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映画「ロシュフォールの恋人たち」あらすじ・感想|明るいミュージカル!ラストのモヤモヤまでお洒落

ロシュフォールの恋人たち_タイトル ミュージカル

ロシュフォールの恋人たち(字幕版)

「ロシュフォールの恋人たち」。

明るい気持ちになりたいときにはこれ!

フランスのお洒落なミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」。観るたびに、運命の出会いというものを信じてみたくなりますね。

ジャック・ドゥミ監督による作品です。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年05月28日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

ワンフレーズ紹介

海辺の街、ロシュフォールにて。

作品情報

タイトルロシュフォールの恋人たち
原題Les demoiselles de Rochefort
ジャンルミュージカル、ロマンス
監督ジャック・ドゥミ
上映時間127分
製作国フランス
製作年1967年
公開年(仏)1967年
レイティングG
個人的評価★★★★☆
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あらすじ

双子の美人姉妹ソランジュ&デルフィーヌ。2人はそれぞれ音楽家とバレリーナになることを志しながら、いつか運命の人と出会えることを夢見て日々の生活を送っていた。そんな2人が暮らす海辺の街ロシュフォールでは、年に一度の祭が行われようとしている。ひょんなことから、美しい2人は舞台に上がることになるのだが――。

主な登場人物

(敬称略)

ソランジュ・ガルニエ

(演:フランソワーズ・ドルレアック)

双子の姉で、ピアノ教師。街角で偶然会った男に好意を寄せる。

デルフィーヌ・ガルニエ

(演:カトリーヌ・ドヌーヴ)

双子の妹で、ダンス教師。自分によく似た肖像がを描いた画家が気になっている。

イヴォンヌ・ガルニエ

(演:ダニエル・ダリュー)

ソランジュとデルフィーヌの母親。ロシュフォールでカフェを営んでいる。

エチエンヌ

(演:ジョージ・チャキリス)

ビルと組んで、バイクの曲乗りを見せる旅芸人。

ビル

(演:グローバー・デール)

エチエンヌと組んで、バイクの曲乗りを見せる旅芸人。

マクサンス

(演:ジャック・ペラン)

若い青年水兵。理想の女性を追い求めている。

シモン・ダム

(演:ミシェル・ピッコリ)

楽器店を経営する男性。アンディの古くからの友人。

アンディ・ミラー

(演:ジーン・ケリー)

有名な作曲家。シモンの友人で、ロシュフォールを訪れる。

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映画「ロシュフォールの恋人たち」の感想

映画「ロシュフォールの恋人たち」の感想です。フランス映画らしいお洒落さがあって、とても好きな作品!

画面がとにかくお洒落!

まず、私的本作最大の魅力

それは、画面がとにかくお洒落であるということ。さすがフランス映画というか、画面に映るものすべてが洗練されている感じで、美しかったり可愛かったり。

美人姉妹のソランジュ&デルフィーヌの母親イヴォンヌが経営しているあのカフェとか、ものすごくお洒落ですよね。そりゃあ常連客もたくさんできるわって。私もあの街に住んでいたら、たぶん毎日通い詰めるもん(もともとカフェ巡りが好きなので)。

個人的には、皆さんのファッションも好きでした。あの(今の時代から見たら)古めかしくもずっと見ていられるような感じが◎。

始まりからずっとハッピー

また、本作は始まりからずっとハッピーな雰囲気で、見ているこちらが楽しくなります。

冒頭のみんなで踊るシーンとかたまらなく良いよね。ワクワクする始まりでした。本作は何度か観たことがあるのですけど、そのたびに「やっぱり良いシーン!」ってなります。

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フランスらしいアンニュイな音楽

ただ、例えばアメリカのミュージカル映画は、ハッピーなシーンには底抜けに明るい音楽が使われる傾向にあると思うんですが、本作で使われている楽曲は、そういうハッピーなシーンでもどこかちょっぴりアンニュイな雰囲気を纏っていて。

ここら辺は、ちょっとフランス映画らしいなと思いました。

幸せながらも、憂鬱さが滲んだ――ともすれば、少しばかりの不安を感じさせる絶妙な塩梅の耳に残るメロディー! これがまたハマるんですよねえ。

ジーン・ケリーのアメリカンスマイル

ちなみに、本作を初めて鑑賞した時に一番驚いたのが「ジーン・ケリー出てるやんけ!」ってこと(大ファン)。いや、ファンなのに知らなかったのかという感じではあるんですけれども、まさかジーン・ケリーがフランス映画に出ていたなんて考えもせず。

映画「雨に唄えば」(1952)をはじめ、「錨を上げて」(1945)や「巴里のアメリカ人」(1951)、「私を野球につれてって」(1949)などの名作ミュージカルで主演を飾っているジーン・ケリー。

その彼が、フランスのミュージカル映画に!(しつこい)

でも、こうして改めて見ると、ジーン・ケリーの笑みってまさにアメリカンスマイルって感じで、本当にキラキラしている。眩しい。白い歯がキラーンってなるような。

ダンスもジーン・ケリー健在! っていう感じで、中心的なキャラではなかったものの、満足感たっぷりでした。まあ、ストーリーは当然ジーン・ケリーらしくないんですが。

人間ピタゴラスイッチ

で、人間関係がピタゴラスイッチすぎましたね(笑)。

「え、こことここがつながってるの!?」みたいな。狭い街の中でまさかのつながり。偶然に偶然が重なりすぎて、ソランジュとデルフィーヌの実父はまさかダム氏か? と思ったけど、さすがにそれはなかった(笑)。どうせならそこもつながりを持たせてほしかった感じもする。

でも、ジーン・ケリー演じるアンディは、ダム氏の昔からの友人ということを考えても(というか、ジーン・ケリー本人が50歳超えているはずだし)、ソランジュより相当年上だと思うんだけど、愛に年齢は関係ないということでしょうかね。アンディ、ジーン・ケリーのいつもの役柄と同じで、プレイボーイという感じもしたけど。

年齢が自分より一回り上で、さらに遊び人な雰囲気がある人って……私ならちょっと勘弁……なんて思ってしまいました。まあ、ジーン・ケリーだから普通に格好良いんだけどね。

ダム・マダム(ダムさん可哀想)

ちなみに、上記で述べたダム氏は可哀想でした(笑)。

「『ダム』って変な名前」と言われた挙句、かつて付き合っていた恋人に「『マダム・ダム』なんて呼ばれたくないわ!(笑われるから)」って。

フランス語で「ダム(Dame)」って、「マダム(Madame)」を省略した言い方でもあるので、「マダム・ダム(Madame Dame)」というのは、つまり「ダム夫人」ではなく「夫人夫人」とか「婦人夫人」とか、「そんなふうに呼ばれて笑われるなんて嫌!」ということなのでしょうが。それで結婚を蹴るなんてもったいなさすぎる(笑)。

っていうか、その程度で笑う人なんている? って感じですが、「なんとナントで休暇!」(ナントは地名)で笑うレベルの人だと確かに爆笑しそうではある。これはマクサンスの鉄板ネタ? らしい。

私がダム氏で、もし次にプロポーズする機会があったら、間違いなくその言葉は「君は『マダム・ダム』という名前を受け入れてくれるかい?」とかになると思いますね。

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映画「ロシュフォールの恋人たち」が好きな人におすすめの作品

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まとめ:お洒落な色彩が見ていて楽しい

フランスらしいお洒落なデザインで、ずっと楽しいミュージカル映画でした。

さすが「美人姉妹」なだけあってソランジュとデルフィーヌは美しいんですが、個人的に特に好きだったのは、2人の母親のイヴォンヌです。美しいだけでなく、なんとなく品があって話していて楽しそうなので、彼女目当てに通っている常連客も多いのでしょうね。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 98% Popcornmeter 84%
IMDb
7.7/10

Filmarks
4.0/5.0

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