
8番出口
映画「8番出口」の感想です。
「8番出口」は実況プレイで見たことがあったぐらいで、映画に関する前情報はほとんど仕入れずに観ました。津波に近い表現があるので要注意! と言われていたことぐらいかな?
テンポが良くて観やすかったし、なかなか面白かったですよ。

映画「8番出口」の見どころは……
- FPS視点で始まる冒頭。
- キャスティングの良さ。
- 中盤に挟まれる歩く男視点。
- 主人公が変わっていく自然な展開と流れ。
本記事は2026年03月01日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | 8番出口 |
| 原作 | 8番出口/KOTAKE CREATE |
| ジャンル | ホラー、スリラー、ミステリー、サスペンス |
| 監督 | 川村元気 |
| 上映時間 | 95分 |
| 製作国 | 日本 |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年 | 2025年 |
| レイティング | G |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
別れたばかりの元恋人から、妊娠したと連絡が入ったある男。駅の中を歩きながら、派遣先の会社に休みがもらえるか連絡してみようと考える男だが、歩いても歩いても出口へ辿り着くことができない。どうやら同じ場所をループしているようだ。男は、訳もわからず、異変を探しながら8番出口を目指し彷徨うことになる――。
作品情報
(以下、敬称略)
迷う男
(演:二宮和也)
派遣社員の男。優柔不断なタイプで、恋人と別れたばかり。その元恋人から妊娠を告げられ動揺している。喘息持ち。
歩く男
(演:河内大和)
駅の中を一定速度で歩き、迷う男と擦れ違う男。
男の子
(演:浅沼成)
迷う男が出会った少年。発する言葉こそ少ないものの、目ざとく異変を見つけていく。
ある女
(演:小松菜奈)
迷う男の元恋人。迷う男とは別れたばかりだったが、妊娠が発覚。どうすればいいか迷っている。
映画「8番出口」の感想
映画「8番出口」の感想です。個人的には、思った以上に良かった! 元ネタがあるとはいえ、すげー! ってなっています。
キャスティングが◎
まず、なんといってもキャスティングが素晴らしいですよね。
映画「硫黄島からの手紙」(2006)や「ラーゲリより愛を込めて」(2022)の二宮和也、ドラマ「VIVANT」に出ていた河内大和、映画「○○式」の浅沼成に、「余命10年」(2021)や「糸」(2020)の小松菜奈。
めちゃくちゃ豪華です。
みなさん演技力が抜群なので、見ていて安心感があります。
なお、冒頭、FPS視点で始まるのは最高でした。まるでゲームのような世界観でワクワクします。
アイデア勝負な映画
あとは、「8番出口から出られない!」というネタ一本で1時間半押し通すのってすごいですよね。いくら元ネタがあるとはいえ、「目的:異変を見つけて8番出口から出る」で1時間半はすごい。
ただ異変を見つけ、成功したり失敗したりというだけだと、見ているうちに飽きてきそうなところ、中盤でまさかの歩く男視点を入れるとは。男の子が歩く男を指差して、迷う男が「あれはもう人間じゃないよ」と言ったとき、一度目はなんとも思いませんでしたが、歩く男視点を挟んで二度目にそのシーンを見たときなんてちょっと鳥肌が立ちましたもんね。
あ、指差したのはそういうこと!? って。
歩く男は普通の人
で、この歩く男。
生前(?)は普通の人でしたね。
そう、なんていうか普通の人(二度目)。
迷う男との決定的な違いはありつつも、大半の人が「歩く男」なのではないかと思う。自分でもこうするかもな、というリアルさがありました。
最後に「俺は悪くない」と自分に言い聞かせるように呟いていたけれど、実際、そんなに悪くない。普通に生きていたら、たぶん、良い人寄りの人なんじゃないかと思います。今後どうなるかわからず(生きられるとも死ぬとも知れず)、自分も切羽詰まった状況なのに、状況に苛立ちつつも、見ず知らずの子どもに対して「(声を荒げて)ごめんね、怖かったね」と言えるのは、やっぱり悪い人ではない。
でも、そこには「子どもだから守るべきである」という義務感のようなものが透けて見える。いや、当然と言えば当然なんだけど、子どもじゃなかったら見捨てていきそうな危うい感じ? 対する迷う男は、相手が子どもだからか、ぎこちなくなりながらも、対等な人間として対応していたように思います。子ども慣れしていない感じもリアルでちょっと面白かった。
男の子も、迷う男には自分から手をつなぎに行っていましたもんね。声も出していましたし(歩く男に対しては一度も声を上げなかった)。
喘息設定
全体的に面白かったのですが、個人的に一点あるのは、迷う男の喘息設定はなんだったのかというところ。
正直、もうちょっとうまく活用してほしかったかなと。まあ、ホラー映画であれだけヒューヒュー言っていれば緊張感は増しますからね。でも、それだけ。
例えば、海外ホラーなんかでは喘息の子どもがよく出てきますが(ド偏見)、吸入器を忘れて取りに帰ったらあわや大惨事、みたいな展開になりがちだったりする。
本作の場合はそういうのも特になく、ただただ呼吸音が苦しそうというだけでした。
吸入器の使い方
あとね、実は、私、喘息持ちでして。
劇中、迷う男が使っていたものと同じ吸入器(たぶんサルタノールインヘラー100μg)を持っていて、喘息発作時に使うことになっているんですが、画面の中で迷う男がワンプッシュを短時間に何度か繰り返しているのを見て「!?!?」ってなりました。
サルタノールって、成人は1回2吸入が基本の使い方だと思うんですよね。で、次に吸入するまで3時間ぐらいは空けなければいけないはず。
それなのに、迷う男は1吸入(つまり、通常の半量)を短時間で何度か繰り返す。
途中、「具合が悪くなって倒れたのはそのせいじゃない!?」と思ってしまった(笑)。
例えばですよ、あえて用法用量を守らないことで迷う男の性格を表しているとか、そういう演出ならたいしたものですけど、迷う男はどちらかと言えば、優柔不断であるものの真面目なタイプだと思うし、そもそも医療関係者や喘息持ち以外の人がそんなこと(用法用量を守っていないこと)に気付くわけもないので、たぶん単純に些細なことだと思われたんでしょうね。
喘息持ちからしたら「しんどー!」と、一緒に呼吸困難感を味わうような苦しさがありました(笑)。
ただ、迷う男のあの呼吸音、とてもリアルでものすごくストレスを感じました(※褒め言葉)。二宮和也、さすがやで……と思いながら観ていました。
映画「8番出口」が好きな人におすすめの作品
映画「8番出口」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
映画「8番出口」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年03月01日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:全体としては面白い
元ネタがあるとはいえ、映画としてよくまとまっていて、かなり面白かったです。
ストーリー展開が素晴らしいし、元ネタを意識しつつも完全に頼り切ることはなく、オリジナリティーがありました。
喘息持ちが気になるツッコミどころはありましたが(笑)、まあそれはそれとして、よくできたお話でしたね。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 97% Popcornmeter ―%
IMDb
6.4/10
Filmarks
3.5/5.0

