
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル (字幕版)
ロック様ことドウェイン・ジョンソン。
彼が主人公を務めているというだけで安心感が半端ないですよね! そんなロック様のキメ顔なんかも見ることができるアクションコメディーがこちらになります(ジャンル分けは正直迷う)。
本記事は2024年06月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
ゲームの世界へ行ってらっしゃい! NPCもいるよ!
作品情報
タイトル | ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル |
原題 | Jumanji: Welcome to the Jungle |
ジャンル | アクション、コメディー、アドベンチャー |
監督 | ジェイク・カスダン |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
気が弱く自己主張するのが苦手な高校生のスペンサー。ある日、同級生の課題を代わりに行った罰として、地下室での居残りを命じられる。他3人と共に部屋の片付けをしようとしていたスペンサーだが、そこで見たことのないゲーム機を発見した。「ジュマンジ」と書かれたそれを手に取った4人の高校生たちは……。
登場人物
(敬称略)
スペンサー/スモルダー・ブレイブストーン(演:ドウェイン・ジョンソン)
主人公。(スペンサーは)元は気が弱かったものの、オールマイティーなスモルダー・ブレイブストーンになったことで少しずつ強くなっていく。
マーサ/ルビー・ラウンドハウス(演:カレン・ギラン)
美しく細身の女性。
ベサニー/シェルドン・オベロン(演:ジャック・ブラック)
元々(ベサニー)はイケイケの陽キャ女子高生だったが、女性だと思って選んだキャラが実は男性だった。
フリッジ/フランクリン・フィンバー(演:ケヴィン・ハート)
気が強くイケイケの男子高生だった人。「ジュマンジ」の中ではちょっぴり弱め。
ジェファーソン・マクドノー(演:ニック・ジョナス)
スペンサーたちがゲームの中で出会ったNPCではないキャラ(つまり現実にもいる人)。
ナイジェル(演:リス・ダービー)
ゲーム「ジュマンジ」の案内人役。NPCなので、基本的には同じことしか言わない。
スペンサー・ギルピン(演:アレックス・ウルフ)
主人公。気が弱く、課題を押しつけられたのにもかかわらず、教師に呼び出された際には(課題を押しつけてきた)相手を庇ってしまうほど。ただし、誤魔化すのはうまくないのですぐにバレる。今回は、人の課題を代わりにやったことの罰として、地下室での居残りを命じられる。
マーサ・カプリー(演:モーガン・ターナー)
成績は優秀だが、斜に構えている部分があり、体育の先生に言い返したことで罰をもらう(論破するというより、言わなくていいことを言ってしまった)。
ベサニー・ウォーカー(演:マディソン・イズマン)
陽キャのイケイケ女子高生。授業中に堂々と電話をした挙げ句、反省する態度を一切見せなかったために罰をもらう。
フリッジ(演:サーダリウス・ブレイン)
スペンサーに課題を押しつけた人物。スペンサーと共に罰を受けることに。
映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の感想
映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の感想です。ドンドコドンドコ太鼓の音が聞こえてきたら「こ、これは!」と思う人は多いですよね!
アップデートされていた設定
初代「ジュマンジ」がボードゲームだったのに対して、本作ではゲーム機の中に入ってしまうという設定でした。
これがめちゃくちゃうまかった。
このへんを適当に「現代っぽくゲーム機っていう設定にしとけばいいや」とおざなりな感じにするのではなく、スキルがあったり、ライフに限りがあったり、NPCがいたりと、現代のゲームっぽさがしっかり生きていました。
特にNPCのナイジェルを演じたリス・ダービー。
流石、名バイプレイヤーと言われるだけのことはありますね!
「ウェルカム・トゥ・ジュマンジ!」
タイトルに含まれていることもあり、かなり記憶に残る台詞でした。
ロック様の安心感とキメ顔
あと、ロック様(ドウェイン・ジョンソン)が演じるスモルダー・ブレイブストーンのスキルに「キメ顔」が入っているのがめちゃくちゃ面白い。ふとした瞬間にそれが発動するのも。
私は(残念なことに)コメディー映画でも笑うことはなかなかないんですけれども、不意打ちのキメ顔に「ふふっ」と小さく吹き出してしまいました。
それに、「Smoldering Intensity」を「キメ顔」って訳したのがかなり天才的。
その後のロック様の演技をプラスすると、今や「それ以外にある?」というぴったりな日本語訳でした。
- smolder=表す(示す)、くすぶる
- intensity=熱さ、強烈さ、強さ
なので、「(内にくすぶった)熱を表す(表情に)」みたいな感じなのかな。知らんけど。
個人的に、字幕には文字数制限があることはわかっていてもなお、訳を見ると「今の大丈夫? そう訳しちゃうと微妙に語弊ない?」みたいな感想を持つことが多いんですが、今回は数少ない「この字幕は! すごい!」とスタンディングオベーションしたくなる日本語訳でした。
初代「ジュマンジ」よりはコメディー寄り
本作は、ロビン・ウィリアムズが主演を務めていた初代「ジュマンジ」に比べると、コメディー寄りだったかなという印象でした。
どちらがより良いということはないです。どちらも良い。
ただ、今作のほうがヤング・アダルトに好まれそうな内容。初代は子どもにも大人にもという感じ。
当然ながら、CGレベルも格段に上がっていましたしね。これは技術が向上しているということであって、初代が駄目だったとかそういうことじゃないですよ!
コメディー寄りながらも、CGをうまく取り入れた迫力あるアクションシーンも魅力でした。
キャスティングが大当たり
もうね、ロック様が主演を務めている時点で安心感は抜群。
とはいえ、先述したとおりコメディー寄りの作品なので、いかにもロック様らしい本格的なアクションという感じではないんですけれども、ある意味では、ここまでコメディーに全振りしたロック様を見られる機会はなかなかないのでは? と。
カレン・ギランもスタイル抜群で美しいし、個人的には、なによりニック・ジョナスが出演しているのがうれしかった。めちゃくちゃ好きなので。
高校生たちの広がる視野
本作を観て、改めて「高校生って微妙なお年頃だよな」と感じました。
なんていうか、自分では大人だと思っているけれども、世間からしたらまだ子ども(=庇護されるべき存在)で、大人に比べて経験が少ない分視野も狭い。けれど、自分は大人だと思っているだけに、それを自覚するのも難しいっていう。
……覚えがありすぎる。
背伸びをしたいのともまた違う。
「自分こそが正しくて、その基準を満たさない人はおかしい」みたいな感覚。
例えば、マーサだったら、勉強こそがすべてで他のことは「意味がない」と思っている節があるし、陽キャのベサニーだったら、自分の見た目を磨くことこそがすべてで、SNSで承認欲求を満たそうとしている、というような。
でも、(ジュマンジ内で)自分とはまったく別のキャラになることで、人それぞれ違うのだということがわかるようになったんじゃないかなと思います。
フリッジにしても、元のフリッジは肉体的に強いほうだったんだけれども、ゲーム内でのフリッジは足も遅くて弱点も多い。それに対して、元の世界で肉体的にも精神的にも弱かったスペンサーは、弱点のないスモルダー・ブレイブストーン(ロック様!)になることで、肉体的に強くなり、「誰にも負けない」という自信から精神的にも強くなった。
できること、できないことは本当に人それぞれで、体質や素質によって努力をしても叶わないこともあるし、逆にちょっとした努力で他の人より早く成長できることもある。
自分の世界から他の人を排除して、良くも悪くも自分中心の世界で生きていた彼らも、少しは人の気持ちがわかるように成長したのかなと思います。自分の視野は狭かったと自覚できるような。
今作から観ても◎
「ゲームの中に吸い込まれる」というベースは同じだけれども、初代と本作(そして続編)はまったくの別物として考えたほうがいいかなと思います。
なので、ロビン・ウィリアムズ版「ジュマンジ」を観たことがないという人でも楽しめるはず。もちろん、観ていたほうがテンションぶち上がるのは間違いないですが。
というか、もはやロック様のキメ顔が見たいというだけでも観る価値はあります。
笑えるのに、めちゃくちゃ格好良いから。
映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジュマンジ」が好きな人におすすめの作品
映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジュマンジ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ジュマンジ(1995)
- センター・オブ・ジ・アース(2008)
- ピクセル(2015)
- ザ・スイッチ(2020)
まとめ:クスッと笑えるアニマルパニック
アニマルパニックといっても、初代「ジュマンジ」に比べるとコメディー要素が強い安心感のある内容になっています。
見所はロック様のキメ顔とニック・ジョナスの登場!(かなり個人的な好み)
クスッと笑えるアクション(アドベンチャー)映画が観たい人におすすめです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 76% AUDIENCE SCORE 87%
IMDb
7.0/10