
川を越えた先
「川を越えた先」の感想です。
イタリア産ホラー。
見た目からして(個人的に好みでないタイプの)B級感がただよっていたので、どうしようかなと思いつつ、怖いもの見たさで鑑賞! してみたら、意外と面白くてびっくりしました。
ただ、ものすごく怖いというわけではないため、ホラー好きさんにとってはやや物足りない印象になってしまうかも。
本記事は2025年09月23日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
廃村に足を踏み入れたら――何かいる。
作品情報
タイトル | 川を越えた先 |
原題 | Oltre il guado |
ジャンル | ホラー、B級映画 |
監督 | ロレンツォ・ビアンキーニ |
上映時間 | 92分 |
製作国 | イタリア |
製作年 | 2013年 |
公開年(伊) | 2014年 |
レイティング | 不明 |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
野生動物の研究をしていた科学者は、その途中、人気のない廃れた村に行き着く。興味を持った科学者は、早速廃村の調査を始めるが、そこにはずっと何者かの気配があって――。
主な登場人物
(敬称略)
科学者
(演:レンツォ・ガリウプ)
野生動物の研究、追跡をしている科学者。とある廃村に行き着くが、常に何者かの気配を感じている。
映画「川を越えた先」の感想
映画「川を越えた先」の感想です。イタリア産ホラー。なんとなーく暇潰しのつもりで観てみたら、意外と面白かったお話。
何か起きそうで……(起きなーい!)
本作は終盤まで「何か起きそう……」「お、これは来るか?」「次は絶対何か来る!」「これは何か起きなきゃおかしい雰囲気……」からの「何も来ないんかーい!」が繰り返されるものでした。だけど、個人的にはこの雰囲気が好き。「良いよね、廃村って」という。
ということで、まあ、終盤まで耐えろ! な作品ではありましたね。
ただ、終盤まで耐えたとて、非常に単調な展開であるのには違いなく、そのあたりで退屈さを感じてしまう人はいるかも? という印象でした。私は割と好み。「絶対何かいる! でも見えない……」みたいなのって怖いですよね。家に出るあの黒光りする虫(天敵)とかみたいな感じ。
カサカサ音がするし、絶対にどこかにいる気配はあるんだけど、見えないからどこに潜んでいるかがわからないっていうやつ。
雰囲気は◎
先述した通り、雰囲気は良かったです。めっちゃホラーだった。あのじめっとした陰湿な感じはJホラーに近いものがあったかも。
むやみやたらとジャンプスケアで攻めてこない感じが「わかってるねえ!」と言いたくなりました。
かと思えば、その正体は割と海外ホラー寄りでもあって。個人的には、絶妙な塩梅のホラーだったなと感じています。
だから……
ホラーって、いや、本作に限った話じゃないんですけれども、「だからそんなやばそうなことするなってあれほど……!」ってなりますよね(笑)。
妙な音がしたほうをわざわざ覗きに行ったり。ああいうのは、登場人物が何も行動しないとホラーとして進まないというのもあるでしょうし、心理的にも「自分の気のせいだった」と思いたいがあまり、「何もない」ことを証明しようとして近付いてしまうんでしょうね。わからないでもないけど。
でも、観ているほうとしては「わざわざ自分から近付かないの!」ってなりますね。
キツネにつける小型カメラ
っていうか、個人的に「惜しい!」と思った演出があって。
主人公は野生動物のデータを集めているということで、キツネ(だったかな?)に小型カメラを付けるんですよね。それで、しばらくそれを監視している。そうしているうちにキツネに異常があり「何かに襲われた」ことがわかるっていう。
このカメラはキツネの首だか胴体だかに取り付けているので、つまりほぼほぼキツネ視点でもある。
これが結構良かった。良かったのに!
そこまで活かされていなくてちょっぴり残念でした。もう少しキツネ視点で恐怖体験をしてみたかったなと(ただし、三半規管弱い民としてはだいぶ酔いそうではある)。
映画「川を越えた先」が好きな人におすすめの作品
映画「川を越えた先」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- THAT/ザット(2016)
- ドラッグ・ゲイター(2023)
- ハイルシュテッテン~呪われた廃病院~(2018)
映画「川を越えた先」の配信サイト(サブスク)
※記事執筆時点での情報です(2025年09月23日)。レンタル作品等も含まれます。
Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
× | × | ○ | × | × | × |
まとめ:もう少し短かったら
個人的には「思ったより面白かった!」というところでしたが、強いて言うならちょっと長すぎたかなと。全編を通して淡々と進み、何か劇的な出来事が起きるわけでもないので、どうしても中だるみ感は出てきてしまいましたね。
一時間ぐらいがちょうどよかったかもしれない。
Rotten Tomatoes
Tomatometer ―% Popcornmeter 42%
IMDb
5.5/10
Filmarks
2.8/5.0