映画「レオン」(1994)で知られるジャン・レノの出演作品です。
ジュマンジ要素あり、ブラックコメディー要素ありで、普通に面白かったです。ただ、一部、盛り上がりに欠ける部分はあったかもなあという感じ。
本記事は2024年11月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
中世ヨーロッパで人狼を探せ!
作品情報
タイトル | ルー・ガルー:人狼を探せ! |
原題 | Loups-Garous |
ジャンル | ファンタジー、アドベンチャー、コメディー |
監督 | フランソワ・ユザン |
上映時間 | 94分 |
製作国 | フランス |
製作年 | 2024年 |
レイティング | 不明 |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
父ジルベールの家で、ボードゲームを見つけたジェローム。ジェロームは家族を誘い、ゲームをしようとするが、物忘れが酷くなったジルベールはルールをほとんど覚えていなかった。家族も乗り気ではないようだ。仕方なく、ゲームの蓋を閉めたジェロームだったが、その時、家が小刻みに揺れ――やがて、地震のように大きく振動し始めた。揺れが収まり、ジェロームたちが外に飛び出してみると、そこは見知らぬ世界だった……。
登場人物
(敬称略)
ジェローム(演:フランク・デュボスク)
一家の父親。母親を亡くして以来、物忘れが激しくなった父ジルベールを訪ね、ゲームをしようとしたところ、中世ヨーロッパの世界に飛ばされることに。
ジルベール(演:ジャン・レノ)
ジェロームの父親。妻を亡くして以来、物忘れが激しくなった。
マリー(演:スザンヌ・クレマン)
ジェロームの妻。バツ2で、ジェロームが3人目の夫。
クララ(演:リサ・ド・クート・テシェイラ)
ジェロームの娘で、マリーとは血がつながっていない。SNS命。
テオ(演:ラファエル・ロマン)
マリーの息子で、ジェロームとは血がつながっていない。
ルイーズ(演:アリゼ・コグニエ)
末っ子で、マリーとジェロームの娘。
映画「ルー・ガルー:人狼を探せ!」の感想
映画「ルー・ガルー:人狼を探せ!」の感想です。たまたま選んでみた作品にジャン・レノが! こんな役もできるんだなあ、と思いながら観ていました。
完全にジュマンジ
まず、思ったこと。
……ゲームの見た目が完全にジュマンジ!
もちろん、中身はまったくの別物なんですけどね。
ボードゲームの感じとか、不穏な空気を醸し出している感じとか、「あ、フランス版ジュマンジか」ってなりました。
この時点では、不安半分期待半分、と。
ブラックコメディー◎
本作は、フランス映画らしくブラックコメディーが散りばめられていました◎。
そう、例えば。
この作品では、あのジャン・レノが(たぶん軽度~中度ぐらい?の)認知症っぽい役柄で登場しますが、息子のことはわかっても、息子の妻や子どもたちにはまったく興味がない様子。自分の妻のこともよく思い出せないよう……。
でも、中世に飛んだ瞬間、妻のなんちゃら番号(社会保険番号とか、そんなやつ)まで詳細に思い出すジルベール(ジャン・レノ)。
「なんだ、何が起こった!?」となる中、突然シャキッとしたジルベールに「なにか異常事態が起こっている!」とわやわやする、みたいな。
処刑場で「本物の中世なのだ」と認識するシーンも、割と血なまぐさくて良かったです。ブラック。
あとは、矢のシーンも好き。
母マリーの性格と言動
そして、個人的に少しばかりイライラしてしまったのは、母マリーの言動ですね。
結構短絡的で、感情的。
本作では、人狼ゲームさながら、ひとりひとりにそれぞれ能力が与えられるんですが、それを確認するためとはいえ、自分の夫を平然と傷付けるような真似をするし(もっと違うやり方があっただろ、と)。
ここは中世だって言っているのに、「それ、中世では認められないだろー!」みたいな発言をして、ピンチに陥ったりもする(自業自得やん、と)。
最初は仕方ないにしても、二度、三度と繰り返すから「なんでやねーん!」となるのかも。
父ジェロームの役柄
あと、口コミやレビューを見る限り、多くの人がこんなことを言っていました。
ジェロームが老けすぎている。
……まあ、確かに。
見た目だけなら、ジャン・レノの息子ほどの年齢にはあまり思えない……かも。もちろん、ジェロームを演じたフランク・デュボスクはとても格好良いんですよ! フランク・デュボスクに罪は無い。
調べてみたら、ジャン・レノが現在(2024年11月時点)76歳、フランク・デュボスクが61歳。らしい。
そりゃあ、老けているなという印象になってしまうのも、仕方ないことですね。
オチのインパクト
また、個人的にいまいちだなと思ったのは、オチ。
まあ、ここは蛇足的な感じだったので、そこまで気にはならなかったんですが。
インパクトに欠けるなというのが、正直な印象でした。
とはいえ、ラストの展開は結構好きでした。「お前、そうだったのー!?」ってなる。最後までワクワク感を抱かせてくれる作品でしたね。
映画「ルー・ガルー:人狼を探せ!」が好きな人におすすめの作品
映画「ルー・ガルー:人狼を探せ!」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017)
- ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019)
- スリープオーバー 夜の大冒険(2020)
- 7人の女たち(2021)
まとめ:ジュマンジが好きな人に!
映画「ジュマンジ」(1995)が好きな人には、きっとハマるんじゃないかなと思います。
「ジュマンジ」のほうが、やや大がかりな感じはあるけれども。
でも、人狼ゲームをやったことがあるなら、(私の知っている役割とは微妙に違いましたが)絶妙なハラハラドキドキ感を味わうことができます。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER ―% AUDIENCE SCORE 34%
IMDb
5.4/10