本ページはアフィリエイト広告を利用しています。

映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」あらすじ・感想|北欧ホラーのアメリカ版リメイク!

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族_感想タイトル ホラー

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族

「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」の感想です。

北欧ホラー「胸騒ぎ」(2022)のアメリカ版リメイクですね。

胸騒ぎ」が相当話題になったからか、リメイクされるの早っ! って思ったやつ。ちゃんとアメリカ映画らしい展開になっていました。個人的にはオリジナル「胸騒ぎ」のほうが好みだったかなあ。

アクション要素多めでした。オリジナル版に比べると。

本記事は2025年07月25日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

スポンサーリンク

ワンフレーズ紹介

おもてなしの中に垣間見える「違和感」を放置していたら大変なことになりました。

作品情報

タイトルスピーク・ノー・イーブル 異常な家族
原題Speak No Evil
原作映画「胸騒ぎ
ジャンルホラースリラーヒューマン
監督ジェームズ・ワトキンス
上映時間110分
製作国アメリカ
製作年2024年
公開年(米)2024年
レイティングPG12
個人的評価★★★☆☆

あらすじ

家族でイタリア旅行をしていたベン、ルイーズ、アグネスの3人は、ひょんなことから、同じくイタリアを旅行していたパトリックとキアラ、アントの家族と知り合う。やがて意気投合し、旅行からイギリスの自宅に戻ったベンたちは、パトリック一家に「うちに遊びに来ないか」と誘われ、息抜きがてら誘いを受けることにするのだが――。

主な登場人物

(敬称略)

ベン・ダルトン

(演:スクート・マクネイリー)

ルイーズの夫で、アグネスの父親。優柔不断で押しに弱いところがあり、強く言われると反論できないことも。

ルイーズ・ダルトン

(演:マッケンジー・デイヴィス)

ベンの妻で、アグネスの母親。ベジタリアン。空気を壊したくないとは思いつつ、間違ったことがあれば言い返す程度には勝気な女性。

アグネス・ダルトン

(演:アリックス・ウェスト・レフラー)

ベンとルイーズの娘。精神的に不安定なところがあり、うさぎのぬいぐるみ「ホッピー」が手元にないとパニックになる。

パトリック

(演:ジェームズ・マカヴォイ)

キアラの夫で、アントの父親。イタリア旅行中に知り合ったベン一家を自宅に誘う。

キアラ

(演:アシュリン・フランシオーシ)

パトリックの妻で、アントの母親。

アント

(演:ダン・ハフ)

パトリックとキアラの息子。舌が短いため、口頭でのコミュニケーションが難しい。

スポンサーリンク

映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」の感想

映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」の感想です。「胸騒ぎ」より先に観れば良かったかもしれない! 以上!

普通のサイコホラーな印象に……

えっとね、うん。

あくまでも個人的な印象なんですけれども。

普通のサイコホラーだなあって。

面白いは面白いんだけど、私は「胸騒ぎ」(2022)のあの感じが好きだったので、あれのリメイクだと思うと正直ちょっと複雑な気持ちになりました。めっちゃアメリカ! みたいな。「胸騒ぎ」の良さが半減していたような。

ただ、あの内容をそのままやるのもリメイクとしてどうなのというところではあると思うので。

「あー! こっちを先に観れば良かったー!」という感想になりました。普通のサイコホラーではあるんだけど、これ単体で「胸騒ぎ」を知らなかったらたぶん、それなりに好きになっていた気がするんですもの。あるいは、もう少し時間を空けてからのほうが良かったのかも。

中盤まではかなり微妙(オリジナル鑑賞済みなら)

で、オリジナル「胸騒ぎ」を鑑賞した者としての意見ですが。

中盤まではかなり微妙だった。

というのも、展開がオリジナル「胸騒ぎ」とほとんど一緒だから。「あー、はいはい。あのシーンね。……ほとんど一緒じゃない?」という感じで観ていました。

そのうえ、北欧オリジナル「胸騒ぎ」と違ってライトな雰囲気があったので、不穏さもそこまでなく。いやあ、これについてはこの作品がどうのというより、相手(「胸騒ぎ」)がすごいだけなんですけどね。北欧にあの空気を作らせたら本当に天下一品というか。映画「LAMB/ラム」(2021)とかもかなり好きだったなあ。

アメリカらしいアクション

という感じで、中盤あたりまでは観るのをやめようか迷うぐらい「ふわあ……(欠伸)」ってしてしまったわけですが、後半からようやくアメリカ色が出てきました。オリジナル「胸騒ぎ」にはなかったわかりやすいアクションシーンです。

正直、これが普通のサイコホラーにしてしまった要因でもあると思うんだけど、でも「そうこなくっちゃ!」と思うところでもありました。いくらオリジナルをリスペクトしているのだとしても、その内容をそのままキャストだけを変えてやるというのはあまりに退屈すぎますし。

オリジナル「胸騒ぎ」はアクション要素皆無だったので、主人公たちがしっかり反撃してくれると安心するというか、スカッとした気分になはなります。その分、オリジナルよりも登場人物たちへのイライラ度は減ったかな?(笑)

スポンサーリンク

父親が頼りなさすぎる

ただ、ベンにはまあまあイラッとします

オリジナルでも父親にはだいぶイラッとさせられたので、「情けない父親」設定はしっかり踏襲しているのかな。もちろん、今のこのご時世「父親(男性)のほうが強くあるべきだ」とまでは言いませんが。だとしても、子どもよりパニクるってどうなのよと思ってしまう。それでルイーズにガチギレされるっていうね(笑)。

また、同じ男性として弱さを象徴するようなベンと強さを象徴するようなパトリックが対比されていたのだとも思います。逆に、パトリックに支配されるキアラとベンから解放されるルイーズの対比も。このあたりは見ていて面白かった。

ベンも「よくやった!」って思えるところも一部あるんだけど、情けないところが目立ちすぎてなんともフォローしづらい感じだったかなあ。

スポンサーリンク

浮気はどこからが浮気なのか

じゃあ、ベンだけが駄目だったのかというとそんなこともなく。

ルイーズもなかなかに自分勝手な主張をしておりました。

なんでも、このルイーさん、一見しっかりした奥さまのような感じでいて、実は他の男性といかがわしいメールのやり取りをしていた過去があるらしいんですが。そのせいで夫ベンと「妻のメールに他の男の『アレ』の画像が送られてきた時の俺の気持ちを考えろ!」みたいな喧嘩をしていた(笑)。ちなみに体の関係はなく、本当にメールだけだったと。

浮気か浮気未満かと言えば、個人的には微妙だと思ってしまう……ただ、相手(この場合はベン)には確実に精神的ダメージを与えるので、絶対にやってはいけないことだとも思う。ルイーズの言い訳もめっちゃ浮気女って感じで「そりゃ悪手だよ、ルイーズさん……」と。

「謝ったじゃない」「もう○○カ月前の話よ!」って。

うーん。ううううううん。

謝ったからいいというものでもないし、何カ月も前の話だからいいというものでもない。なんなら「え、それ結構最近じゃない?」って思ったぐらい(笑)。たとえ未遂であっても、行動に移してしまったら一生償う覚悟でなければならないと思う。浮気に時効なんてないですし。「なぜ許してくれないの?」なんてもってのほか。

まあ、中には「DV被害に遭って、なんとか離婚しようと思っていた矢先、優しくしてくれた人と……」みたいな情状酌量パターンもなくはないと思うんですけど、個人的には、その場合でも今の相手と別れてからにすべきだと思う。自分に不利になりますしね。自分のために。

ルイーズ自身「夫に不満があった」と言っていましたが。

話を聞くに、確かに一緒にいてストレスが溜まりそうな夫ではある。「知り合いのひとりもいないところについてきた」「キャリアも捨てた」みたいなルイーズの心の叫びは、胸にくるものがあったし、結婚や出産、パートナーの転勤などでキャリアを手放さなければならないのはどうしても女性に偏りがちなんだよなあと切なくもなりました。女性が家庭に入ることが多かった一昔前と違い、今は共働きのほうが多いでしょうし。

でも、じゃあ浮気をしていいのかと言うと、それも違うよなって。

ルイーズの「だからカウンセリングにも通ったわ!」みたいなセリフには「だから何?」でしかなく。「なんで許してくれないの?」「こんなに頑張っているのに」「浮気は私だけのせいじゃないわ」みたいな他責思考が感じられて、ちょっと不快でした。

ただ、ベンはベンでやっぱり不快(笑)。

優柔不断だからというのもありますが、あれは外面を良く見せるために無自覚に家族を犠牲にするタイプだ(確信)。ダルトン家唯一の良心がアグネスちゃんでした。

スポンサーリンク

ジェームズ・マカヴォイの名演技

もうね、パトリックを演じるジェームズ・マカヴォイがムキムキ(格好良い)でめっちゃ強そう(笑)。

対するベンがかなり弱そうなので、「これ、勝ち目ある!?」というところから戦いが始まります。あんなのが出てきたら、ベンじゃなくても負けるよ。これはもうしょうがないよって。

先ほどから、優柔不断なベンを「頼りない、頼りない」と言っていますが、同じ状況になったら私もベンのようにパニクると思う(笑)。普通に考えれば、一瞬で攻撃的な思考に切り替えられるルイーズがすごいんだよな。怖くても子どもたちを守らなければということもあっただろうけど。

いやしかし、ジェームズ・マカヴォイの演技がお見事でした。

何を考えているかわからないけれど、すべてにおいてとにかくアグレッシブなあの感じ、本当に不気味だった。

知らない人にはついていかないこと

と、いうことで。

教訓「知らない人についていってはいけません!」

というところですかね。

私も一人旅が好きで、旅行中は特に開放的な気分になってしまうことを十分知っているので、やはりこのあたりは注意しなければならないところでもありますね(自戒)。あとは、気分が落ちているときも要注意。ダルトン一家みたいに「気分転換に」と普段しないような選択をしてしまうパターンもありますし。

知らない人の家に行くのって怖いなあ。当事者として想像するよりずっとアウェイな状況なんだろうなと。

スポンサーリンク

映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」が好きな人におすすめの作品

映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • インフィニティ・プール(2023)
  • ロードハウス/孤独の街(2024)
  • ゴーン・ガール(2014)

まとめ:怖さDOWNでスカッとUP!

オリジナル「胸騒ぎ」ほどの不気味さと胸糞さはなく、その分アクション要素が増えていました。その辺が実にアメリカらしいというか。おそらく「胸騒ぎ」の胸糞感をそのままアメリカで作ってもあまりウケなかったと思うので、作り方としてはお上手なのでしょうね。

ただ、個人的には「胸騒ぎ」のあの救いのない胸糞感が好きだったんですけれど。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 82% Popcornmeter 83%
IMDb
6.8/10

Filmarks
3.7/5.0

タイトルとURLをコピーしました