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映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」あらすじ・感想|名作!民族浄化の残酷さ……女医さんにはイラッ

ティアーズ・オブ・ザ・サン_タイトル アクション

ティアーズ・オブ・ザ・サン コレクターズ・エディション [DVD]

「ティアーズ・オブ・ザ・サン」。

映画「シックス・センス」(1999)でお馴染みブルース・ウィリス主演の作品です。一応、戦争映画に振り分けられるのかな?

改めて、自分の考えを自覚させられる内容でした(つらい)。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年05月30日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

ワンフレーズ紹介

アメリカ人医師を助けて帰るだけだったはずなのに。

作品情報

タイトルティアーズ・オブ・ザ・サン
原題Tears of the Sun
ジャンルアクション
監督アントワン・フークア
上映時間118分
製作国アメリカ
製作年2003年
公開年(米)2003年
レイティング
個人的評価★★★★☆

あらすじ

米海軍特殊部隊に所属しているウォーターズ大尉は、ある日、内戦が続くナイジェリアで医療活動に従事しているリーナ・ケンドリックス医師を救出するよう命じられた。ウォーターズ大尉をはじめとするチームの面々は、リーナのもとへ辿り着く。しかし、リーナ本人は「難民を見捨てて自分だけ脱出するわけにはいかない」と主張して――。

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主な登場人物

(敬称略)

A・K・ウォーターズ

(演:ブルース・ウィリス)

数々の功績を残してきた特殊部隊の大尉。基本的には上からの命令に従おうとするが、情に厚いところもある。

リーナ・ケンドリックス

(演:モニカ・ベルッチ)

ナイジェリアのとある村で医療活動に従事していたアメリカ人医師。大尉らに脱出を促された際には「ここにいる難民も一緒でなければ脱出しない」と主張した。

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映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」の感想

映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」の感想です。……いや、民族浄化って本当に残酷で非人道的なんだなって。

アメリカ人はヒーローさ!

面白かった。

非常に興味深く、面白くはあったんですが、まあ、アメリカ人はヒーローさ! な内容になっていたのは否めない。こればかりは仕方ない。いつものことだもの。

「我々(アメリカ人)にとっての正義とは」を説かれた気持ちになりました。

結局、アメリカが一番で、それ以外にはすべて「してやっている」という感じ。アメリカ万歳! っていうね。いや、本当、仕方ないことなんだけど。

民族浄化の残酷さ

それにしても、吐き気がするほどしっかり民族浄化の残酷さを演出していましたね。

特に、あれ。民族浄化の対象になった村の女性の扱われ方。何を食べたらあんなことをしようと思うのか。まあ、宗教的な問題も絡んでいるようだから、「自分たち以外全員悪!」なんでしょう。宗教と政治って、海外だと割といつの時代も対立しているイメージがありますし。

私たちから見ると明らかに反乱軍が悪だけど、反乱軍は当然自分たちのことを正義だと思っているはず。そして、ウォーターズ大尉たちにも「自分たちは弱きを助けているのだ」という正義がある。本当にやばい戦いって、正義と正義のぶつかり合いから始まるような気がします。

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ケンドリックス医師にイラッ(たまにね!)

ああ、でも。

ケンドリックス医師には相当イラッとさせられましたね(苦笑)。酷いよ、この人。アメリカ人側に甚大な被害が出たのは、間違いなくこの人のせい。

この人にもこの人なりの正義があって、ナイジェリアで医療活動をしていたのだろうけど。助けに来てくれたウォーターズ大尉に「患者(難民)も一緒でなければ脱出しない!」と言い張るケンドリックス医師。正直、この時点でも言い方があまりに感情的すぎてイラッとしたのだけど、そこはまあ、医療従事者としてそう思うのは仕方ないよねと。「今からここに反乱軍が来るけど、私はアメリカ人だから逃げるわ」なんて言えるわけないし。

ただ、本格的に「なんなんだ、この人は……」となったのはそのあと。

まず、反乱軍に追われている、つまり捕まったら一巻の終わりなのは誰の目に見ても明らかなのに、事あるごとに「休憩させて」と主張する。だから! あなたたちは追われているのー! 命を狙われているんだってば! ってそのたびに思ってしまう(笑)。なにをそんなのんきなことを!? ですよ。まあ、それを言ったら、仕方ないなあって感じで言うことを聞いてしまうウォーターズ大尉も中途半端なんですが。

しかも、それだけでは飽き足らず、まさかの殺されたはずのナイジェリア大統領一家の一人息子が中に紛れ込んでいた! 反乱軍が死に物狂いで追っているのはこの青年。それを知っていながらも、ウォーターズ大尉にすら黙っていたケンドリックス医師。

……は?(半笑い)

もう、は? って感想しか出てこなかった(笑)。それなのに「休憩したい」とか言っていたのかい? なんで?

反乱軍があと少しのところまで迫ってきていると言われてなお、ケンドリックス医師に焦った様子はほとんどない。ケンドリックス医師は過去に反乱軍によって夫を奪われているという設定なのに、なんでこんなに悠長に構えていられるのか。

大統領の息子を隠していた理由について、「あなたを信じられなかったから」とウォーターズ大尉に言っていたけど、これもめっちゃ失礼。確かに、最初の時点では難民たちを見捨てようとしたけど、良心が咎めたのか結局戻ってきたし、上の命令に逆らってまで「みんなを避難させる」って命を懸けてくれている相手にこの言い草。びっくりしちゃう。

そもそも、劇中で言われていたように、反乱軍の手から逃げ延びた大統領の息子を匿ったら、内政干渉になる可能性もある。そんなことをしてしまったら、アメリカの政治的立ち位置にも影響を与えかねない

私でも、内緒でやっていいことじゃないってわかるのに、頭が良いはずの医師が「このアメリカ人たち、信用できるかわからないからこっそり連れて行っちゃえ☆」って……。まあ、ケンドリックス医師の危惧したことは割ともっともで、最初の時点でそれを打ち明けていたら、ウォーターズ大尉は「置いて行こう」って言ったかもしれないけど。

だけど、だけどさあ! ってなる。

劇中で隊員のひとりが言っていた「これは俺たちの戦争じゃない」という言葉。同意すぎる。軍人に正義感があると言っても、基本的には母国のために志願したわけですよね。他国に派遣されることもあるだろうけど、じゃあ、自分たちにまったく関係のない出来事のために命を懸けられるかと言ったら、そんなことはないと思う。武器を持っても、まともに戦えない人たちを守りながら移動するのって相当大変なはずなのに、ケンドリックス医師は、そのあたりのことをあまり考えていないように見えてしまったなあ。

主張するだけして、あとは丸投げという感じでした。

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自分の立場を思い知らされる

ただ、こうして考えてみると、やっぱりなんだかんだ、自分はアメリカ人寄りなのかもしれないなあと思ったり。

あ、別に考えがアメリカナイズされているとかじゃなくて。本作の中で、アメリカ人か難民の彼らかと言うと、ついアメリカ人のほうに肩入れしてしまったということです。

上の人に「(難民は)荷物だ」と言われ、ウォーターズ大尉は「荷物とは見なせない」と、非常に道徳的で人道的な答えを返したわけですが、同時に「いや、荷物だろ」と思ってしまう自分もいた。そこでハッとするのです。結局、自分も所詮遠い国での出来事だと高を括って、高みの見物を決め込んでいるうちのひとりなのだと。

自分も「そうはならない側」だと思っているのだなと、少し痛いところを突かれた気持ちでした。

戦闘シーンはもうしんどい

それから、戦闘シーンはね、やっぱりちょっとしんどい

苦しい状況に追い込まれれば追い込まれるほど、「あの女医(ケンドリックス医師)が我儘を言わなければ、ここまで最悪なことになってなかったんだよなー!」と思ってしまう。せめて、彼女が難民の代表のような顔をして「休憩させて」なんて強く言っていなければ……。

見ようによっては、自分の命を盾に我を通しているみたいな感じですもんね。これでウォーターズ大尉たちが拒否をして、「じゃあ私はここから動かないわ」なんてことになったら非常に困るし。あるいは「なぜ少しの休みも取れないの!?」とか言って騒ぎ立てられても困る。反乱軍に騒ぎを聞きつけられたら終わりだけど、この時のケンドリックス医師はやりかねない情緒不安定さがあった。

まあ、でも、ブルース・ウィリスのアクションシーンは相変わらず良かったです。というか、ブルース・ウィリスだからこそ成り立つ内容だったような気がします。

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映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」が好きな人におすすめの作品

映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

まとめ:任務か正義感か

ハリウッドらしいというか、ザ・アメリカといった感じの内容でした。正義=アメリカみたいなね。

ただ、ブルース・ウィリスを主演にしたのは大大大正解! あの泥臭くも力強いアクションシーンは、ブルース・ウィリスだからこそ演じられたものでしょう。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 34% Popcornmeter 69%
IMDb
6.6/10

Filmarks
3.4/5.0

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