サスペリア (字幕版)
「決してひとりでは見ないでください」――。
本作「サスペリア」の有名なキャッチコピーですね。
「『決してひとりでは見ないでください』なんて、どんなもんや!?」と思いますが、ホラー好きな私としては、まあ、ひとりで見ても大丈夫でした(笑)。
ただ、めちゃくちゃオシャレで見ごたえは抜群!
本記事は2024年11月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
虫嫌いな人、要注意(かも)。
作品情報
タイトル | サスペリア |
原題 | Suspiria |
ジャンル | ホラー、サスペンス |
監督 | ダリオ・アルジェント |
上映時間 | 99分 |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1977年 |
レイティング | R15+ |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
バレエ学校に通うため、ニューヨークからドイツにやって来たスージー。大雨の中、ようやく学校に辿り着くも、ドア越しに追い返された。仕方なく、翌朝まで待って再び訪れ、副校長のブランク夫人やタナー女史と会うことができたスージーだが、不安や緊張から倒れてしまう。そして、目覚めると寄宿舎のベッドにいたのだが――。
登場人物
(敬称略)
スージー・バニヨン(演:ジェシカ・ハーパー)
バレエを学ぶために、ニューヨークからドイツの学校にやってきた少女。「学校で何人もの人間が行方不明になっている」と聞かされる。
サラ(演:ステファニア・カッシーニ)
寄宿舎で、スージーと同室になった少女。
オルガ(演:バーバラ・マグノルフィ)
少しの間、家にスージーを下宿させることになった少女。
映画「サスペリア」の感想
映画「サスペリア」の感想です。ものすごく怖い……というわけじゃないけれど、なんだかオシャレなイタリアン・ホラーでした!
美人さんのジェシカ・ハーパー
本作を観てまず思ったのは、主人公スージーを演じたジェシカ・ハーパーがとんでもない美人さんだということ。
いや、どの角度から見ても美しいね。
本気で怯えているのはわかるのだけど、その表情さえも美しいという。迫真の演技も相まって、実に見ごたえのある女優さんだなと思いました。
怖くないイタリアン・ホラー
また、本作の有名なキャッチコピー。
決してひとりでは見ないでください。
こんなことを言われたら、怖いもの見たさというか、どんなもんやろ! と思ってしまいますよね。
私も例に漏れず、そうだったわけですが。
(個人的な)結論から言うと、言うほど怖くないですね。
もちろん、それが駄目だというわけじゃないのですけど。ホラーだからといって、方向性によっては、必ずしも「目を覆いたくなるほど怖い!」という演出にしなければならないわけじゃないと思いますし。
本作は、なんだか不気味で、嫌な感じがする……といった感じでした。
オシャレな色使い
なお、私としては、怖くないと感じた理由がありまして。
それは、怖いというよりオシャレだと感じてしまったということです。
さすがイタリアというべきか、ライティング含め、配色/色使いがとても良かったんですよね。私の好みドンピシャでした。
個人的には、序盤、パトリシアが逃げ込んだ建物の内装が可愛らしくて好きでした。
虫嫌いにはキツい描写
ちなみに、本作では、ダリオ・アルジェント監督らしく虫が登場します。
……嫌ですねえ(虫嫌い)。
もしかしたら、虫がウジャウジャ湧いているあのシーンが、私にとって一番怖い場面だったかも。一匹や二匹じゃなくて、ウジャウジャうごめいているのって本当に気持ち悪いですよね。
人が不快感を覚えるポイントを、非常にうまく突いています。
かく言う私も、大量の虫が登場した瞬間に「ぬっ!」って変な声が出ましたもんね(笑)。ショート動画とかなら「閲覧注意って書いてほしいよ~」と思うレベルでした。
わかりやすいストーリー
ストーリーがシンプルでわかりやすかったのも良かったと思いますね。
最近は、ひとくちにホラーといってもいろいろあって……ありすぎて、考察がはかどるような作品も数多く存在していますし、私もそれはそれで好きなんですけれども、やっぱりちょっと疲れているときなんかは、もっと単純なのが観たいなと思ったりするわけで。
そのところ、本作は頭を使わなくてもスッとストーリーが頭に入ってくるので好き。
突拍子もない設定というか、ファンタジーな要素が含まれている本作ですが、ホラーはそもそも往々にして非現実的なのでそれすら楽しく感じられます。
映画「サスペリア」が好きな人におすすめの作品
映画「サスペリア」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- サスペリア(2018)
- フェノミナ(1985)
- 鳥(1963)
- オテサーネク 妄想の子供(2000)
まとめ:ダリオ・アルジェント監督を観たい人に
イタリアン・ホラーの巨匠とも言えるダリオ・アルジェント監督。
そんなダリオ・アルジェント監督の数ある作品の中で、「どれから観始めればいいんだろう?」と悩んでいる人におすすめしたい映画ですね。
なんていうか、一部ウジャウジャ虫は湧いているけれども、全体を通しては非常に観やすいです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 94% AUDIENCE SCORE 83%
IMDb
7.3/10