映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」の感想です。
映画「フィアー・ストリート Part 1:1994」(2021)、「フィアー・ストリート Part 2:1978」(2021)の続編にあたる作品。三部作の解決編(?)的な感じでした。
魔女サラ・フィアーの過去が明かされます。この辺は愛の物語という感じで好きでした。
三部作の三作目ということで、以下、前作、前々作のネタバレに触れることがあるかもしれませんので、気になる人は要注意!

映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」の見どころは……
- 同性愛設定の理由付け。
- 魔女狩りの理不尽さ(時代が違っていれば……)。
本記事は2026年03月06日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | フィアー・ストリート Part 3:1966 |
| 原題 | Fear Street Part 3: 1966 |
| 原作 | フィアー・ストリート/R・L・スタイン著 |
| ジャンル | ホラー、スリラー |
| 監督 | リー・ジャニアク |
| 上映時間 | 114分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2021年 |
| 公開年(米) | 2021年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
1966年、サラ・フィアーは小さな村で父親と弟と共に静かな暮らしを送っていた。思い人は牧師の娘ハンナ。ある満月の夜、若者たちが親に内緒で各々楽しむ中、サラとハンナは互いに想いを伝え合い、キスを交わす。しかし、敬虔なキリスト教徒が集まるこの村で、同性愛は禁忌である。さらに、2人がキスをしたことを知った村の嫌われ者トーマスに、それを言いふらされてしまい、冷たい視線に晒されることになった。同時に、村では牧師(ハンナの父親)が子どもたちを教会に集め、惨たらしく殺めるという事件が発生し――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
サラ・フィアー
(演:キアナ・マデイラ)
父親と弟と共に暮らす平凡な娘。同性愛が禁忌の村で、牧師の娘ハンナに想いを寄せている。しかし、トーマスにハンナとキスをしたことを言いふらされ、迫害対象に。
ハンナ・ミラー
(演:オリヴィア・スコット・ウェルチ)
満月の夜、サラと想いを伝え合いキスをしたが、そのことで迫害を受けることになった。牧師の娘。
ソロモン・グッド
(演:アシュリー・ズーカーマン)
妻を失って以来、森の中で寂しく生きる男。サラの結婚相手候補(サラの父親はそう考えている)。
ヘンリー・フィアー
(演:ベンジャミン・フローレス・Jr)
サラの弟。過激なことを好まず、優しい性格。
マッド・トーマス
(演:マッケイブ・スライ)
村の嫌われ者。サラとハンナが想い合っていることを知り、普段の憂さ晴らしとばかりに村中に言いふらした。
ディーナ
(演:キアナ・マデイラ)
恋人サムのため、サラ・フィアーの呪いを解こうと奔走中。その中で、過去、サラに起きた出来事を見る。
サマンサ・フレイザー
(演:オリヴィア・スコット・ウェルチ)
現在進行形で魔女の呪いにかかっている少女。ディーナの恋人。
ジョシュ
(演:ベンジャミン・フローレス・Jr)
ディーナの弟で、オタク。ディーナと共にサラ・フィアーの呪いを解こうと奔走。
ニック・グッド
(演:アシュリー・ズーカーマン)
保安官。ジギーから連絡をもらい、ディーナたちのもとにやって来た。
ジギー・バーマン
(演:ジリアン・ジェイコブス)
過去、魔女の呪いにより姉を失っている。以来、魔女に関連するものからは遠ざかって生きてきたが、ディーナたちに助けを求められたため協力することに。
映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」の感想
映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」の感想です。1994年、1978年と来て、今回は1966年! ずいぶんと昔に遡りましたねえ。
深読みしすぎた件
まずね、前作のネタバレになるので注意してほしいのですけど。
前作「フィアー・ストリート Part 2:1978」(2021)で生き残ったのが姉シンディではなく、妹ジギーだった件について。
ラスト、警察官に名前を聞かれたジギーのことを、ニックが代わりに「彼女はクリスティンです」と言うんですよね。私、これが特大の謎だと思っていたんですよ。クリスティン? ジギーでなく? どこから出てきた、クリスティン! って。
あるとしたら……まさか、シンディの本名はクリスティンだったのか? とまで考えましたよね。クリスティンの愛称がシンディだとは、あまり聞いたことはありませんが。こちらは英語ネイティブじゃないので、そういうこともあると言われれば「そうなんだ」と納得するでしょうし。
で、警察署長の息子だったニックは、なんだかんだ魔女の呪いについてもうっすら知っていて、ジギーに姉の名前を名乗らせることで魔女の呪いから逃がしたのではないかと想像した。……が、どうも深読みしすぎだったっぽい(笑)。
本作でもそのネタには触れられなかったので、たぶん単純にジギー自身の本名がクリスティンだったのかな(ジギーがあだ名)。なんだよー! という気持ち(笑)。
英語ネイティブは、愛称の件で戸惑うことはないかもしれないけど、突然出てきた新たな名前に「ん?」とはなるんじゃないかという気もする。結局、C.バーマン=シンディ・バーマンと誤認させるぐらいの意味しかありませんでしたね。
スラッシャー要素減
ちなみに、前作及び前々作で特徴的だったスラッシャー要素は確実に減っていました。前作なんて特に「典型的なザ・スラッシャーホラー!」だったのにですね。
代わりに、ドラマ要素が増えていました。サラ・フィアーの過去編ですから、まあそうなるのではと予想していたところでもありましたが。
でも、これが意外ときつかった。
なんていうか、個人的に感じたのは愛の物語だったということ。サラ・フィアーは愛に生きた人というイメージで、自分の愛を守った人、とも言えるのかな? 同性愛がタブーとされる環境に育ち、そこで「自分は間違っていない!」と言えるのはかなり強い。
まあ、それもソロモンからの助言があったからこそというのがまた皮肉的だけど。サラの結末は最初から想像がつくだけに、終始胸が痛くなるんですよね。
知っている顔が連続で登場
また、サラ・フィアーの過去に登場するキャラは、全員「フィアー・ストリート」シリーズに出てきた人たちだったりするんですよね。
例えば、サラ・フィアーは、シリーズを通しての主人公ディーナ役のキアナ・マデイラが演じていましたし。サラの弟ヘンリーは、ディーナの弟ジョシュ役のベンジャミン・フローレス・Jr。サラの友人役は、「フィアー・ストリート Part 1:1994」でディーナの友人ケイト役だったジュリア・レーバルトでしたし、ちょい役で「フィアー・ストリート Part 2:1978」のジギー役の方とシンディ役の方も出ていました。
他にも諸々。
これ、「フィアー・ストリート」シリーズを通しで観てきた身としてはテンションが上がるところではあるんですが、正直、序盤は知っている顔が連続して登場することもあり、誰が誰かを一致させるのに必死でセリフに集中できませんでした(笑)。「あ、これは一作目のケイトの人……だよね? っていうか、今何言ったっけ?」みたいな。たぶん、重要なことではなかったと思うので、それは幸いですが。
同性愛の設定
それから、ディーナとサムが互いに思い合っているという同性愛設定。
個人的には、一作目を観たときは「果たして必要な設定なのか」と疑問に思ったところでして。いや、別に良いんですけどね、単に今の時代に合わせただけというのも。
でも、今作でサラの過去を観たことで納得感が増しました。なるほどねと。
現代の価値観で考えればサラが魔女とされた理由はあまりに不当で、理不尽。それでも、これは単なるフィクションではなく、過去にはこの地球上でも魔女狩りとしてこういうことが起きていたのだろうと考えさせられ、ゾッとします。だってこんなの、生まれた時代が違っていれば、というだけの話ですよ。
同性愛じゃないにしても、もし自分がこの時代に生まれていれば、なんらかの不当な嫌疑をかけられ、同じことになっていた可能性があるわけですし。
にしても、じゃあ、この時代のソロモンが罰せられることはなかったのかと考えると、腹立たしいものがありますね。当然、健やかに生きたというわけにはいかなかっただろうけど。
コナミコマンド登場
なお、劇中、かの有名な「コナミコマンド」の存在に触れられていたのは良かったですね(っていうか、英語だとあれ「Konami Code」って言うんだ……)。
広く知られている隠しコマンド「↑↑↓↓←→←→BA」は、1986年4月25日に発売されたFC用ゲームソフト「グラディウス」に初めて搭載され、2021年4月25日に35周年を迎えます。
これ。
実際、これを劇中に使う(?)ことはなかったし、オタクの弟に隠しコマンドの存在を伝えられたときも、姉は「は? なんそれ?」という感じではありましたが(笑)、最後まで弟くんのオタク気質を守ってくれたのは素晴らしい。
ザ・オタク! という感じで登場した弟くんなのに、物語が展開していくにしたがって、オタク要素もフェードアウトしていっていましたもんね。この瞬間「コナミの隠しコードを知っているなんて、やっぱりオタクだ!」ってなりました。
要望を言えば、やっぱりもうちょっとスラッシャー要素を増やしてほしかったなというところでした。
映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」が好きな人におすすめの作品
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映画「フィアー・ストリート Part 3:1966」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年03月06日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
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まとめ:完結して満足感はある
正直、一作目も二作目も登場人物に感情移入はあまりできませんでしたが(笑)、それでも完結してみると割と満足感が高かったように思います。
シリーズの中で一番好きだったのは、やっぱりスラッシャー要素が強かった二作目かな。あれはサマーキャンプという舞台も良い。
全体を通しては、なかなか面白い映画でした。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 89% Popcornmeter 75%
IMDb
6.6/10
Filmarks
3.7/5.0

