
ライオン・キング (字幕版)
「ライオン・キング」の感想です。
先日、といってももうだいぶ前ですが、「ライオン・キング:ムファサ」(2024)を観たので、こちらのほうも改めて。まあ、こちらも劇場公開している時に一度観てはいるんですけど、なんとなくもう一度観たくなりまして!
映像が綺麗だし、やっぱり好きだなあという感想です。
本記事は2025年06月06日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
――王となるべく戻ってきた。
作品情報
タイトル | ライオン・キング |
原題 | The Lion King |
ジャンル | アニメーション、ファミリー、アドベンチャー |
監督 | ジョン・ファブロー |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
公開年(米) | 2019年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
サバンナの王国プライドランドの王ムファサの息子として誕生したシンバ。のびのびと育っていたシンバだったが、ある悲劇がきっかけで父を失い、さらにはムファサの兄弟スカーによって王国を追放されてしまう。命からがら逃げ出し、その先で出会った新しい仲間たちと楽しく過ごすシンバだったが――。
主な登場人物
(敬称略)
シンバ
(声:ドナルド・クローバー)
サバンナの王国プライドランドの王であるムファサの一人息子。父を失い、プライドランドを追放されてからは、新しく出会った仲間と、新しい土地で楽しく過ごしていた。
ムファサ
(声:ジェームズ・アール・ジョーンズ)
シンバの父で、プライドランドの偉大なる王。シンバを愛しつつも、未来の王として教育していたが、兄弟であるスカーの策略により命を落とす。
ナラ
(声:ビヨンセ・ノウルズ=カーター)
シンバの幼馴染み。幼い頃から活発で、シンバと共に無茶をすることもしばしば。
スカー
(声:キウェテル・イジョフォー)
ムファサの兄弟。虎視眈々とプライドランドの王の座を狙っていた。
ティモン
(声:ビリー・アイクナー)
プライドランドから追放されたシンバが出会った仲間で、口が達者なミーアキャット。プンバァの相棒。
プンバァ
(声:セス・ローゲン)
プライドランドから追放されたシンバが出会った仲間で、少しのんびり屋なところがあるイボイノシシ。ティモンの相棒。
サラビ
(声:アルフレ・ウッダード)
ムファサの妻で、シンバの母。ムファサを亡くし、王国がスカーに支配されて以降、ライオンたちを守り続けている。
ザズー
(声:ジョン・オリバー)
サイチョウ。プライドランドの王であるムファサに仕えていたが、ムファサを失ってからは、密かにサラビに仕えている。
ラフィキ
(声:ジョン・カニ)
謎の多いマンドリル。祈祷師的な役割を持ち、シンバが誕生した際にはみんなの前で抱き上げた。
映画「ライオン・キング」の感想
映画「ライオン・キング」の感想です。2Dのほうももちろん好きだけど、こっちも大好き! です。映像が綺麗。
超実写版の映像美
まず、超実写版というだけあって、映像がかなり綺麗でした。
まあ、3DCGというだけでたいていは映像も綺麗なんですが、サバンナの大自然×動物×3DCGってめちゃくちゃ相性が良いんですね。
ちなみに、
ジョン・ファヴロー監督は先月末、「これは『ライオン・キング』で唯一の実写ショットだよ」と1枚の写真を自身のInstagramに投稿。本作にはアニメーターとCGアーティストたちが作り上げた1,490のショットがあるというが、「その中に1枚、実際にアフリカで撮影したショットを入れてみたんだ。誰か気づくかなと思ってね。『サークル・オブ・ライフ』が始まる映画の最初のショットだよ」と明かした。
とのことで、こんなお茶目な悪戯(?)もしていたみたいですね。
全然気がつかなかった!
また見方が変わってくる
映画館で本作を鑑賞した際には、スカーについてはただの悪役程度にしか思わなかったんですが。シンバの父ちゃんやりやがったな! なんて卑怯な! そのうえシンバにまで! みたいな。
でも、映画「ライオン・キング:ムファサ」(2024)を観てから、またこちらに戻ってくると、ちょっぴり見方が変わりますね。なにしろ、個人的には「ライオン・キング:ムファサ」を観る限り、シンバもまあまあな性格しとるで? と思ってしまったので。
そのうえ、スカーもタカ(子ども)な時代があって、最初からこんなに歪んでいたわけじゃないんだよなあなんて思ったら、もうね。これ単体で観た時とはまた感じ方が変わってきます。
スカーからしたら、タカだった時代に欲したものというか、自分の父親から「手に入れろ」と言い聞かされてきて、おそらく強迫観念的に頭にこびりついていたものをすべてムファサに持っていかれた感じでしょうしね。そして、今のスカーの片鱗が見えたあとはすぐにシンバに敵認定されてしまっているし、苦しむスカーのフォローをしてくれる人がいなかったから。
「ライオン・キング:ムファサ」を観ていると、スカーも被害者だよなとどうしても思ってしまうんですねえ。そうなるしかなかった教育を受けたという意味では。
野生の本能はどうなのか
それから、あれ、シンバの野生の本能はどうなっているんですかね。いや、本当にくだらない疑問ですし、ディズニー系の映画でこういうのを考えるのは野暮としか言いようがないんですが。
幼い頃に王国を追放され、その先でプンバァとティモンという仲間に出会い、そこで長い時間を過ごすことになったシンバ。その間はおそらく肉は食べていないはず。虫がメイン食? だとしたら、肉食獣としての獰猛さとか攻撃性とか、そういう、スカーと戦うために必要なライオンとしての本能みたいなものも失われていそうな気がしてしまう(笑)。穏やかライオンになっているんじゃないの? って。
まあ、実際お気楽ライオンにはなっていたわけで、あそこからスカーと戦うまでにスイッチを入れるのは相当難しそうですね。
草食動物たちの感覚はいかに
で、これもまた超絶くだらない疑問なんですけど。
例えばアンテロープとか、シンバも「食べる」としっかりちゃっかり口にしていましたが、ああいう自分が捕食される側の草食動物にとって、プライドランドの王であるムファサってどんな存在なんでしょうかね。
ムファサは「食物連鎖」的な感じで語っていましたが、それは強者だからこそ言えることで、強者から捕食される側はそんなに達観した考えを持てるだろうかと。観るのが二回目ということもあって、そんな超野暮な疑問がポンポン浮かんできてしまった……。
自由と責任
本作では、自由と責任についても触れられていましたね。
個人的には、本来、自由と責任って比例するものだと思っているのですけど、劇中でのシンバは「責任? 何それ? 自由って最高!」みたいな感じでした。プライドランドから追放されたあれも、見方を変えれば責任からの逃避とも考えられます。まあ、シンバはあの時まだ子どもだったので、全然仕方ないとは思うんですが。そりゃあ怖いよねえ、と思う。
でも、一度プライドランドを出て、新しい出会いがあったことで、改めて責任とは何かを学んだ部分もあるのでしょうね。
責任があるからこその自由だよって。
映画「ライオン・キング」が好きな人におすすめの作品
映画「ライオン・キング」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ジャングル・ブック(2016)
- リトル・マーメイド(2023)
- アラジン(2019)
まとめ:最高のフルCG映画!
映画で2Dを3DCGに置き換えると、結構賛否両論出るものだと思うんですが、私はこの作品がとても好きでした。何度でも観たくなるクオリティーの高さですし、実際、ワンシーンだけ実写を使っているようだけど、初見ではまったくわかりませんでした(笑)。
ちょっと気分が落ち込んだときなどに観たくなる映画です。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 52% Popcornmeter 88%
IMDb
6.8/10
Filmarks
3.8/5.0