
TUBE チューブ 死の脱出(字幕版)
映画「TUBE チューブ 死の脱出」の感想です。
邦題からわかるとおり、死の脱出ゲーム系のお話。
1時間半、けっこうハラハラしつつ観ていましたけれど、盛り上がり切らなかったなという印象でした。というか、設定がよくわからなくて困惑(笑)。

映画「TUBE チューブ 死の脱出」の見どころは……
- ハラハラする死の仕掛け。
- 主演ガイア・ワイスの真に迫る演技。
- 一般的なヒロインとは異なる死生観。
本記事は2026年02月12日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | TUBE チューブ 死の脱出 |
| 原題 | Méandre |
| ジャンル | アクション、スリラー、ホラー、サスペンス |
| 監督 | マチュー・テュリ |
| 上映時間 | 91分 |
| 製作国 | フランス |
| 製作年 | 2020年 |
| 公開年(仏) | 2021年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★★☆☆ |
あらすじ
ある夜、道路に寝転がるリザ。そこを通りかかった車の主アダムは、リザを拾って車の助手席に乗せた。リザは、道路の真ん中に寝転がっていた理由について、死にたいわけではないが、亡くなった娘に会いたいのだと話す。ポツリポツリ口を開くリザだったが、その時、ラジオからニュースが流れてきた。損傷の激しい遺体が見つかり、犯人は今も行方知れず。ラジオから流れてくる犯人の特徴は、まるでアダム本人のようだった。その瞬間、アダムが急ブレーキをかける。次にリザが目を覚ますと、見覚えのないチューブの中にいたのだった――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
リザ
(演:ガイア・ワイス)
幼い娘を亡くし、絶望の中生きている女性。自死を試みているようなときもあるが、本人曰く「死にたいわけではない」。
アダム
(演:ペーテル・フランツェーン)
夜、道路に寝転がっているリザを発見し、拾った男性。ラジオから流れてきた殺人犯の特徴に似ていることから、リザに警戒心を抱かれる。
映画「TUBE チューブ 死の脱出」の感想
映画「TUBE チューブ 死の脱出」の感想です。主演のガイア・ワイスの演技がかなり光っていました。
ガイア・ワイスの演技
先述したとおり、主演を務めたガイア・ワイスの演技が光っていました。
というか、それがすべて。
それがあったから、最後まで観られたかなという感じでしたね。約1時間半のこの映画、ほとんど一人芝居のようなものなので、本当、彼女の力あってこそでしたよ。
ライアン・レイノルズ主演の映画「[リミット]」(2010)やアーミー・ハマー主演の「ALONE アローン」(2016)、ウィレム・デフォー主演の「インサイド」(2023)など、一人芝居がすごかった! という映画は多々ありますが、個人的にはこの作品もそのうちのひとつでした。
息遣いとか仕草、表情の管理が素晴らしくうまかったです。
理解しにくい設定
ただ、正直設定はめちゃくちゃわかりにくい(笑)。
まず、アダムがリザを拉致して脱出ゲームに押し込んだのかと思っていたけど、どうも違うっぽい。アダムもなぜかチューブの中にいましたしね(そのうえほとんど発狂していた)。しかも、リザより先に放り込まれたようで、とにかくボロボロ。髪の毛も伸びていたような感じがしたから、だいぶ前からチューブの中を彷徨っていたんでしょうけど、時系列はもうよくわからん。
脱出ゲームやデスゲームといえば、例えば「ソウ」シリーズ(2004~)や「CUBE」(1997)のように、人間が仕掛けてくるものという印象がありましたけれど、本作に関しては何か人知を超えた存在が関与しているらしい。宇宙人なのか、また別の何かなのか。それすら明確には描写されていなくて、こちらがただうっすら「何かが……関わっているようだ……たぶん……人間ではない……」と察せられる程度。
でも、劇中に登場したリザの前にたびたび現れる「何か」、あれはちょっと機械っぽいんですよね。傷を治してくれたりもするので、一見優しく思えるけれど、人間を修理してゲームを続けさせようとしているわけだから、やっぱり怖い存在なのでしょう。これに気がついたときはゾワッとした。
最後の最後まで「いや、本当にどういうことだったの!?」ってなる映画でした(笑)。
死生観を描く
まあ、たぶん、死生観を描いていたのだろうとは思います。
中盤、子宮を模した部屋がありましたしね。冒頭には、アダムが「死後の世界なんてない」という発言もしています。
本作を観てけっこう特徴的だなと思ったのは、リザの持つ死生観があまり映画のヒロインっぽくないところ。リザ的には(おそらく)死後の世界はないというアダムと同意見で、さらに愛する娘にも生まれ変わってまた会えると思っていない。一般的な映画の主人公なら、亡くなった娘に対して「生まれ変わってもまた会えると信じてるわ」「また私の子として生まれてきてちょうだい」ぐらい言うところ(ド偏見)。
死んで、生まれる。生まれたからには生きる。
そういう生き物としての単純な営みが描かれているようでした。現に、リザだって生きることに消極的になっていて、実際「死ぬなら死ぬで、まあ」ぐらいの気持ちでいたはずだけど、いざチューブの中に放り込まれてみると、とにかく必死に生き延びようとしましたよね。
人間も他の動物もそう変わらないのだなあと感じました。
化物の正体
そして、中盤以降、化物じみた謎の何かが、唸り声を上げながらリザを追い詰めてくるんですが、あれはもしやアダム?
劇中、アダムらしき男が腕を切り落とされた描写があって、そのあとの化物(片腕なし)登場! でしたし。あの妙にドロドロした姿も、腕を切り落とされた際のアダムが炎に包まれて最期を迎えたことを考えると納得できます。
もうね、ここら辺も含めて「どういうことだってばよ!?」なのよ。あまりにもヒントが少なすぎる(笑)。執拗にリザを追いかけてきたのも、宇宙人の差し金というより、単純に自分をこんな姿にした(そのきっかけを作った)リザを恨んでいたからかな。
ハラハラする仕掛け
なお、リザが対峙していく仕掛けの数々はなかなか良かったです。
火炎放射だったり水責めだったりね。けっこうちゃんとバラエティーに富んでいた。
ただ、仕掛け発動でリザピンチ! からのギリ脱出! というのがパターン化していて、それを何度も繰り返すだけなので、飽きるといえば飽きる展開でした。これが「CUBE」のように複数名で閉じ込められているならいろいろやりようもありそうですけど、本作に関してはリザひとりですからね。
いくら演技が素晴らしいといっても、やっぱり展開としては似たり寄ったりのものになってしまいます。
お決まりパターンで若干飽きる、そしてヒントも少ない。それでも、デスゲームや脱出ゲームが好きな人であればそれなりに楽しめるという印象の映画でした。私はそのタイプ。
映画「TUBE チューブ 死の脱出」が好きな人におすすめの作品
映画「TUBE チューブ 死の脱出」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
映画「TUBE チューブ 死の脱出」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年02月12日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:全体像は謎すぎるが死の脱出ゲームは見ごたえあり
主演のガイア・ワイスがとても良かった。そんな映画でした。
脱出ゲームの仕掛け自体も◎。ただ、似たような展開が繰り返されるだけなので、終盤になると若干の飽きがきますね。
もうちょっとヒントが欲しかったなあ! と思いつつ鑑賞しました。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 87% Popcornmeter 77%
IMDb
5.4/10
Filmarks
2.6/5.0

