酸いも甘いも噛み分けた大人だからこその苦く切ない恋愛。とにかく一途に相手を想い続ける恋愛。長年付き合っていても、結局離ればなれにならざるを得なかった恋愛。
「恋愛」といっても、いろんな形があるものですよね。
そんな中で、今回は「高校生の胸キュンな恋愛」を描いた(個人的に)おすすめの洋画作品を挙げていきます!
本記事は2024年06月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
【洋画】キュンキュンしちゃう!高校生が主人公の恋愛映画10選
数ある恋愛作品の中でも、高校生が主人公になっている作品を紹介します(※順不同)。見ているだけで、微笑ましい気持ちになれる作品ばかりです。
シンデレラ・ストーリー(2004)
シンデレラ・ストーリー(字幕版)
今回のテーマは「高校生が主人公の恋愛映画」ですが、私の場合、「好きな恋愛映画は?」と聞かれたら、必ず上位に食い込んでくる素敵な作品です。
ヒラリー・ダフの可愛さ全開。
ローラースケートがやけにオシャレに見えて、子どもの頃、クリスマスプレゼントに親に買ってもらったローラースケートを引っ張り出して眺めたりした。
サムは地味(ヒラリー・ダフ自身はめちゃくちゃ可愛い)で、化粧っ気もなく、友達も少ない。学校で「一軍」と呼ばれるような女子たちには馬鹿にされ、そういう女子を軽蔑しながらも強く反論できるわけでもない……というような、このあたりに今観てもある種のリアルさを感じます。
一方で、そんな一軍女子たちに囲まれているオースティン。
自分たちとは「違う」人たちを見下している女子たちを「嫌だなあ」とは思っているものの、嫌われたくないからか、空気を壊したくないからか、「自分はそう思わないよ」と言えずにいて、もはやそこは落ち着ける場所ではなくなってしまっている。
高校生ならではの繊細さみたいなものが、うまく表現されています。
タイトル:シンデレラ・ストーリー
製作年:2004年
製作国:アメリカ
ジャンル:ロマンス
監督:マーク・ロスマン
キャスト:ヒラリー・ダフ、チャド・マイケル・マーレイ、ジェニファー・クーリッジ、ダン・バード、レジーナ・キング、ジュリー・ゴンザロ他
ハイスクール・ミュージカル(2006)
ハイスクール・ミュージカル (字幕版)
シリーズものですが、個人的に一番好きなのは一作目の「ハイスクール・ミュージカル」。
この作品で、ザック・エフロンの大ファンになりました。
今の男らしいザック・エフロンももちろん素敵ですが、この時代のあどけなさが残っている可愛らしいザックも好きです。ミュージカル調で、楽曲もポップな感じなのでとても観やすかったですね。
この、バスケ少年が「俺、歌うの好きなんだ!」と堂々と言えず葛藤している様子とか、ちょっとしたことですれ違ってしまう二人とか、初々しい感じで素敵です。
タイトル:ハイスクール・ミュージカル
製作年:2006年
製作国:アメリカ
ジャンル:ミュージカル、ロマンス
監督:ケニー・オルテガ
キャスト:ザック・エフロン、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ティスデイル、ルーカス・グラビール、コービン・ブルー他
セブンティーン・アゲイン(2009)
セブンティーン・アゲイン(字幕版)
正確には、高校生同士ではないし(心は)高校生ではないんだけれども(笑)
(おそらく)高校生である17歳の頃がもっともキラキラしていたと思っている男性が、ひょんなことから17歳の体になってしまい、そのまま娘と息子がいる高校に通い始めるというお話。
わかる。わかりすぎる。
現実でうまくいかないこととかがあると、つい「あの頃は良かったなあ」などと過去の自分を思い出してしまいがち。でも、本作は、大人になった今の自分だからこそ言えることもあるし、感じることもある、というのを思い出させてくれる内容になっています。
大人には大人の、けれども子どもには子どもの悩みがある。
ちなみに、バスケ少年が主人公ですが、「ハイスクール・ミュージカル」同様、これもザック・エフロン主演。バスケ少年が似合うな、しかし!
タイトル:セブンティーン・アゲイン
製作年:2009年
製作国:アメリカ
ジャンル:コメディー、ロマンス
監督:バー・スティアーズ
キャスト:ザック・エフロン、レスリー・マン、マシュー・ペリー、トーマス・レノン、ミシェル・トラクテンバーグ、スターリング・ナイト他
ヘアスプレー(2007)
ヘアスプレー
ザック・エフロン出演のミュージカル映画。
……ザック・エフロンばっかりになってしまう(笑)
そう思うと、ザック・エフロンって爽やかな高校生のラブストーリーみたいな内容にぴったりなのかもしれませんね!
他人からどう思われようと、自分を貫き通す主人公がとてもキュートで素敵です。「流行り? 知らんがな! なら、自分が流行りになっちゃえばいいじゃん!」レベルの強さを感じます。
どんな体型であっても、自分は自分。自分の根底にあるものは変わらない。
「痩せなきゃ」「可愛くいなきゃ」と、世間の空気感に合わせて自分自身で作り上げてしまいがちな息苦しさに、「自分らしくいるってそういうことじゃないんだよ」と答えてくれているような物語です。
ジョン・トラボルタが特殊メイクで女性を演じたことでも話題になりました。
タイトル:ヘアスプレー
製作年:2007年
製作国:アメリカ
ジャンル:ミュージカル、ロマンス
監督:アダム・シャンクマン
キャスト:ニッキー・ブロンスキー、ザック・エフロン、ジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケン、ミシェル・ファイファー他
恋のミニスカ ウエポン(2004)
恋のミニスカ ウエポン (字幕版)
パッと見「こ、このタイトルは……?」と戸惑ってしまうコメディーに全振りしたタイトルですが、中身は女子高生たちが頑張る可愛らしい内容。ちなみに、原題は「D.E.B.S.」です。
もちろん恋愛もあり!
全米共通テストSATを通して、スパイの適性があると判断された女子高生4人が、わちゃわちゃしながら任務をこなす。
恋と友情(任務)、どっちを取るの? みたいな、高校生にありがちだけれど、本人たちにとってはとても深刻な悩みを描いています。
恋は盲目。恋に溺れているときは何もかもが楽しくて、キラキラして見える。でも、ふと冷静になって周りを見回してみると、実は置き去りにしてしまったものもあったりして。そんな主人公の葛藤に感情移入できます。
個人的には、ジョーダナ・ブリュースターとデヴォン青木がとても好きでした。
タイトル:恋のミニスカ ウエポン
製作年:2004年
製作国:アメリカ
ジャンル:コメディー、ロマンス
監督:アンジェラ・ロビンソン
キャスト:サラ・フォスター、ジョーダナ・ブリュースター、デヴォン青木、ミーガン・グッド、ジル・リッチー他
ヒース・レジャーの恋のからさわぎ(1999)
ヒース・レジャーの恋のからさわぎ [DVD]
もうね、とにもかくにもヒース・レジャーが超絶可愛い!
なんであんなに可愛いの?
個人的には「恋のからさわぎ」じゃなくて、原題の「10 Things I Hate About You」のほうが好きです。
高校生の恋愛というと、自分の過去を思い返してみても、8割ほどが「微笑ましいな」という記憶なんですけれども、親の気持ちになってみると心配なことに変わりないですよね。しっかり自分の心、体を大事にできる恋愛をしているのか……。
友達が相談に乗ったり、協力してくれたりして、恋愛を成就させるみたいなのも、高校生ならではの恋愛っぽくて私は好きですね。
タイトル:ヒース・レジャーの恋のからさわぎ
製作年:1999年
製作国:アメリカ
ジャンル:コメディー、ロマンス
監督:ジル・ジュンガー
キャスト:ヒース・レジャー、ジュリア・スタイルズ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ラリサ・オレイニク、デヴィッド・クラムホルツ、アンドリュー・キーガン他
チアーズ!(2000)
チアーズ! blu-ray
キルスティン・ダンストとジェシー・ブラッドフォードのコンビが美男美女という感じで、思わず魅入ってしまいます。
海外作品の中でも所謂「スポ根もの」的な立ち位置なので、高校生同士の単なる恋愛よりさらに青春感が増していて、主人公がいろんな葛藤をする最中でも、なんだかキラキラしているように感じられます。
国によるとは思うんですけれども、海外にもスクールカーストのようなものはあって、アメリカの学園ものではよくチアリーディング部が女子の一軍、アメフト部が男子の一軍というような描かれ方をしていますよね(風の噂によると実際にそうらしい)。
で、チアリーディング部の女子とアメフト部の男子が付き合っているというのもあるある。
ですが、本作では、チアリーディング部の男子たちがアメフト部に「セクシーなお二人さん」とからかわれるシーンなどがあって、まあ、これはチアリーディング部が強いからという妬みもあったようですが、チアリーディング部の男子がどのような印象を持たれているかって、実際どうなんだろうと気になりましたね。チアリーダーはそもそも男性のチームが発祥だと聞いたことはありますが……。
タイトル:チアーズ!
製作年:2000年
製作国:アメリカ
ジャンル:ヒューマン、ロマンス
監督:ペイトン・リード
キャスト:キルスティン・ダンスト、ジェシー・ブラッドフォード、エリザ・ドゥシュク他
チアーズ3(2006)
チアーズ!3 (字幕版)
「チアーズ」シリーズには複数作品あるんですけれども、キルスティン・ダンスト主演の「チアーズ!」と同様に大好きなのが「チアーズ3」です。
ヘイデン・パネッティーアがとにかく美しい。
チアリーディングの強豪チームに所属していた主人公のブリトニー。新キャプテンに選ばれ、アメフト部の彼氏もいて、すべてが順風満帆! と、思いきや……突然転校することになったからさあ大変! なお話。
友人同士で彼氏を取った取らない、嫉妬のあまり嫌がらせをするなどなど、高校生らしい(と言っていいかわかりませんが)痛々しさもあって、ギュッと胸が痛くなるシーンも多数。
このパターンの遠恋は無理や……ってなるけれども、主人公は強いし、めげないし、さっさと次の恋や、次の恋! ってなるので、安心して観ていられます。
なんかね、現時点で彼氏はいても、もう終わりそうな雰囲気だし(しかも悪いのは自分じゃない)、っていうかほぼ確定で駄目だし、新しい環境には良い雰囲気になった人もいて、どっちかといえばそちらのほうが人柄的にも良さそうだし、という入れ食い状態(!?)の葛藤。モテる陽キャならでは。なんだかキラキラしている。だけどブリトニーには嫌味がまったくないのが素晴らしい。
本人は非常に悩ましい状態なんでしょうけれども、こんな経験をしてみたかったなあと思わなくもない。
タイトル:チアーズ3
製作年:2006年
製作国:アメリカ
ジャンル:ヒューマン、ロマンス
監督:スティーヴ・ラッシュ
キャスト:ヘイデン・パネッティーア、ソランジュ・ノウルズ、ジェイク・マクドーマン、リアーナ他
キスから始まるものがたり(2018)
恋と友情の間で揺れ動く心が、切なくてキュート。
友達の兄弟(姉妹)を好きになってしまったらどうするのか? という。というか、友達が自分の兄弟(姉妹)を好きになってしまったら、素直に応援できるのか? という味方もできる。
兄弟(姉妹)が好きだから嫉妬をしているとかではなく、複雑な気持ちになる人は一定数いるんじゃないでしょうか。
そして、企画とはいえ、学校で「キッシング・ブース」なるものを開催できる自由さ。すごいですね。日本なら学校側から「そんなの駄目に決まっているでしょう!」と即刻却下されそう。
この、海外の作品らしい「恋愛を楽しもう!」というような、(本気ながらも)気軽に恋愛を経験していく感じがとても良いです。
原題は「The Kissing Booth」とそのままだけれど、邦題の「キスから始まるものがたり」も好き。「ものがたり」をひらがなにしたあたりも、ちょっとふわふわした感じが出ていて、内容に合っています。
タイトル:キスから始まるものがたり
製作年:2018年
製作国:イギリス
ジャンル:ロマンス、コメディー
監督:ヴィンス・マルセロ
キャスト:ジョーイ・キング、ジェイコブ・エロルディ、ジョエル・コートニー他
Love,サイモン 17歳の告白(2018)
Love, サイモン 17歳の告白 (字幕版)
内容よりも、雰囲気がキラキラしている作品。
自分を守るために、嘘を重ねていく。
(会社とかでは無理かもしれないけれど)ある程度、自分で付き合う人を選べる大人と違い、高校生はそこにいる人たちとうまく付き合っていくしかない。だから、嫌われないように慎重になるし、大事な人だからこそ「本当の自分を見せたらどう思われるんだろう?」と不安になるんですよね。
本当のあなたを見せても大丈夫。
そんな温かい気持ちになれる作品です。
タイトル:Love,サイモン 17歳の告白
製作年:2018年
製作国:アメリカ
ジャンル:ヒューマン、ロマンス、コメディー
監督:グレッグ・バーランティ
キャスト:ニック・ロビンソン、キャサリン・ラングフォード、アレクサンドラ・シップ、ホルヘ・レンデボルグ・Jr、ローガン・ミラー他
まとめ:大人だからこそ必要な胸キュン!
若い頃と違って、日常生活でキュンキュンする頻度が格段に下がっているからこそ(あれ、私だけ?)必要な栄養素がギュッと詰まった、胸キュンラブストーリー!
中には、中学生以下でも駄目、大学生以上でも駄目みたいな、高校生ならではの感情ってありますよね。
国が違っても、なんだか懐かしい気持ちになれたりもします。