
サイレントナイト
映画「サイレントナイト」の感想です。
ギャングの抗争に巻き込まれて子どもが亡くなり、復讐だ! となるパパのお話(ざっくり)。
特にスカッとはしないけれど、リアルといえばリアル。喧嘩ド素人のパパがギャングに復讐するまでのお話を淡々と描いているだけなので、良くも悪くも「普通、だけどまあ面白い」という感じでした。
本記事は2026年01月25日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
子煩悩なパパが、命をかけて復讐に挑む。だけど喧嘩ド素人のパパが鍛えたところでどこまで通用するのか――みたいなお話。
作品情報
あらすじ
ある日、ギャングの抗争に巻き込まれて子どもを失った。自らも喉を撃たれ声を失い、悲しみに打ちひしがれる父親のブライアンは、ギャングたちに復讐することを決意。クリスマスイブをXデーとして、復讐のために準備を始めるブライアンだったが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ブライアン・ゴッドロック
(演:ジョエル・キナマン)
平凡な父親だったが、子を失ってからは復讐のために生きるようになる。子が流れ弾に当たった際、ギャングを追いかけて自らも喉を撃たれた。一命は取り留めたものの、声を失う。
サヤ・ゴッドロック
(演:カタリーナ・サンディノ・モレノ)
ブライアンの妻。子を失ってから自堕落な生活を送り続ける夫とは止むなく離婚。離婚後も元夫のことは気に掛けている。
デニス・ヴァッセル
(演:スコット・メスカディ)
ブライアンの息子が巻き込まれた事件を捜査する担当刑事。
映画「サイレントナイト」の感想
映画「サイレントナイト」の感想です。ものすごくハマるものはなかったけれど、普通に面白いなといった印象でした。
平凡な父親の復讐譚
本作は、ざっくり言うと「平凡な父親の復讐譚」です。
それ以上でもそれ以下でもなく、復讐を決意するところから実際に行動に移すまでをただ見守るだけの映画。正直、ちょっと「ジョン・ウィック」(2014)みたいだなあと思いましたよね。ストーリー的には特に新しいものはなく、なので、アクションに全振りすることにしたんだろうと推察。
確かに、カーアクション含め、アクションシーンはなかなか良かったです。
平凡な父親が鍛えたところで
あと、主人公のブライアンが元は平凡な父親だというのがちゃんと描かれていて良かった。
平凡な父親が鍛えたとて、それは「鍛えただけの元平凡な父親」になるのであって、最強のアサシンになれるわけでもなければ、スーパー(ダーク)ヒーローになれるわけでもないんですよね。なぜなら、実戦経験が圧倒的に足りないから。そして、相手は行儀良く戦ってなんてくれないし。
なので、ガンガンにやられまくります(笑)。
この辺はリアルといえばリアル。そりゃあそうなるよね! ってなりました。
なによりも守りたかった子どもはもういないし、妻とも離婚済みなので、死にに行くつもりのブライアンはほぼほぼノーガードで、無敵の人状態。相打ちであってもあいつらを懲らしめられればいいという、自暴自棄な雰囲気が出ていました。
トナカイの洋服
にしても、序盤や回想に出てきたブライアンの着ているあのトナカイのセーター(笑)。絶妙にダサくてちょっと笑ってしまう。今時あんなの着ている人見たことないわ! って。おそらく、あたたかい家庭を象徴しているのだとは思いますけれど。
個人的には、あのセーターでギャングの本拠地に乗り込んでいってほしかったまである。
絶対にそっちのほうが面白かったと思うけど、まあ目は散るでしょうし、あのセーターから真っ黒な戦闘服に着替えたブライアンは、平凡な父親であることをやめ、冷酷な復讐者となったということなのでしょう。
車を購入したあたりから、目がバッキバキになっていましたしね。
戦うブライアン
流石というべきか、アクションシーンはなかなかのものでしたね。
先述した「ジョン・ウィック」のようにクールなアクションではないけれど、この泥臭さがたまらない。人に暴力を振るうことに抵抗があるようだったブライアンが、徐々に手慣れていく様子もまたすごい。いつの間にか躊躇いなんて感じさせないような振る舞いをするようになっていって。
そうだよな、と思います。
復讐心があることと、生身の人間を傷付けて無心でいられることは同じじゃないよなって。このあたりの描写は丁寧でしたね。冷徹な復讐者にも人間味はある。
人間には二面性がある
復讐者になろうと決めたブライアンにも人間味があって、ギャング同士の抗争に巻き込まれた女性警官を守ろうとしたりするように、人間には二面性があるものなのだと思います。本作ではそれも描かれていました。
例えば、ブライアンの喉を撃ち抜いたギャングのリーダーも、ブライアンがふと見かけたときには、子どもたちに囲まれてにぎやかにしていたりするんですよね。でも、ほぼ事故のようなもの(流れ弾)とはいえ、ブライアンから子どもを奪ってしまっているのもまた事実。
現実でもそういうのってありますよね。
誰にとっても良い人というのはあまりいなくて、あの人には良い人みたいだけど自分には微妙だとか、自分は良い人だと思うけど別の人からの評判は悪いだとか。
……で、だからなんだ? という話でもあったような気がします。この映画。
他人に対してどうだか知らないが、自分にはそうなのだから相応の対応をしようという。生きていくうえで、この感覚ってけっこう大事ですよね。他人は関係ない。今、お前がこちらに差し出してきたものがすべてだ、それで判断するという自分軸。
刑事さん、刑事さん……
あと、ブライアンの戦いに、途中からデニス刑事が参入してくるのはちょっと面白かった(笑)。もっと活躍させられただろー! と思ってしまうけど、これはこれで笑えたので(笑)。
このデニス・ヴァッセル刑事は、映画「X エックス」(2022)にも出演していたスコット・メスカディが演じているんですけれども。ブライアンに「警察、仕事してくれませんかね……」と発破を掛けられて、なぜか単独でギャングの本拠地に乗り込んでくるという謎なキャラ(これ、普通に考えたら警察の許可得てないよね?)。
もうちょっとこうさあ、なにか、なにかあったでしょ!? と思わずにはいられない立ち居振る舞いでした。しかも、ブライアンと鉢合わせた時なんてお互いにトゥンクッ……っていう顔をしていましたからね。運命の出会い的な。
ブライアンは声が出ず
それから、一番気になったところなんですが。
ブライアンは声が出せないという設定。流れ弾に当たって子どもが倒れ、(おそらく)それにキレたブライアンがギャングたちを追いかけていき、逆に喉を撃たれ返り討ちに合うというね。
この設定、必要あった? と思ってしまう。
ブライアンを復讐に駆り立てるのは子どもの死なので、喉を撃たれようが撃たれまいが変わらなかったと思うんですよ。なら、他の部分で「声が出せない設定」をうまく使わなきゃならなかったと思うけど、それも特になく。
正直、最後のほうでようやく「そういえばこの人、喋ってなくない? ……待って、声出せないんだった!」と気付いたぐらいでした。なんのために声を失った設定にしたのかはちょっと気になるところですね。
映画「サイレントナイト」が好きな人におすすめの作品
映画「サイレントナイト」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ハロウィン(2018)
- マイ・ボディガード(2004)
- レディ・オア・ノット(2019)
- ビーキーパー(2024)
映画「サイレントナイト」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年01月25日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:面白いけどハマりきらず
アクションシーンは好きだし、面白いは面白いけどハマりきらずな作品でした。
「ジョン・ウィック」は好きなので、必ずしもストーリー性がなければダメというわけじゃないとは思うんですけれどね。
どれだけ鍛えても実戦経験を積まないとダメだよねというのをしっかり描いていたあたりは、リアルで良かったと思います。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 60% Popcornmeter 50%
IMDb
5.3/10
Filmarks
3.4/5.0

