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映画「ラブリー・ボーン」(2009)|あらすじ・感想

ラブリーボーン_タイトル ヒューマン


ラブリーボーン [DVD]

自分が不慮の事故や事件に巻き込まれ、命を落としてしまったとき。

家族や友達、大事な人を置いていくほうがつらいのか? それとも、残された人たちのほうがつらいのか。

真剣に考えたことはありますか?

今のこの世の中、何が起きるかわかりません。たった一秒後にも何が起こるかわからない世界で、命を失った14歳の少女。優しく、純粋で人を疑うことを知らないこの少女が選んだ結末に誰もが涙する「ラブリーボーン(The Lovely Bones)」の紹介です。

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あらすじ

スージー・サーモン、14歳。魚の名前のような少女は14歳のときに突然トウモロコシ畑である者に襲われ、殺されてしまう・・・。突然の出来事のあと、彼女がたどり着いたのは完璧な世界の天国だったが、天国でも叶えられない願いがあった。それは地上にいる家族と共に生きていくこと。残された家族のことを想い、声をかけ続けるスージー。犯人探しに明け暮れる父、娘を守れなかった罪悪感で苦しむ母。だんだんと壊れかけていく家族の絆。怪しい行動を続ける自分を殺した犯人。そして、天国のスージーの想いと家族の想いが、徐々に奇跡を起こしていく。

(引用元:TOHOシネマズ「ラブリーボーン」

こんな人におすすめ!

  • リアルな描写に抵抗感がない人
  • かと思えば、ファンタジー要素があってもいい人
  • ヒューマンドラマが好きな人
  • 斬新な切り口の映画を開拓したい人

スタッフ・キャスト

  • 監督:ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)
  • 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)
  • キャスト:シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)―スージー・サーモン(Susie Salmon)役
    マーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)―ジャック・サーモン(Jack Salmon)役
    レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)―アビゲイル・サーモン(Abigail Salmon)役
    スーザン・サランドン(Susan Sarandon)―リン(Lynn)役

「ロード・オブ・ザ・リング」の監督を務めたピーター・ジャクソン氏と、さまざまな名作を手がけてきたスティーヴン・スピルバーグ氏のコラボ作品です。

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【ネタバレなし】「The Lovely Bones」おすすめポイント

本作品の何がすごいかって、最初に「私は14歳で殺された」と主人公自らが明かしてしまうところ。殺人事件を題材にしてはいるものの、事件そのものに焦点が当たっていることは少なく、どちらかと言えば家族との絆や思春期ならではの恋についてなど、「14歳として生きた私」を追い掛けていくようなリアルなストーリー展開となっています。

【1】独特の世界観

本作の特徴として挙げられるのは、まず事件そのものの描写が現実味を帯びている割に、ファンタジー要素を含んでいるところ。さすが映画界の巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督が製作総指揮を務めただけのことはあります。

描かれた死後の世界は、スージーにとって決して心地良いものとは言えなかったことでしょう。

家族が崩壊していく様子も、初恋の人が成長していく姿も、間近で見ているのに何もできない。たった14歳の少女には耐えがたい事実です。

それを導いてくれる存在と共に魂は解放され、スージーは死後の世界でまた新たな一歩を踏み出すことになります。

モカ
モカ

あの世界観は、数々のファンタジー作品を手がけてきた2人の監督がコラボしたからこそのものなのでしょうね!

【2】平凡な少女の決断があまりに切ない

自らの名前を「魚のようだ」と称するスージー・サーモン(Susie Salmon)は、特別際立ったところもない平凡な家庭に生まれ育った普通の少女です。

毎日ちょっと面倒臭いと思いながらも学校に行って、目が合っただけでドキドキするような初めての恋を経験して、時に喧嘩しながらも仲の良い家族がいる、どこにでもいる女の子。

そんなスージーの覚悟や決断は、鑑賞者が子どもか大人かで印象がだいぶ変わってくることでしょう。

家族や好きな人が悩み苦しみ、それでも自分のいない世界を生きていく。自分の時だけが止まってしまったことを実感しながらも、温かく見守っていく主人公の様子は見ていて非常に歯痒く、けれども応援したくなります。

【3】原作は小説

本作品はアリス・シーボルド(Alice Sebold)の小説「ラブリーボーン(The Lovely Bones)」が原作となっています。

映画と原作で違うところといったら、主人公スージーがいる場所。

原作では天国から家族や好きな人、また犯人を見つめ続けるところ、映画では天国にもまだ行けない、現世と天国の真ん中でとどまっている感じです。

自分だけが犯人を知っているというのがまた切ないですよね。

日々娘との思い出に打ちのめされていく父。娘を守れなかった自身を責め続ける母。いつの間にか姉の成長を追い越してしまう妹。破天荒に、けれども穏やかに孫を想い続ける祖母。

傍にいるスージーに誰も気付かない。それがリアルだと思います。原作も一緒に読んでみたい人はこちらから!

【4】“生”について考えさせられる

よく「人が死ぬのは命を失ったときじゃない、忘れられたときだ」なんて言いますが、本当にそうでしょうか? 確かに、美しい言い方をするならそうあってほしいと思いますよね。

でもスージーは、家族が崩壊していく様子、また自分を追い越して成長していく妹や、好きな人のことをただ近くで見守るしかありません。

うれしさと同様、自分には残された未来がないことへの悔しさや遣る瀬なさがありありとリアルに描写されていて、観ているほうの胸をグッと締め付けます。

自分がいなくても世界は回る。

残酷でありながらも美しい世界観に惹き込まれます。

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【5】最後の最後までわからない結末

サスペンス×ヒューマンドラマ×ファンタジーと、複数のジャンルが合わさってつくられたこの「ラブリーボーン」。14歳でこの世を去った少女を主人公としながらも、事件そのものには焦点を当てていないというところがほかのサスペンスもののドラマとは違うところです。

ひとりの少女がある日突然命を失ったことで変わる日常や家族の様子、あるいは目まぐるしく動く人たちの感情に涙せずにはいられません。

なんといっても、犯人をわかっていながらも見ていることしかできない悔しさといったらもう。切歯扼腕とはまさにこのことですね。

最後の最後までわからない結末に、ドキドキハラハラすること間違いなし!

ファンタジーなのにリアルな描写に切なくなる

ファンタジー界の巨匠ピーター・ジャクソン監督とスティーヴン・スピルバーグ監督が織りなす、独特の世界観をまとった「ラブリーボーンズ」は、普段あまり物静かなジャンルを観ないという人にもおすすめ

モカ
モカ

現に、筆者(@MochaConnext)も普段はホラーやアクション、生粋のファンタジーなどけっこう激しめのものを観るタイプです。

スージーは命を失ってなお、なぜ天国に行けずずっと中途半端な場所で立ち止まったままなのか? スージーが見たかったものは? 犯人が見つかること? 天罰が下ること? それとも、家族に自分の存在を忘れてほしくなかったから? 叶わなかった恋に未練があったから?

考えれば考えるほど、なんて悲しくも儚い物語なのだろうと思わずにはいられない名作中の名作です。

モカ
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