
ソルト (字幕版)
映画「Mr.&Mrs.スミス」(2005)や「トゥームレイダー」(2001)などで知られる、アンジェリーナ・ジョリーが主演を務めています。
いやあ、実に……実に美しゅうございました!
本記事は2025年02月25日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
たまに「??」だけど、見ごたえはある!
作品情報
タイトル | ソルト |
原題 | Salt |
ジャンル | アクション、サスペンス |
監督 | フィリップ・ノイス |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2010年 |
公開年 | 2010年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★☆☆☆ |
あらすじ
2年前、イヴリン・ソルトは北朝鮮で尋問を受けていた。アメリカの工作員だと疑われていたのだ。のちの夫、マイク(蜘蛛学者)に救出され、なんとか帰国したイヴリン。しかし、そんな2人の2年目の結婚記念日。亡命してきたというひとりのロシア人の男が、幼少期から訓練されたロシアのスパイが、ここ(CIA)に紛れ込んでいると言い出した。その名はイヴリン・ソルト。男の告発により、イヴリンはスパイとして疑われることになるのだが――。
登場人物
(敬称略)
イヴリン・ソルト – Evelyn Salt(演:アンジェリーナ・ジョリー)
2年前、北朝鮮にて捕らえられたが、のちの夫マイクに救出されて現在に至る。が、ロシアのスパイとして容疑をかけられてしまう。
マイク・クラウス – Mike Krause(演:アウグスト・ディール)
イヴリンの夫で、世界有数の蜘蛛学者。イヴリンが北朝鮮で捕らえられた際には、救出するために尽力した。
オルロフ – Orlov(演:ダニエル・オルブリフスキー)
亡命してきたロシア人。「CIAにロシアのスパイが紛れ込んでいる」と告発する。
テッド・ウィンター – Ted Winter(演:リーヴ・シュレイバー)
CIAのイヴリンの上司。
ピーボディ- Peabody(演:キウェテル・イジョフォー)
CIAの職員。ロシアのスパイであるという容疑がかかったイヴリンを追いかけてくる。
映画「ソルト」の感想
映画「ソルト」の感想です。ストーリーとしては、結構大雑把なところはあったものの、アンジェリーナ・ジョリーが非常に美しかったです。
戦う強い女性
戦う強い女性といえば、映画「エイリアン」シリーズのエレン・リプリーや「ターミネーター」シリーズのサラ・コナー、「ハンガー・ゲーム」シリーズのカットニスなどが思い浮かびますが、本作に出ていた、アンジェリーナ・ジョリー演じる主人公イヴリン・ソルトもそのうちのひとりなのではないでしょうか。
アクションシーンは本当に美しく、ダイナミックで格好良かった。
なんだろう、あの着実に任務を遂行していく感じね。仕事人という感じで、思わず見蕩れてしまいました。
淡々としたストーリー
冒頭からイヴリンが拷問を受けてボロボロになっていたり、物語が始まってすぐにロシアからのスパイ容疑をかけられて逃げる羽目になったりと、内容としてはまあまあ重め。
でも、どんな展開の中でも、イヴリンはとにかく冷静に対処していて(おそらく、内心は荒れ狂っていたに違いないけれど)、ただ淡々とストーリーが繰り広げられていくんですよね。
それがまた良い。
変に感情移入してしまうような描写が入っていないので、よりスピード感があるように感じられました。
二転三転する立場
先述した通り、淡々と展開していく本作。
そのため、説明的な部分がほとんどなく、主人公であるイヴリン本人が何を考えているのか、いまいち読めないところがあります。
二転三転する立場に、どういうことなのー!? となりましたね。
イヴリンの思考が読めないため、イヴリンが何を思って行動しているのか、本当は誰の味方なのか、かなり振り回されながら鑑賞しました。
洗脳から立ち直ったイヴリン
本作では、イヴリンの意思の強さと同時に、洗脳の怖さも描かれていました。
イヴリンが途中で出会ったかつての知人。
あの人は、なんの躊躇いもなく自爆しましたよね。最期は恐怖どころか、むしろ清々しいまでの表情を浮かべていて、ドキッとする場面でもありました。
あ、これ、一歩間違えればイヴリンもこうなっていたんや……って。
言い方を変えれば、あれは夫と出会わなかったルートを歩んだイヴリン自身という感じがしました。
善と悪
本作では、ロシアの組織が明らかな悪(敵対勢力)として描かれていました。
では、イヴリンは?
ロシアのスパイだと疑われているうえ、逃げ出したとなれば、CIA(アメリカサイド)にとっては悪以外のなにものでもないのでしょうが、イヴリンの行動自体は、回り回ってまあまあアメリカのためになったりしているんですよね。
そもそも、イヴリンの行動原理はロシアのためでも、アメリカのためでもない。
そう言葉にしていたわけではないけれど、そんな感じがしました。
二重スパイの話ではあるものの、イヴリン自体は善としても悪としても描かれていないところに、この物語の面白さがあるような気がします。
映画「ソルト」が好きな人におすすめの作品
映画「ソルト」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- その女諜報員 アレックス(2015)
- アトミック・ブロンド(2017)
- レッド・スパロー(2018)
まとめ:ぜひとも続編が欲しい
微妙に中途半端なところで終わってしまった感じがする本作。
「ぜ、ぜひ続編を……!」という物足りなさがありますね。まあ、こういうのは、物足りないぐらいが丁度良いのかもしれないけれど。
でも、やっぱり。
「ソルト2」を出してほしい!
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 62% AUDIENCE SCORE 59%
IMDb
6.5/10