
マダム・ウェブ
「マダム・ウェブ」の感想です。
実は、今の今までマーベル作品だって知らなかったんですよね(笑)。
でも観てみたら、雰囲気こそやや地味な感じだったものの、映像はしっかりマーベルでした。やっぱりダイナミックで良いよね!
本記事は2025年10月07日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
「早いうちに芽を摘み取っておこう」的な敵に先制攻撃を仕掛けられたので。
作品情報
タイトル | マダム・ウェブ |
原題 | Madame Web |
ジャンル | アクション、サスペンス、アドベンチャー |
監督 | S・J・クラークソン |
上映時間 | 116分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2024年 |
公開年(米) | 2024年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
アメリカのニューヨークで救命士として働いていたキャシーは、仕事中に発生した事故で生死の境を彷徨い、同時に未来予知の力を手に入れることになった。その力は万能というわけでなく、その力に戸惑うキャシーだったが、地下鉄で乗り合わせた3人の少女が何者かに襲われる未来を見る。咄嗟に3人を助け、少女たちを魔の手から逃がそうとするキャシーは、やがて自身の出生の秘密にも近付いていくことになる――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
カサンドラ・ウェブ
(演:ダコタ・ジョンソン)
通称「キャシー」。救命士。実母はすでに亡くなっている。生死の境を彷徨ったのをきっかけに、未来予知の能力を手に入れる。
エゼキエル・シムズ
(演:タハール・ラヒム)
キャシーと3人の少女を執拗に追いかける男。かつて、キャシーの実母と共にクモの研究をしていた。
ジュリア・コーンウォール
(演:シドニー・スウィーニー)
エゼキエルに狙われたうちのひとり。真面目な気質。
マティ・フランクリン
(演:セレステ・オコナー)
エゼキエルに狙われたうちのひとり。裕福な家庭に生まれ、育ったが、両親は海外出張続きで家を不在にしている。
アーニャ・コラソン
(演:イザベラ・メルセード)
エゼキエルに狙われたうちのひとり。不法滞在をしていた父親が国外追放され、ひとりで暮らしている。
コンスタンス・ウェブ
(演:ケリー・ビシェ)
キャシーの実母。臨月だったのにもかかわらず、クモの研究のためアマゾンの奥地に向かい、同行していたエゼキエルに裏切られ亡くなった。
映画「マダム・ウェブ」の感想
映画「マダム・ウェブ」の感想です。一般的なマーベル作品に比べるとやや地味な雰囲気だけれども、映像はしっかりマーベル。
賛否両論には分かれそう
正直、賛否両論分かれそうだなあと思った作品でした。全体的に悪くはなかったのだけど、やっぱりマーベルなので。期待値が高くなってしまうところはありますよね。
先述しましたが、マーベル作品にしては割と地味なほうだと思う。特に終盤が近付くあたりまでは、戦闘らしい戦闘もなくて。そこは、さすが「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」と言われるだけのことはありますね。物語の大半は「なぜこの子たちが狙われるのか?」みたいなことに焦点が当てられていました。
ただ、それも本格ミステリー・サスペンスと言うほどの難しさではなく、「考えてもわからないからとりあえず行動しよ!」みたいな感じ。まあ、この辺がミステリーでありながらもマーベル作品ということなのでしょう。
推しはイザベラ・メルセード
完全に余談ですが、個人的推しはイザベラ・メルセードです。
めちゃくちゃ美人さん。
映画「インスタント・ファミリー~本物の家族見つけました~」(2018)で初めて知って、その時も「可愛い!」って思ったんですよね(やっとお名前覚えられました)。もちろん、美人さんなだけでなく演技も素晴らしいです。素敵な俳優さん。
3人の高校生の活躍が欲しい
内容的に言うと、個人的には3人の高校生の活躍がもっと欲しいところでした。せっかく登場するのに、ほぼほぼ何もせずに終わってしまうのはあまりにもったいなさすぎる。
主人公はキャシーなのでわからなくもないですが、「狙われているのが3人である意味は?」「加えて、この3人でなければいけない理由とは?」みたいな部分がどうしても引っ掛かってしまって。真面目、楽観主義者、中間みたいなのでバランス取ろうとしただけじゃない? みたいな。「一応ポリコレ的に黒人の子もいれておこう」というのもあるのではなんて。
失礼な考えかもしれませんが、この3人である意味が最後までよくわからなくて、理由があるとしたらこんな感じじゃないのかなと想像してしまいました。
それに、未来のスパイダーウーマン(?)としての描写も非常に中途半端な印象を受けましたね。
海外まで行ったのに?
で、本作においては結構無駄な描写が多いなという印象だったんですが。
その最たるものとして挙げたいのが、実母のことを知るために、キャシーがアマゾンの奥地に行くところ。(設定として)わざわざ海外まで行ったのに、「え、それだけ?」という展開しか用意されていなかった。いや、あの話は確かに大事なことだと思いますよ。
でも、例えばキャシーが不在にしている間に、高校生たちに何かが起きるとか、高校生たちは高校生たちで何か行動を起こすとか、高校生たちのほうでも新たな発見があるとか、キャシーのほうでも何か、ほら、何かさあ、っていう展開を期待していたもので。
圧倒的物足りなさ! という感じでした。
泥臭い戦い
とはいえ、さすがマーベル。
戦闘シーンの映像はダイナミックでとても綺麗。もう、変に本格派ミステリー! とかしていないで、ミステリー要素はありつつもこっち方面で頑張ればいいと思うよっていう。
未来予知の能力に覚醒したキャシーですが、この未来予知の力も万能でなく、しかも予知できるだけでそれをどうにかするとしたら自力以外にほかなりませんからね。キャシーは救命士なので、一般女性にしたらタフなほうなんだとは思いますが、それでも何か特別な能力があるわけでもなし。
周りでバチンバチン言っている派手さはあるものの、キャシーの戦い方はとにかく泥臭い。自分の身体能力を超えたことはできないわけなので。
この辺は割と新鮮な気持ちで観られました。
ラストもいまいち
それなのに!
ラストで「あー!!!!」ってなってしまった(笑)。個人的に苦手だったというだけなんですけれども。
ネタバレはしたくないので、詳細なことは伏せつつ。大人の顔色が読める良い子であれば良い子であるほど「私はこういう人間にならなきゃ」って思いそうだよなというオチでした。
特にジュリアあたりが心配ねって。
映画「マダム・ウェブ」が好きな人におすすめの作品
映画「マダム・ウェブ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- オービウス(2022)
- デアデビル(2003)
- ヴェノム(2018)
映画「マダム・ウェブ」の配信サイト(サブスク)
※記事執筆時点での情報です(2025年10月07日)。レンタル作品等も含まれます。
Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
× | ○ | ○ | × | × | ○ |
まとめ:マーベルは普通がいい
マーベルはやっぱり普通がいいですよね。
アクションシーンがあんなに美しいんだから。へたに「本格ミステリー・サスペンス!」とかやらずに、普段通りのマーベル作品で十分面白いと思います。
とはいえ、マーベル初の本格ミステリー・サスペンスということなので、ナイストライ! という感じではありました。観られてよかった。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 10% Popcornmeter 53%
IMDb
4.1/10
Filmarks
3.3/5.0