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NEW!映画「ポセイドン・アドベンチャー」あらすじ・感想|パニック映画の先駆け的存在といえばこれ!

ポセイドン・アドベンチャー_感想タイトル スリラー

ポセイドン・アドベンチャー (字幕版)

「ポセイドン・アドベンチャー」の感想です。

これぞパニック映画の先駆け! 的な作品。

めちゃくちゃ面白いです。とにかくテンポが良いし、キャラクターも多い割にひとりひとり立っていて素敵。もっと早く観ておけば良かったなあと思う映画のひとつ。

本記事は2025年12月28日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

転覆した船でどう動くかが生死を分ける鍵。

作品情報

タイトルポセイドン・アドベンチャー
原題The Poseidon Adventure
原作ポセイドン・アドベンチャー/ポール・ギャリコ著
ジャンルアクションパニック
監督ロナルド・ニーム
上映時間117分
製作国アメリカ
製作年1972年
公開年(米)1972年
レイティングG
個人的評価★★★★☆

あらすじ

豪華客船が大波にさらわれ、転覆した。大晦日の夜を祝うために集まった乗客たちは、命懸けのサバイバルに挑むことになる――。

主な登場人物

(以下、敬称略)

フランク・スコット

(演:ジーン・ハックマン)

牧師。脱出を試みるため、生き残った乗客たちを率いて船底へと向かう。

マイク・ロゴ

(演:アーネスト・ボーグナイン)

刑事。スコットと共に乗客たちを率いるが、時に意見がぶつかることも。

リンダ・ロゴ

(演:ステラ・スティーヴンス)

マイクの妻。元娼婦で、マイクにも6回ほど逮捕されている。

スーザン・シェルビー

(演:パメラ・スー・マーティン)

両親のもとへと向かうため、弟と共に乗船していた。

ロビン・シェルビー

(演:エリック・シェア)

スーザンの弟。人懐こく、船員たちと親しかったため、船の構造についても詳しい。

ジェームズ・マーティン

(演:レッド・バトンズ)

雑貨屋店主で、忙しさがゆえに独身でいる。優しく真面目な性格で、不安でパニックになるノニーに寄り添い続ける。

ノニー・パリー

(演:キャロル・リンレイ)

バンドのボーカル。船の代金を払う代わりに演奏していた。最初の大波で兄を失う。

マニー・ローゼン

(演:ジャック・アルバートソン)

ユダヤ人夫婦の夫。子どもや孫が暮らすイスラエルに向かう途中だった。

ベル・ローゼン

(演:シェリー・ウィンタース)

マニーの妻。現在はふくよかな体型となっているが、昔は水泳選手だった。潜水大会でメダルを獲ったこともある。

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映画「ポセイドン・アドベンチャー」の感想

映画「ポセイドン・アドベンチャー」の感想です。登場人物が多い割に、みんなそれぞれしっかり役目を果たしていた印象。

映画「ポセイドン」の元ネタ

本作は「ポセイドン」(2006)の元ネタということらしい。

もともと「ポセイドン」が大好きなので、いつかはこちらのほうもと思っていたのですが、ようやく観られて感無量。予想以上に面白い内容でした。

パニック映画の先駆け的存在でもある本作。さすがですね。

子どもが大活躍

パニック映画において、子どもが頑張る展開というのはまあまああるものだと思うんですけれど、本作も例に漏れずでしたね。いやしかし、頑張るということ以上に大活躍していた(笑)。

本作に登場する子どもロビンはすごいですよ。

コミュ力が高めで、その人懐こさを活かして船員たちと親しくなっていたらしいロビン。船の構造にも詳しく(頭の良い子なんでしょうね)、乗客たちを率いるスコットにも助言をする。ロビンがいなかったら、スコットはもっと大変な思いをしていたんじゃないかな。

マイクは「子どもの言うことを真に受けるのか?」的なことを言っていたけど、スコットはロビンの言うことに真摯に耳を傾けていましたね。時に、子どもは大人より度胸があったりしますからね。こういう状況において、冷静に行動できるなんて感心します。

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元アスリートも大活躍

ロビン同様、ベルさんも大活躍していましたね。

現在はややふくよかな体型であるものの、彼女はなんとかつて水泳選手だったという元アスリート! このシーンを観ていて、「あ、ここは『ポセイドン』で言うところのディランが潜水するところだな」と思ったんですが、水中のベルさんが格好良いのなんのって。

動き方がマーメイドさながら。

ああ、美しいなあって思いましたね。その後の「私、水の中ではSkinny Ladyなの」という言葉にはちょっとクスッとしてしまいましたが。そういうチャーミングなところ含め、魅力的な女性でした。

キャラクターが立っている

登場人物が多め(当社比)な本作ですが、それでもひとりひとりキャラが立っているなあと感じました。それぞれにちゃんと役割があり、若干名前がややこしいところはあるけれど全員を覚えきれる。ノニーとマニーとかね(笑)。

言わずもがなロビンとベルは良かったし、リーダーシップを発揮する牧師スコット、スコットに反発しつつもしんがりを務めるマイク、元娼婦でありながらも刑事の妻となったリンダ、なんだかめちゃくちゃ優しい雑貨屋店主のジェームズ、ジェームズに依存しがち(?)なバンドボーカルのノニー、妻ベルを励まし続ける義理堅いマニー、スコットに絶対の信頼を寄せるスーザン。

個人的に、牧師(スコット)がこのタイプなのは珍しい気がしています。なんていうか、リーダーシップがあり、どちらかと言えば粗野な感じ。マイクに「Preacher」と呼ばれるたび「はっ、そういえばこの人牧師なんだった!」とびっくりしてしまいました(笑)。

牧師フランク・スコット

でね。

スコットが「私たちは神に頼らずここまで来た! だから邪魔するな! どれだけ生け贄が欲しいんだ!」と叫ぶシーン。

これがとても良い。

牧師のセリフであるがゆえの良さですね。

そもそもスコット自身が結構型破りな牧師。救助を待たず、自力で脱出しようと乗客たちを説得するスコットに対し、同僚牧師が「それは強者の考え方だ」と指摘している通り、弱い者は救われないという考え方に近いんですよね。このシーン、とてもグサッときた。

というのも、もし自分がこの乗客の中にいたら、まぎれもなく弱者側だっただろうと思うから。

それでもスコットは「強くあれ」と言う。ただ、おそらくそれは肉体的にということではなく、精神的にというところが大きいんだと思う。だから、一見弱者側であるベルさんやノニーも含め、全員を逃がそうとしているんですよね。パニック映画なので当然そんなのは無理なんだけど、誰かが犠牲になるたび、「なぜだ!」と悔いている描写が入ります。

スコットは牧師として、死ぬまでの時間を乗客たちと共に祈ることに費やすのではなく、乗客たちを生かすために行動することにした。まあ、マイクが言っていたように「自分が正しいと思いすぎる」という点はありますが、こういう熱い男は嫌いじゃありません。ただ、自分がこの映画の中にいたら、やっぱり弱者として置いていかれると思う(笑)。

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下から水が迫ってくる恐怖

それにしても、下から水が迫ってくる光景ってめちゃくちゃ怖い。

トンデモRTAですね。

基本的に「できない、できない」と繰り返すノニーはイラッとするキャラではあるんですが、普通の感覚を持った人の気持ちを代弁する存在だとも思う。泳げないノニーが潜水をしなければならなくなった時の「ここで待っていたら誰かが助けに来てくれるかも」というセリフには非常に感情移入できました。

わかるわ、って。

ここまで切羽詰まった状況じゃなくても、死ぬほど苦手なことをしなければならないとき「待っていたら、『できない』と言ってじっとしていたら、他の誰かがやってくれるのではないか?」みたいな気持ちになったことがある人は少なくないと思います。そんな都合の良いことにはならないとわかっていても、妄想でもなんでも、つい一縷の希望に縋り付きたくなってしまう。ノニーはそういう普通の人

なににしても、泳げないノニーにとっては、大量の水が追いかけてくるのって想像以上の恐怖だっただろうなと。

あと、「ポセイドン」の時にも書きましたが、水中シーンは一緒に息を止めてしまう(笑)。

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映画「ポセイドン・アドベンチャー」が好きな人におすすめの作品

映画「ポセイドン・アドベンチャー」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

映画「ポセイドン・アドベンチャー」が観られる動画配信サービス

※記事執筆時点での情報です(2025年12月28日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD
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まとめ:パニック映画の最高峰

パニック映画の先駆けであり、最高峰と言っても良いんじゃないでしょうか。

2時間近くある作品ですが、テンポも良く、中だるみ感はほとんどありませんでした。まあ、乗客同士のストーリーが入ってきたりするので、その辺は好き嫌いに分かれそうですが。

そこも含め好きでした。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 81% Popcornmeter 76%
IMDb
7.1/10

Filmarks
3.8/5.0

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