
ソニック・ザ・ムービー
「ソニック・ザ・ムービー」の感想です。
正直、ソニックのことはあまりよく知りませんで。
日本発のゲームであること、青いやつがなんかめっちゃ足が速いことぐらいの知識だけで挑戦しました。まず「ソニックってハリネズミだったんだ!」というところから。
子どもには人気がありそうなタイプの映画でした。
本記事は2025年08月02日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
――超音速で走る!
作品情報
タイトル | ソニック・ザ・ムービー |
原題 | Sonic the Hedgehog |
ジャンル | アクション、アドベンチャー、コメディー、ファミリー、アニメーション |
監督 | ジェフ・ファウラー |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
公開年(米) | 2020年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
唯一無二の力を持つソニックは、ある日、その力を狙った敵に襲われ故郷を追われることになった。それから10年。孤独を抱えながらも、地球のとある小さな街でひっそり暮らすソニックだったが、ひょんなことから電磁パルスを発生させ、大規模な停電を起こしてしまう。国からの依頼で調査に乗り出す天才科学者ドクター・ロボトニック。しかし、その正体は地球征服を目論む悪党だった。困ったソニックは、長年観察していた保安官のトムに助けを求めるが――。
主な登場人物
(敬称略)
トーマス・ワカウスキー
(演:ジェームズ・マースデン)
グリーンヒルズの保安官。よくドーナツに話しかけていたため、ソニックには「ドーナツ卿」とあだ名をつけられる。人命を救うことを夢見て、サンフランシスコ市警察への転職を目指している。
ソニック
(声:ベン・シュワルツ)
青いハリネズミ。故郷で平和に暮らしていたが、特別な力を狙った敵に襲われたことにより地球への逃亡を余儀なくされる。しばらくはひっそり過ごしていたものの、ドクター・ロボトニックの出現がきっかけでトムに助けを求めた。超音速で走る。
マディ・ワカウスキー
(演:ティカ・サンプター)
トムの妻で、獣医。ソニックには「プレッツェル婦人」と呼ばれる。
ドクター・ロボトニック
(演:ジム・キャリー)
天才科学者。ソニックが持つ特別な力を狙う。地球征服を目論んでいる。
映画「ソニック・ザ・ムービー」の感想
映画「ソニック・ザ・ムービー」の感想です。展開としてはまあまあ平凡。でも、こういうのがやっぱり楽しいよねっていうお話。
悪役のジム・キャリー
主人公のひとり、トーマス・ワカウスキー(ドーナツ卿)を演じているのはジェームズ・マースデンですが、悪役のドクター・ロボトニックを演じたのはジム・キャリーでした。
映画「グリンチ」(2000)や「トゥルーマン・ショー」(1998)などで知られるジム・キャリー。
特に「グリンチ」とかそうですけど、ああいう一見悪そうなキャラを演じさせたら右に出る者はいないっていう感じの俳優さんですよね。グリンチは別に悪役ではありませんが(笑)。
本作を観て、改めてすごい俳優さんなんだなって実感しました。
嫌味なく、ちょっと悪そうなんだけどコメディー要素も兼ね備えた役を務められる数少ない俳優さんのうちのひとりですね。
シンプル・イズ・ザ・ベスト
ただ、ストーリーとしては平凡な印象でした。ありきたりというか。アメリカ発の映画にありがちな展開だったなあと。
とはいえ、この手の映画だとシンプルだからこその良さみたいなものはありますね。
主人公と悪役がいて、途中問題が起きたりピンチに陥ったりするけれど、最後はなんだかんだハッピーエンドっていう。先述した通り、ここでやっぱりジム・キャリーがとても良い仕事をしていました。
軽快な掛け合い
ソニックとトム、ドクター・ロボトニック(そして時にマディも)の軽快な掛け合いもとても魅力的でした。クスッとしてしまう感じが最高!
ちなみに、個人的に好きだったのは「Bucket Listって何?」とソニックが聞くくだり。まあ、たぶんここは普通にスルーするところなんだと思うけど、英語ネイティブじゃないからこそツッコんでしまったところというか。
「Bucket List」とは「死ぬまでにやりたいことをまとめたリスト」のことなんですが、これをトムが説明する時に「Bucket Listとは『kick the bucket』するまでにやりたいことだよ」みたいなことを言っていたんですよね。「kick the bucket」とは「死ぬ」「亡くなる」という意味のイディオム。なのでトムの説明は正しい。
ただ、「Bucket List」がわからないのに「kick the bucket」っていう言い回しはわかるんやなあって(笑)。
スルーすべき場所だとしても、たぶん、ジョーク。え、あえてのこの言い回しだよね?(混乱)
ソニックとトム
敵に狙われたことで、追い出されるようにして故郷を捨てなければならなかったソニック。そして、環境に恵まれながらも自ら故郷を捨てようとしているトム。この2人の対比も良かったです。
ソニックのほうが自由なように見えて、トムのほうが鬱屈しているように見えるのも興味深い。
ふと思ったのは、人って中途半端に与えられた状態のときほど「もっともっと」と望みやすいのかなって。
例えば、トムは保安官になるべくしてなり、ある程度は持っているという感じでしたが。でもやっぱり、小さい街で活躍する場もほとんどなく、中途半端な状態だったんですよね。だからもっとと望んだ。対するソニックも、地球に逃亡してきた当初は何も持たずの状態だったからひっそり暮らしていたけど、トムと出会い友人を手に入れたあとは、もっともっとと望むようになっている(「Bucket List」をこなしたい、地球に残りたいetc.)。
「お腹が空いているときに一口ご飯を食べるともっとお腹が空いてくる」って某スポーツ漫画でも言っていましたもんね。そんな感じ。
ソニックが自分の感覚として孤独を脱したのを見た時には、ちょっとうるっと来てしまいました。最近こういうのに弱い。
映画「ソニック・ザ・ムービー」が好きな人におすすめの作品
映画「ソニック・ザ・ムービー」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 名探偵ピカチュウ(2019)
- グリンチ(2018)
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023)
まとめ:スローモーションが格好良い
超音速で走るのがソニックの特徴のひとつ。
ソニックが戦うシーンで、その速さを表すためにスローモーション演出があるんですが、あれはかなり格好良かったですね。ソニックの魅力がしっかり描かれていて。
オーソドックスな展開なので、安心して観られるのも好きです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 64% Popcornmeter 93%
IMDb
6.5/10
Filmarks
3.5/5.0