
ピッチ・パーフェクト (字幕版)
アメリカの女子大生が、なんやかんやありながらも歌って踊ってとライトに楽しむ青春ミュージカルコメディー映画です。
ストーリー的には、正直見飽きた感じはあるものの、それでもやっぱり楽しめました。
本記事は2025年03月20日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
アカペラグループで歌って歌って歌いまくる!
作品情報
タイトル | ピッチ・パーフェクト |
原題 | Pitch Perfect |
原作 | Pitch Perfect: The Quest for Collegiate A Cappella Glory/ミッキー・ラプキン著 |
ジャンル | ミュージカル、コメディー、ロマンス |
監督 | ジェイソン・ムーア |
上映時間 | 112分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2012年 |
公開年(米) | 2012年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
「音楽を作りたい」という夢を持つベッカは、父親に言われるがまま大学に入学したはいいものの、入学の日を迎えても、やはりモチベーションは低いままだった。そこで父親が「一年間、真面目に大学生活に取り組んでみて、それでもやる気が出なければ夢をサポートしよう」と提案。ベッカは、校内ラジオ局でアルバイトをしながら、女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」に入るのだが――。
主な登場人物
(敬称略)
ベッカ – Beca(演:アナ・ケンドリック)
父親の指示で、父親が教授を務める大学にしぶしぶ入学することになった少女。夢は音楽プロデューサーで、校内ラジオ局でアルバイトをしている。シャワー室で声を掛けられ、女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のオーディションを受けることになった。
ジェシー – Jesse(演:スカイラー・アスティン)
ベッカと共に校内ラジオ局のアルバイトをしている。映画オタク。男性アカペラグループ「トレブルメーカーズ」に所属している。
クロエ – Chloe(演:ブリタニー・スノウ)
「バーデン・ベラーズ」に所属している。シャワー室で歌っていたベッカに声を掛けた。
オーブリー – Aubrey(演:アンナ・キャンプ)
「バーデン・ベラーズ」のリーダー。厳しく、メンバーたちを管理しようとする一面も。特に「トレブルメーカーズ」を目の敵にしている。精神的負荷がかかると吐いてしまう。
ベンジー – Benji(演:ベン・プラット)
ジェシーのルームメイト。マジックオタク。
映画「ピッチ・パーフェクト」の感想
映画「ピッチ・パーフェクト」の感想です。有名な楽曲も多々登場するので、親しみやすい映画かなと思います。
見飽きた展開
正直、ありがちな物語だなあというのが、第一印象でした。
例えば、映画「チアーズ!」(2000)とか「ステップ・アップ」(2006)とか「ハイスクール・ミュージカル」(2006)とか。とにかくあそこらへんの学園ものの青春コメディーと展開は一緒。
ノンフィクションらしいので「おおっ!?」と思いはしましたが、真新しさという点ではそんなに興味を惹かれることはありませんでしたね。
登場するのは有名ナンバー
劇中に登場するのは、どれも有名なナンバーでした。
- ドント・ストップ・ザ・ミュージック
- シンス・ユー・ビーン・ゴーン
- ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー
とかね。
若い人たちが好む楽曲という感じ。まあ、明らかにヤングアダルト向けに作られているし、ノンフィクションとのことなので、当時から人気曲を披露するみたいなことがあったのでしょう。
個人的には、舞台じゃないところで歌う「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」が好きでした。
アナ・ケンドリックの「Cups(カップス)」
で、本作をきっかけに超超超超超! バズった楽曲「Cups(カップス)」。
カップを使って、リズムを取りながら歌うアレは、SNSで真似する人が続出しましたね。
これです。これこれ。
確かにね、とても良い曲なんですよ。私も大好き。私自身ハマってしまい、ヘビロテしている時期があったぐらいです。
でも、正直、オーディションで歌うにはちょっと物足りなく感じてしまいました。
力の抜けた感じでこれを歌われても、ジェシーが「すごいものを見てしまった」という顔をしていたようにはなかなかならないっていうか。それなりにうまいのはわかったけど、ほんでやる気はあるのかい……? と思ってしまう。
もっと良い選曲があったんじゃないかなって。
ただ、(大事なことなので)もう一度言います。
「Cups」自体はめちゃくちゃキャッチーで、めちゃくちゃ良い曲です。
難しそうなリフ・オフ
個人的に一番好きだったのは、リフ・オフのシーンです。
リフ・オフは、しりとりゲーム歌ver.みたいなもの。今歌われている歌詞の最後の部分(自分に都合の良いところでいい)を切り取って、その単語からまた別の歌を歌い始めるというゲームですね。
自分が日本語話者だから余計にそう感じるのかもしれませんが、英語でこのゲームは相当難易度高そう。
英語って日本語より早口だし、数ある単語の中から、先回りして別の歌から同じ単語を引っ張り出してくる……。入るタイミングも難しそう(これは日本語もか)。
しかも、歌がうまくないと前の曲に引っ張られちゃいそうですね。
リフ・オフに参加しているのはアカペラグループに所属している人たちということもあり、この辺の安定感は抜群で、見ごたえがありました。
我儘を言えば、やっぱりベッカ(アナ・ケンドリック)のターンが物足りなかった。
大学生らしい意地悪さ
あと、私が本作を面白いけれど「微妙だな」と感じたのには、他にも理由があって。
それは、みんな大学生らしい意地悪さを持っていたということ。
いや、大学生らしいとか言うと、ちょっと語弊があるかもしれないけれど(大学生にも失礼か)。なんていうか、子どもの時におそらく多くの人が一度は経験したことがある「嫌な同級生」を見ている感覚というか。
本作の登場人物、みんなまあまあ性格悪い(笑)。
あるシーンでは、太っちょエイミーが(誰に向かってだっけ?)「ゴホッ、ゴホッ、(暴言)」みたいな発言をしていた。この咳に紛れて人を笑いものにするやつ、アメリカの映画、特に学園ものだと割と出てくるんですよね。
よく見るのは、カースト上位の男子が下位の男子に向かって「ゴホッ、ゴホッ、ルーザー(loser)」とかやるやつ。
あれ、結構胸糞悪いなと毎回思う。
それを太っちょエイミーがやるなんて……!
他にも、本人に聞いたわけでもないのに「あの女、たぶんレズだよ」みたいなことも言いふらしていたし。笑って見るには少しきつい、みたいな意地悪が散りばめられていた。
あとは、ベッカのルームメイトの韓国人が、ベッカのことを見て「白人女」とも言っていたっけ。
私は自分自身、海外で外国人として生きたことがあるので、このあたりのシーンは生々しくて「うわあっ……」ってなりました。とても嫌な感じ。言語化するのは難しいけれど、肌で感じる嫌な雰囲気。
でも、韓国人ルームメイトに関しては、「そう言いたくもなるわな」と思えるほどベッカが迷惑をかけているのも事実。
なにしろ、共同部屋であるはずなのに(ベッカの)父親は堂々と入ってくるし、彼氏なのかなんなのかわからない男とイチャイチャしているし、夜遅くにわらわら仲間たちが集まってきたりするし。
正直、大学側に苦情を申し入れるレベルだと思う(笑)。私だったら、どうにか部屋を変えてもらう……か、寮を出て近場にシェアハウスとかを探す。
それを「白人女」と嫌味を言うだけで終わるのだから、逆に韓国人ルームメイトは優しいまであるなと。といっても、聞いた瞬間はやっぱり「ひぇっ」となるのだけど。
必要なかった低音
また、本作ではいくつかのアカペラグループが登場するのですけど。
やっぱり、見ていて面白いのは男性アカペラグループのほう。低音のほうがよく響いて、迫力があって良い。
それはわかる。
とある理由から、「バーデン・ベラーズ」にも低音が入るのですが、これにはなんだかなあという感じがしてしまいました。
低音なんて入れず、そのままで勝負してほしかった。
男性が、女性がと言うつもりはないんですが、結局低音(男声)を入れなければ勝てなかったと言っているようで、変にモヤッと感が生まれてしまいました。もちろん、私の中でね。
歌は良かった。とっても。
映画「ピッチ・パーフェクト」が好きな人におすすめの作品
映画「ピッチ・パーフェクト」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- レモネード・マウス(2011)
- 天使にラブ・ソングを…(1992)
- キャンプ・ロック(2008)
まとめ:ポップナンバーを楽しむための青春ミュージカル
展開としてはありがちで、なんとなくパッとしないイメージでしたが、これがノンフィクションだと思うと「マジであるんや、こういうの……」という感じはします。
まさに青春で、見ているだけで楽しそう。
知っている曲も出てくるので、一緒に口ずさみながら観るのも◎!
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 81% AUDIENCE SCORE 83%
IMDb
7.1/10