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映画「サンクスギビング」あらすじ・感想|まあまあグロくて痛々しい!始まりは感謝祭の大惨事だった

サンクスギビング_感想タイトル ホラー

サンクスギビング

「サンクスギビング」の感想です。

前々から気になっていたんですが、ようやく! 観ることができました。予想に違わず面白かったは面白かったんですが、期待よりかは……という感じでした(期待値が上がりすぎていた模様)。

本記事は2025年07月29日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

感謝祭にはちゃんと感謝しよう!

作品情報

タイトルサンクスギビング
原題Thanksgiving
ジャンルホラースリラー
監督イーライ・ロス
上映時間106分
製作国アメリカ
製作年2023年
公開年(米)2023年
レイティングR18+
個人的評価★★★★☆

あらすじ

感謝祭(サンクスギビング)発祥の地とされるマサチューセッツ州プリマスにて。年に一度の感謝祭の日に、とある店で一部の客が暴徒と化し、死者が出るほどの騒ぎになった。そんな惨事から約一年。再び感謝祭の日が迫ってきたある日、件の事件の現場に居合わせたとある女性が惨殺されてしまうのだった――。

主な登場人物

(敬称略)

ジェシカ・ライト

(演:ネル・ヴェルラーク)

高校生。母を亡くして以降、仕事漬けになった父と、その父が後妻として迎えた女性とはぎくしゃくしている。

ボビー

(演:ジェイレン・トーマス・ブルックス)

ジェシカの元恋人。野球選手として期待されていたものの、感謝祭の事件で負った怪我により野球生命を絶たれることに。

ギャビー

(演:アディソン・レイ)

ジェシカの親友。

エヴァン・フレッチャー

(演:トマソ・サネリ)

ギャビーの恋人で、高校ではアメフト部のクォーターバック。

ユリア

(演:ジェナ・ウォーレン)

ジェシカとギャビーの友人。スキューバと交際している。

クロード・ダイビング

(演:ガブリエル・ダベンポート)

名字が「ダイビング」ということから、友人には「スキューバ」と呼ばれている。ユリアと交際中。

トーマス・ライト

(演:リック・ホフマン)

感謝祭の事件現場となったライトマートの経営者で、ジェシカの父親。妻(前妻)が亡くなって以降、仕事に逃げていたため娘との関係がぎくしゃくしている。

キャスリーン・ライト

(演:カレン・クリシェ)

トーマスの後妻で、ジェシカの義母。たびたびライトマートの経営に口を出している。

ミッチ・コリンズ

(演:タイ・オルソン)

ライトマートの雇われ店長で、アマンダの夫。

アマンダ・コリンズ

(演:ジーナ・ガーション)

ミッチの妻。

エリック・ニューロン

(演:パトリック・デンプシー)

保安官。事件に巻き込まれることになったジェシカたちを気にかける。

ライアン

(演:マイロ・マンハイム)

ジェシカの現在の恋人(候補)。ジェシカの友人たちには「面白味がない」と言われている。

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映画「サンクスギビング」の感想

映画「サンクスギビング」の感想です。イーライ・ロス監督節炸裂な作品で「やっぱりー!?(嬉)」ってなりました。

グロさ健在

本作で監督を務めるのは、映画「グリーン・インフェルノ」(2013)などで知られるイーライ・ロス。個人的には「グリーン・インフェルノ」のほうが生々しいシーンも多いなと感じたんですが、それでもやっぱりイーライ・ロス節炸裂! といった感じの内容になっていました。期待していたよりはまあ、という感じがしなくもないけど、面白いことには変わりありません。

ただ「グリーン・インフェルノ」ほどテーマ性がなくて(私が感じられなかっただけかもですが)、スラッシャー要素が大部分を占めていましたね。次々と人が退場していくだけっていう。なので、ある意味では観やすかったかもしれません

古典的なスラッシャーホラーが好きな人はきっと好き。

ジェシカたちのせい(?)

っていうか、劇中ではジェシカ本人含め、ジェシカたちのグループがあの暴動のきっかけだと思っているふうに描かれているんですが、個人的にあれは「えー?」ってなりました。描かれ方ではなくて、ジェシカたちの感覚のほうに。

いや、まあ、確かにジェシカたちの行動に影響を受けてっていうのは間違いないと思うんだけど。

でも、だからといってジェシカたち自身が暴れ回ったわけでもないし。完全に客のほうが悪くない? って。そもそも「みんなそんなにワッフルメーカーが欲しいんだなあ」というのもあるし(笑)。あの辺はイーライ・ロス監督お得意の皮肉ということでしょうかね。

無料でワッフルメーカーをもらえる(先着順)というのは、客側からしたら「感謝していい」ことなのに、感謝をするどころか「早く開けろ!」とクレームをつける。そう思えば、現代を生きる人々の中には、感謝祭でありながらも感謝を忘れ、翌日のブラックフライデーのセールにばかり注目している人も多いかもしれない。

日本で言うハロウィンとかクリスマスとかもそう。

海外ではそんなことはないかもしれないけど、起源をすっかり忘れてただ騒げる日にしている人がほとんどですもんね。最近ではイースターもその一員になってしまった感じがある。以前、ハロウィンで仮装をする機会があったのですけど、海外の方に「日本人の仮装は可愛すぎる」と言われて。仮装する本来の理由は「悪い霊を追い払うため」なので、怖がらせるために可愛い格好は向いていないよということなんだと思いますが(その方の仮装はちゃんとしっかり怖いタイプの骸骨でした)。

本作では、そのいつの間にか起源や伝統、意味が軽視され始めてしまった「感謝祭」をシニカルに描いているようで、たいへん興味深かったです。イーライ・ロス監督らしい描き方でした。

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良い人がひとりもいない

で。

先日、映画「THAT/ザット」(2016)の感想記事で「悪い人がひとりもいない!」と書いたんですが、本作はその真逆を行っていました(笑)。

つまり純粋良い人がひとりもいない」っていうこと。めっちゃ面白い。

そもそもジェシカたちのグループは全員最初からちょっと不愉快。感謝祭で起きた事件だって「これはジェシカたちが悪い……のか……?」と思ったのは事実ですけれども、ジェシカたちはジェシカたちで、イライラしながら開店を待っている客を煽るような行動を取っていますし。ジェシカに気があるライアンのことも小馬鹿にしているし、恋人(というか第一の恋人候補?)になったあとも「面白味がない」だとか「退屈な人」だとか言いたい放題。普通、それを恋人であるジェシカに言う? って感じですが、ジェシカも「本人には言わないでね」程度でスルーしているあたり、なんだかなあって。

じゃあ、ライアンが良い人なのかと言うとそうでもなくて。

ボビーがいない間に頑張ってジェシカに近付いたのはいいとして(むしろ頑張ったね! って思った)、戻ってきたボビーにとにかく喧嘩を売りまくる。いや、わからなくはない。恋人の元恋人が突然戻ってきて、そのうえ恋人に接近してきたらそりゃあ心中穏やかにはいられないでしょう。

でも、初手からあんなふうに嫌な態度を取る必要はある? って思ってしまう。先手必勝ってこと? だとしても、いろいろなことがあって落ち込んでいる恋人(ジェシカ)の前で喧嘩して「こんなときにやめてよー!(パニック)」って言われて不貞腐れていましたもんね。これはもう思いやりのある恋人なんかじゃないですよ。

後半の展開を考えると、どう見てもボビーのほうが格好良かったし(笑)。

ただ、わかりやすい悪人っていうのはいなくて、みんなちょっとずつ「嫌な面のある人」でした。たぶんなんだけど、つまり普通の人っていうこと。「必ずしも『悪人でない=良い人である』ではないよ」みたいなね。この嫌な描き方もさすがイーライ・ロス監督ですね。

退場シーンがさまざまで面白い

そんな「良いところもあり悪いところもある普通の人」たちが次々と退場していくのが本作なわけですが、退場の仕方が実にいろいろで面白かったです。

トランポリンのシーンは「いった!!!!(痛)」ってなったし、思わず顔をしかめてしまった(笑)。

っていうか、スキューバは意外と格好良かったですね。こういうタイプの映画でのアメフト男(だいたいクォーターバック)って「がたい良いだけで実はビビりで卑怯なのかよ!」というパターンが多いような気がするんですが。スキューバはしっかり度胸のあるアメフト選手でした。

あれってどうなの?

それから、個人的に思ったのは、最後のあの展開ってどういうことなんだろうと。

犯人の犯行動機ですね。

ここでのネタバレは避けたいので「犯人がなぜこんなことをしたか」についての明言は避けますが、犯人の言葉が正しいかどうかを知る術は私たちにはありません。あたかもそれが事実かのように描かれるけど、普通に考えたら……とも思う。

まあ、そんなことよりもまず「そうか、もともと倫理観バグってる奴だったんだな」とわかる理由なのも好きでした。

っていうか、これね。

英語のセリフが素晴らしいんですよ!

(オリジナル言語そのままで観ている人にはネタバレになるかもなので要注意ですが)「You’ll make~」って、直訳の意味以外にも「~になる」という意味があるんですよね。例えば「あなたは良い父親になるよ」と言いたい場合、そのまま英語にすると「You’ll be a good father.」だけど「You’ll make a good father.」という表現のほうが自然に聞こえるみたいな。

このあたりで「あっ、あれってそういうことー!?」ってなりました。

結局変わらないこともある

でね、イーライ・ロス監督に「すげー!」って思ったのは、こういう一見「人生が変わりそうな経験」をしても、変わることもあるし変わらないこともあるよという描き方をしているところ。

まったく何も変わらないのはあり得ないけど、だからと言ってすべてが変わってしまうというのもあり得ないんだよなって。

個人的には「え、なんで?」って劇中一番疑問を感じるところでもあったんですが(笑)。ここ変わらないの? って。本作を観た人の多くは「なぜ!?」って思ったはず。たぶん。

ぜひ続編でそのところも描いてほしいですね。

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映画「サンクスギビング」が好きな人におすすめの作品

映画「サンクスギビング」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

まとめ:グロ耐性がある人にはおすすめ!

「感謝祭を題材にしたスラッシャーホラー」ということしか知らずに観て「おお、思った以上にグロいなあ」と思っていたんですが、この感想記事を書くにあたって調べてみたらR18+で「なるほどね!」ってなりました。自分が18歳になって以降、レイティングを確認してから観ることが減ったので。

イーライ・ロス監督らしい作品で見ごたえばっちり。かと言って「グリーン・インフェルノ」ほどとっつきにくい感じではありませんでした。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 84% Popcornmeter 78%
IMDb
6.2/10

Filmarks
3.6/5.0

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