
ミラクル・ニール!(字幕版)
テリー・ジョーンズ監督、サイモン・ペッグ主演の作品です。
イギリスらしい(というと語弊があるかもしれませんが)ジョークが満載で、爆笑できるわけではないけれど、フフッとしてしまうユーモアたっぷりな内容になっていました。
ストレスが溜まったときなどに観たい。
本記事は2025年02月14日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
全知全能の力が与えられているのに、なぜこんなことに!
作品情報
タイトル | ミラクル・ニール! |
原題 | Absolutely Anything |
ジャンル | コメディー、SF |
監督 | テリー・ジョーンズ |
上映時間 | 85分 |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2015年 |
公開年 | 2015年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
銀河系の彼方。エイリアンたちは、下等な惑星である地球の滅亡を企てていた。しかし、一度はチャンスを与えるべきというルールのもと、ランダムに選んだ地球人に全知全能の力を与え、それをどう使うかによって地球の行く先を決めようという。そして、やる気のないニールという小学校教師が、その「選ばれし者」になったのだが――。
主な登場人物
(敬称略)
ニール・クラーク(演:サイモン・ペッグ)
小学校教師。やる気がない男。エイリアンたちによって、ある日突然全知全能の力を与えられる。
デニス(声:ロビン・ウィリアムズ)
ニールが飼っている犬。ニールの力によって、話せるようになった。が、性格は犬のまま。
キャサリン(演:ケイト・ベッキンセイル)
ニールの隣人で、書評番組制作会社で働いており、上司からのセクハラや、大佐からの付き纏い行為に辟易としている。
レイ(演:サンジーヴ・バスカー)
ニールの同僚の理科教師。
グラント(演:ロブ・リグル)
軍人(大佐)。キャサリンにしつこく付き纏っている。
映画「ミラクル・ニール!」の感想
映画「ミラクル・ニール!」の感想です。クスッと笑えるコメディー作品が好きな人は、きっと好きになる! そんな内容の作品でした。
監督はテリー・ジョーンズ
監督は、まさかのモンティ・パイソンからテリー・ジョーンズ氏。
ならもう、面白くならないわけないんだよな。
私は「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975)なんかも好きですが、本作も観た瞬間ファンになりました(ただし、人は選ぶと思う)。
なんというか、ベタでもあり、爆笑をかっさらっていくわけではないけれど、クスッと笑えるお馬鹿なコメディー(※褒め言葉です)が好きな人には、ぴったりハマる感じ。
モンティ・パイソンそろって出演
で、テリー・ジョーンズが監督を務めているというだけでも期待値が高いのに、さらにすごいのは、モンティ・パイソンのメンバーがそろって出演していることです。
ジョン・クリーズに、マイケル・ペイリン、テリー・ギリアム、エリック・アイドルの4人(もうひとりいたグレアム・チャップマンはすでに亡くなっている)。
といっても、みなさん地球滅亡を企てるエイリアン役なので、声のみの出演ではありますが。
……豪華すぎる!
故ロビン・ウィリアムズ最後のアフレコ
また、本作には故ロビン・ウィリアムズも出演しています。
こちらも声のみで、ニールの飼い犬であり、ニールの力により人間の言葉を話せるようになったデニスを演じていましたね。
アフレコをしたのは、ロビン・ウィリアムズが命を絶つ一カ月ほど前だったそうです。
サイモン・ペッグ主演の映画『ミラクル・ニール!』から、故ロビン・ウィリアムズさんが亡くなる約一か月前に参加したアフレコシーンが公開された。本作が、ロビンさんにとっての最後の出演作となった。
ロビン・ウィリアムズ本人が映像で出演している作品はまた別にあるようですが、声の出演としては、この「ミラクル・ニール!」が最後の作品だったとのこと。
ロビン・ウィリアムズといえば、映画「ジュマンジ」(1995)や「レナードの朝」(1990)など、数々の名作に出演していましたが……我々は本当に惜しい人を亡くしたのだと痛感します。
全知全能の力も使う人次第
本作を観て思ったのが、私もこの力を使いこなせる気がしないということ(笑)。
確かに「なんでも願い事を叶えてくれる全知全能の力」ではあるし、うまく使いこなせればなににでもなれるのだろうけれど。
そんな力を持っておきながら、飼い犬(デニス)と話ができるようにしたり、友人が好意を寄せている女性の感情を友人に向けようとしたり、うまく使いこなせないのもまたニールの魅力。
とはいえ、確かに使いこなすのがとても難しそうな力ではありました。
だって、(うっかり)教室が爆発したことにより亡くなった生徒を取り戻すために、「亡くなった人を生き返らせてくれ!」と願ったら、そこら中の墓からゾンビが這い出てくるみたいなとんでも仕様なシステムなんですよ。「そういうことじゃねえええ!」の連続。
全知全能の力といっても、完全無欠じゃないというね……。
予想しやすいオチ(でもそれが良い◎)
あとは、まあ、正直、オチは予想しやすかったというか、そうなるべくしてなったというか。
このあたりに不満を感じる人はいるかもなという印象でした。
ただ、私個人としては、予想できるからこそ安心して観られて良かった。純粋なコメディー作品に「これは最後、どうなるんだろう?」というハラハラドキドキ(不安感)はいらんねん。いや、あったらあったで、面白いんですが!
でも、オチ含め、ライトタッチな内容なので、気楽な気持ちで鑑賞することができました。
映画「ミラクル・ニール!」が好きな人におすすめの作品
映画「ミラクル・ニール!」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- もしも昨日が選べたら(2006)
- マスク(1994)
- 悪いことしましョ!(2000)
まとめ:コメディー×サイモン・ペッグ
コメディー作品における、サイモン・ペッグの存在感といったらないですよね。
本作のニールも、まさにハマり役でした。
また、本作はモンティ・パイソンがそろって(声だけですが)出演という豪華な作品でもありました。やっぱりすごいよね、モンティ・パイソン。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 20% AUDIENCE SCORE 37%
IMDb
6.0/10