
オブリビオン (字幕版)
映画「ミッション:インポッシブル」シリーズや「トップガン」シリーズで知られるトム・クルーズが出演しています。
本作でも飛び出すトム・クルーズのアクション!
やっぱり格好良いわねぇ、と思うのであります。
本記事は2025年02月19日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
人を構成するものはなんなのか。
作品情報
タイトル | オブリビオン |
原題 | Oblivion |
ジャンル | SF、アドベンチャー |
監督 | ジョセフ・コシンスキー |
上映時間 | 124分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2013年 |
公開年 | 2013年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
時は2077年。地球がエイリアンたちに攻撃され、人類一丸となってなんとか撃退したものの、地球はもはや人類にとって住める場所ではなくなっていた。ヴィカと共に地球に残り、監視の任務に就いたジャック。ジャックはある日、墜落した宇宙船の中からジュリアという女性を救出する。目覚めたジュリアは、ジャックを見て「ジャック……」と彼の名前を呼ぶのだった――。
登場人物
(敬称略)
ジャック・ハーパー – Jack Harper(演:トム・クルーズ)
エイリアンとの戦いのあと、地球に残って監視任務に就いている男性。監視ロボット「ドローン」が故障した際には、それを修理したりもする。地球のことを恋しがっている。
ヴィクトリア・オルセン – Victoria Olsen(演:アンドレア・ライズボロー)
通称「ヴィカ」。ジャックと共に地球に残り、監視任務に就いている女性。地球を離れ、宇宙ステーションの「テット」に帰ることを心待ちにしている。
マルコム・ビーチ – Malcom Beech(演:モーガン・フリーマン)
ジャックが地上に降り立った際、ジャックの前に現れた謎の人物。
ジュリア・ルサコーヴァ – Julia Rusakova(演:オルガ・キュリレンコ)
墜落した宇宙船の中から発見された美女。デルタ睡眠カプセルで眠っていた。
映画「オブリビオン」の感想
映画「オブリビオン」の感想です。ちなみに「オブリビオン」とは「忘却」の意。主人公ジャックとその相方ヴィカは、機密保持の観点から、5年前以前の記憶を消されています。
トム・クルーズのアクション
トム・クルーズの他作品と同様、この作品でもアクションシーンが光っていました。
さすがと言うべきか、めちゃくちゃ格好良い。
個人的には、特にバイクでかっ飛ばすシーンにときめいてしまいましたね。いや、まあ、アクション映画なら、どんな作品にも入っていそうな光景ではあるんですが……でも、トム・クルーズだもんね。格好良いしかない。
それだけじゃなく、銃(のような武器)をぶっ放したり、拳で語り合ったりと、いろんなタイプのアクションを見せてくれるので、お得感満載です。
ちなみに、
ケイティ・ホームズから突然離婚を切り出された最中に撮影していた『オブリビオン』では、50歳とは思えないトムのギリギリの挑戦に驚かされるが、次の『ミッション:インポッシブル』シリーズ第5弾では、さらなる限界に挑戦するトムの姿を拝めるはずだ。今から公開が待ち遠しい。
(引用元:『オブリビオン』全米1位発進でプロも太鼓判!トム・クルーズは最高のスタントマン│MOVIE WALKER PRESS)
本人的にはかなり大変なタイミングでの撮影だったことでしょう。
というかね、そう。
この時、トム・クルーズは50歳(ぐらい)。
それでこの若々しい外見と、こんなにもキレのある動きなのですから、本当にすごい人です。正直、ビビる。外見は個人差があれど、何もしなければ体力は落ちていくばかりですから、かなりの努力をしているんだろうなと。
(もうね、30代後半ぐらいに見えるんよ……)
ダイナミックな映像
あとは、アクションシーンもさることながら、バブルシップ(乗り物)を乗り回すシーンの映像の美しさといったらもう……。
ダイナミックで迫力があり、惹き込まれます。
なんだか、某テーマパークにある、映像と一緒に3D体験ができる楽しいあのアトラクションに参加しているかのようでした。ただ、私は三半規管が弱いので、本作を劇場で観ていたら酔ったかもしれない(笑)。
Wヒロインの美しさ
そして、さらに特筆すべきは、Wヒロインの美しさ!
相方のヴィカ(ヴィクトリア)と、宇宙船から発見されたジュリアです。
この2人を演じたのは、イギリス出身のアンドレア・ライズボロー(ヴィカ役)とウクライナ出身のオルガ・キュリレンコ(ジュリア役)。
オルガ・キュリレンコは元々はモデルで、その後女優に転向したようですね。
ジュリアに限ったことではないんですが、海外作品の中でよく女性キャラがタンクトップ(キャミソール)+短パン(普通のズボン)みたいな機能性重視、もしくはそれしかない世界線でのあの服装。
あんなにシンプルなファッションなのに、なんでこんなにも美しいん?
と思ったら、ヴィカみたいにかっちり真面目に制服を着こなしている感じでも美しくて好き。
トム・クルーズ同士のファイト
本作では、トム・クルーズ同士(?)の取っ組み合いが見られます。
たぶん、貴重。
いや、まあ、実際に(現実世界で)トム・クルーズが分裂して戦っているわけではないんですが。なんだか、不思議な光景でした。
クローン≠複製
さて、本作のトム・クルーズは「大量生産されているよ!」という役柄だったんですが、これ、ラストの解釈微妙に違ってくるな!? と気になったカ所がありまして。
それは、ジャックのクローンがたくさん! という設定。
というのも、字幕かな? では確か「クローン」となっていたような気がするんですが、オリジナル言語(英語)では「クローン」とは言っていなかったような気がするんですよね。
たぶん、あれはクローンではなく、複製人間。つまりコピー。
クローンは外見こそ同じであるものの、能力や人格は異なるもの。それに対して、コピーは、外見や能力、人格まで「複製」されたもの。
個人的には、そう認識しています。
どのジャックも同程度の能力を有していそうな感じがしましたし、劇中、モーガン・フリーマン演じるマルコムが「君の中にもオリジナル(ジャック)の一部が残っている可能性が」云々という発言をしていたことから、人格も似ているのではないかと想像します。
となれば、やっぱりジャックはコピー人間(であるはず)。
……でも、そうだとすれば、この作品の解釈に違いが出てくると思うんですよね。
「――それはもう同じ人物なのか?」
先述した通り、本作の解釈についてですが。
例えば、ジャックがクローン人間なのだとしたら。「外見が同じ人間なら、性格が違ってもよいのか」みたいな話になりますし(これで「ハイ」と答えたら、まあまあ最低)。
コピー人間ということなら、「外見だけでなく、記憶、能力、人格まで完璧に複製された存在がいたとすれば、たとえ(本体が)別のものであっても、それはもう同じ人間と言っていいのではないか」と。人間の持つアイデンティティーとはなんぞや的なアレですね。
後者のほうが、映画の命題になりやすそうではある。
どうなのかな、とまあまあ引きずっています(笑)。
秀逸なラスト!
本作のラストは、結構斬新だったんじゃないでしょうか。
いや、まさかねぇ? あんな終わり方をするとはねぇ?
ラストというより、クライマックスというか、終盤の展開というか。思わず「そんなのアリーッ!?」と拍手を送りたくなってしまいましたよ。
まあ、最後の最後での展開は、先述したように、クローンと見るかコピーと見るかで、どうとでも解釈できそうでした。個人的には、コピー人間だったほうが奥が深くてよいかな。
映画「オブリビオン」が好きな人におすすめの作品
映画「オブリビオン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
まとめ:トム・クルーズが格好良い
個人的に、内容としてはちょっぴり物足りないところがあったので、トム・クルーズの格好良さを堪能するのがメインになってしまった感じがありました(あ、決して退屈に思ったわけではありませんが!)。
あと、劇中に登場したのが、クローンでなくコピーだとして、「人を作り上げるものはなんなのか」と考えるのは、哲学的で結構楽しかったです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 53% AUDIENCE SCORE 61%
IMDb
7.0/10