちが動く!
作品情報
タイトル | ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ |
原題 | Five Nights at Freddy’s |
ジャンル | ホラー、スリラー |
監督 | エマ・タミ |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
公開年(米) | 2023年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
かつて、目の前で弟を誘拐されてしまった過去を持つマイク。少し前に両親を失ったマイクは、今は妹のアビーを養いながら生計を立てていたが、仕事はことごとくうまくいかず、叔母のジェーンにアビーの親権を要求されていた。就活もうまくいかない中、彼はなんとか廃墟と化したピザ屋「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備の仕事につくことができた。しかし、このピザ屋では80年代に子どもたちの失踪事件(未解決)が発生していたのだった――。
主な登場人物
(敬称略)
マイク・シュミット
(演:ジョシュ・ハッチャーソン)
目の前で弟を誘拐されたトラウマに苦しむ青年。両親を亡くし、現在は妹の親代わりとして生計を立てている。叔母に妹の親権を要求されたため、廃墟と化したピザ屋の夜間警備を引き受けることに。
アビー・シュミット
(演:パイパー・ルビオ)
マイクの歳の離れた妹。10歳。心を閉ざし、ひたすら不思議な絵を描く毎日を送っており、マイクとの関係もぎくしゃくしている。叔母のことは嫌っている。
ジェーン
(演:メアリー・スチュアート・マスターソン)
マイクとアビーの叔母。アビーの親権を要求するのは、マイク曰く「金のためだ」とのこと。
ヴァネッサ・シェリー
(演:エリザベス・レイル)
「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」一帯の警備を担当する地元の警察官。
スティーブ・ラグラン
(演:マシュー・リラード)
マイクが失職した際、次の仕事探しを手伝ってくれたキャリアカウンセラー。
マキシン
(演:キャット・コナー・スターリング)
通称「マックス」。マイク不在の際、アビーのベビーシッターを務める。
映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の感想
映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の感想です。個人的には、ちょっと詰め込みすぎて盛り上がりに欠けていたかなという印象。
マシュー・リラードの出演
まず、マシュー・リラードが出演しているのに気がついた瞬間、テンションが爆上がりしました。えー! マシュー・リラードが出てんのー!? もっと早く言ってよー! な気持ち(笑)。
本作ではキャリアカウンセラーとして登場しましたが、セリフを聞いているうちに「これは……覚えのある話し方(発音)……あいつでは……!?」と。お恥ずかしながら、最近のマシュー・リラード氏は写真で見る程度だったので外見だけではいまいちピンと来ず、いったん映像を停止して(笑)キャストを調べたところ、やっぱりマシュー・リラード。
ええ、映画「スクリーム」(1996)のスチュ役で知られるあの人ですよ。私的に「スクリーム」全シリーズでの最推しですからね。演技と話し方で気がついた瞬間、誰にともなくドヤ顔をしてしまった(笑)。もうね、彼が出ているだけで最&高。ストーリーとかぶっちゃけどうでもいい(よくない)。
山場までが長い!
と、まあ、それは冗談なんですけど。
ストーリー的なものを言うと、山場までが正直長かったかな。「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」というタイトル通り、廃墟と化したピザ屋で過ごす5日間の夜勤を描いたものなので、1日目、2日目、3日目……というように順に追っていくことになるわけですが、ほとんどがマイクと妹アビー、もしくはマイクと誘拐された弟ギャレットの話だったような気がします。
半分を過ぎたあたりで「これ、まさかこのまま終わらないよね……?」とちょっと不安になったぐらい。こちらはホラー、もしくはスリラーだと思って観ているので。
そして物足りない
結局、ホラーシーンもスリラーシーンもあるにはあったんですが、そこにも物足りなさを感じてしまいました。アニマトロニクスたちと対峙するシーンがあまりに短すぎて。思わず「ここがメインじゃないのー!?」と。
なんていうか、マイク、ほとんど何もしていないよね? って(笑)。
序盤、勘違いでお客さんをボッコボコにする描写があるぐらいなんだから、その腕っ節で少しは活躍してほしかった……かもしれない。妹を守ろうという心意気は感じましたが、本当に心意気だけだった。まあ、ある意味リアルと言えばリアルなのかもしれないけれど。実際、あんな状況になったら為す術もなくっていうパターンが多いだろうし(たぶん私もそうなる)。
たぶんいろいろと詰め込みすぎ
で、物足りなさを感じた原因のひとつとして。
たぶん、いろいろな要素を詰め込みすぎたんじゃないかなあと。
例えば、妹の親権問題とか。叔母との関係とか。マックスの給与未払いとか(笑)。あと、謎めいた地元警察官ヴァネッサのこととか。
設定を詰め込みすぎたせいで、これらのことを映画の尺ですべて説明しなければならなくなって、結果ホラーシーンが少なくなってしまったんじゃないかという気がします。マイクの「ことごとく仕事がうまくいかない」設定をもう少しうまく活かしてほしかった感じもありますし。
ちなみに、マイクを演じたジョシュ・ハッチャーソンはとても良かった。映画「ハンガー・ゲーム」(2012)の時から本当に好きです。LOVE。ああ、「ザスーラ」(2005)に出ていた子役時代にはすでに素敵な俳優さんでしたね。
終盤の展開も謎
ここではネタバレを控えたいので、明確にどことは言えませんが、終盤の展開が個人的には謎でした。というか、マイクの妹に対するアイデア?
なぜあそこでそこに目をつけ、新しく取り替えることを思いついたのか。
どこかで伏線らしきものがあったんでしょうか(私の注意不足なら申し訳ない)。突然の展開に「えっ、なんで!?」ってなりましたね。ここは。
こっちのほうが好き!
そして、本作の元ネタとなっているのは同名のゲームだそう。略称は「FNAF(フナフ)」。PC及びスマホでのゲームらしいですが、アメリカではNintendo Switch版も売られている模様(日本のSwitchでもプレイ可能だとか?)。これはこれでちょっと気になっています。
ただ。
実は、同じ元ネタから作られた作品として「ウィリーズ・ワンダーランド」(2020)があるんですよね。
個人的には、こちらのほうが圧倒的に好きだった。いや、本当に個人の意見です。あしからず。
というのも、この手のホラー(スリラー)ってシンプル・イズ・ザ・ベストなところがありません? 話に深みを求める人は複雑な構成でもいいのかもしれないけど、私の場合はシンプルに不穏な雰囲気を楽しみたいというのがあって。それでいうと、「ウィリーズ・ワンダーランド」(2020)はこれでもかっていうぐらいにシンプル。
ニコラス・ケイジがただひたすらにアニマトロニクスたちをボッコボコにするっていう。ちなみにこのニコケイ、一言も喋らないし主人公なのに名前さえありません(笑)。役名のところにも「管理人(The Janitor)」って書かれるぐらい(笑)。
楽曲も良くて、最初から最後まで飽きることなく観られました。
なので、本作はちょっと複雑すぎて、それはそれでいいときもあるんだけど、私にはあまり合わないなと感じましたね。
映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」が好きな人におすすめの作品
映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
まとめ:キャストは素敵
(大好きな!)マシュー・リラードをはじめ、キャストの顔ぶれは非常によかったと思いますね。アビー役のパイパー・ルビオもとても可愛かったですし。
ただ、私にはストーリーがいまいちハマりませんでした。もう少し盛り上がりが欲しかったところ。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 32% Popcornmeter 86%
IMDb
5.4/10
Filmarks
3.2/5.0