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映画「黄龍の村」あらすじ・感想|びっくりな仕掛けが楽しい!陽キャ大学生たちが僻村に迷い込む

黄龍の村_タイトル アクション

黄龍の村

バイオレンス映画といえば阪元裕吾監督。

ハングマンズ・ノット」を作り上げた彼の監督が、再びメガホンを取りました。まあ、阪元裕吾監督の作品で有名なのは「ハングマンズ・ノット」よりも「ベイビーわるきゅーれ」でしょう。

今作も、1時間ちょっとという短さでありながら、密度の濃い内容となっています。

本記事は2024年03月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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作品情報

タイトル黄龍の村
ジャンルアクション、スリラー
監督阪元裕吾
上映時間66分
製作国日本
製作年2021年
レイティングPG12
おすすめ度★★★★☆

あらすじ

キャンプに向かう道すがら、携帯の電波も届かないような田舎の山道で車のタイヤがパンクしてしまう。仕方なく、助けを求めて山の中を彷徨う陽キャ大学生たち。しばらく歩いていると、気の良さそうな村人と出会う。車の修理を手伝ってやるという言葉に甘え、ひとまず彼らの居住地「龍切村」にお邪魔することにするが、この村、なにかおかしい……。

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登場人物

(敬称略)

北村優希(演:水石亜飛夢)

陽キャグループのリーダー的存在。お調子者。

村井孝則(演:松本卓也)

行きの運転手。

鈴木うらら(演:鈴木まゆ)

ピンクのキャップを被ったギャル。

遠藤なごみ(演:秋乃ゆに)

関西弁女子。村井とは恋人同士。

梶原健人(演:伊能昌幸)

バーベキューをしたときには少し離れて立っているなど、ひとり行動が目立つ青年。

工藤啓作(演:ウメモトジンギ)

あまり自らの過去について語りたがらない青年。

谷村真琴(演:石塚汐花)

この集まりには兄と共に参加している。

谷村睦夫(演:大坂健太)

真琴の兄。

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映画「黄龍の村」の感想

映画「黄龍の村」の感想です。阪元裕吾節が炸裂しています。アクション×バイオレンスにかけては天下一品ですね。

リアルな陽キャ大学生

個人的には「陽キャ」という言葉に良いイメージも悪いイメージもないんですが(「陽キャ」という言葉が流行る前の学生なので)、いわゆる「陽キャ」と呼ばれる子たちの演技がかなりリアルだなと感じました。

人目憚らずイチャイチャしたり、自分たちと違う人をちょっと嘲笑してみたり……。

なんとなく鼻につく感じとでも言うんでしょうかね。

学生時代にこの子たちが同じクラスにいたら、絶対に友達にはならないタイプ。私はね。

でも、このリアルさがまた良い味を出していました。素晴らしい。

まあ、中には「どう見ても陽キャじゃないだろー」な子もいるので、どちらかといえば「嫌な大学生たち」の集まりですね。

シンプルなストーリー

ハングマンズ・ノット」もそうでしたが、シンプルなストーリーなのがとても良かったです

誰が観ても内容が理解できるという。

にもかかわらず、ただシンプルなだけじゃないというのが阪元裕吾監督のすごいところ

正直、好き嫌いには分かれるような気がしますが、B級映画と突拍子もない話が好きならたぶん好きだと思います。

良い意味での裏切り

陽キャ大学生たちが辺鄙な場所にある村に迷い込んだが、その村はどこかおかしくて……みたいは話だと、結構ありきたりな感じがしますよね。

前半はまさにその通りに進んでいきます。

上映時間は60分ちょっとなので「あの! 阪元裕吾監督が! こんなどこにでもありそうな作品を!?」と驚いてしまいましたが、まさかそんなわけありませんよね。うん、ありませんでした(申し訳ない)。

後半からの怒涛の巻き返し。

がらりと変わる雰囲気にめちゃくちゃ興奮します。

「なぜこのグループに……?」の回収

陽キャ大学生グループとは言っていますが、正直、谷村兄妹の兄をはじめとする何人かは「なぜ陽キャグループに……?」という感じ

まあ、陽キャ大学生たちにいいように使われているんだろうな、みたいな。

でも、このへんも後半でしっかり回収されるので、事情が明かされると「なるほどね!」と完全に納得できました。

陽キャたちに引っ張られてとか、いいように使われていてとか、そんな曖昧な理由じゃなかった。個人的には、谷村兄のキャラが結構好きです。

この陽キャたちに話しかけられるたび「アッアッ……」ってなる様子が、昔の自分そっくりでつらかった……。

そこも含めて楽しめます。

かなり多い登場人物

上記で紹介したのは大学生グループに所属する人たちだけなので、村人も含めると、登場人物の数はさらに多くなります。

60分ちょっとでこの人数。

「無理無理、覚えられないよ!」となるかもしれませんが無問題。

覚える必要はありません。

名前はさして重要じゃなく、お調子者の人、リーダーっぽい人、程度に覚えておけばそれで事足ります。後半はなんやかんやでわちゃわちゃするので。

全員を覚える必要はない。ただ、言えるのは、確実にこれぐらいの人数は必要だっただろうということ。

丁度いい人数を丁度いい具合に用意するのってすごいですよね。

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映画「黄龍の村」が好きな人におすすめの作品

映画「黄龍の村」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • ある用務員(2020)
  • ファミリー☆ウォーズ(2018)
  • 死刑にいたる病(2022)
  • 冬薔薇(2022)

まとめ:ライトなバイオレンス映画

アクション×バイオレンス。

といっても、比較的ライトに観られるバイオレンス映画だったのではないかなと思います。

前半と後半の雰囲気の落差も素晴らしい。

バイオレンス映画なのに、観終わったあとは爽快感を感じる不思議な作品でした。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER -% AUDIENCE SCORE -%
IMDb
5.9/10

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