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ドラマ「女囚セブン」|あらすじ・感想

サスペンス


最終話

2017年の深夜帯、金曜ナイトドラマの枠で放送されていた剛力彩芽さん主演の「女囚セブン」。主人公に次から次へと降りかかる災難やトラブル、――そして毎度のごとく訪れる意趣返しはスカッとしたい気分のときにぴったりです。

女囚にも、ひとりひとり人生がある。

コメディーも交えたシリアスサスペンス「女囚セブン」は、一度は観ておくべきドラマのひとつといえるでしょう。

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あらすじ

女子刑務所を舞台に、7人の女囚たちが壮絶な“マウント合戦”を繰り広げる群像コメディー。冤罪でありながらも、殺人罪で有罪判決が確定してしまった京都の芸妓・琴音(剛力彩芽)は、花園刑務所へ護送される。そこで、奈津(安達祐実)ら6人と同室になった琴音は、収監直後からさまざまな洗礼を受ける。

(引用元:ザテレビジョン 女囚セブン「第1話 女囚セブン」

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こんな人におすすめ!

  • スカッと展開が大好き!
  • 誰になんと言われようと、自分の信念だけは曲げたくない
  • この世で大事なのは人情や義理です
  • 人の心を動かす方法が知りたい
  • 自分の人生にいまいち自信が持てない……
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 スタッフ・キャスト

  • 監督:瑠東東一郎
  • キャスト:剛力彩芽―神渡琴音役
    山口紗弥加―楠瀬司役
    トリンドル玲奈―市川沙羅役
    内藤理沙―立原桐子役
    久住小春―小春役
    寿大聡―本郷和也役
    大幡しえり―菊池徹子役
    田村健太郎―大平仁役

【ネタバレなし】「女囚セブン」を観た感想

感情を露わにすることが滅多にない、いわば「無」に近い状態で収監されているように見える琴音(剛力彩芽)ですが、それは自身に確固たる信念があるからこそのもの。女性の強さやしたたかさ、探り合いの様子はまるで現代社会の縮図のようです。

【1】誰もが身に覚えがあるマウント取り

最近になって、TikTokやTwitterなどのSNSで「マウント取り」という言葉が流行りだしましたが、かつてはそんな単語がなかっただけで身に覚えがある人も多いのではないでしょうか?

例えば彼氏の話。例えばファッションやメイクの話。例えば旅行の話。

(今時女性だの男性だのは流行らないのは承知のうえですが)学生時代に女子同士の間で行われるマウント取りといったらかなり凄惨ですよね。

だからこそ、最初のうちはマウントを取られまくる主人公を応援したくなる!

囚人といっても罪状はそれぞれ。それが琴音はといえば「殺人罪」という超ド級の有罪判決を受けて収監されることになったのですから、檻の中で待ち受けている運命は想像に難くありません。

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【2】逆境も跳ね返すどころか利用するしたたかさ

京都で芸妓をしていた琴音はさすがひとりで生きてきたというだけあって、強い。とにかく強い。そしてしたたか。

殺人罪で有罪判決を受けた琴音ですが、あらすじに書いてあるとおり、それは冤罪です。やってもいない罪で狭い空間に監禁され、同室の女囚からマウントを取られ、いじめられ、それでも苦悩や辛さはおくびにも出さずただ淡々と同じだけの強さで押し返していく。

それもすべて、自身の冤罪を晴らすため。自分に罪を着せた“誰か”を見つけるためです。

そのためなら、同室の女囚から受けた陰湿ないじめさえも利用して相手の心にするりと入り込み、むしろ味方に付けてしまう琴音のしたたかさといったら、見習いたいものです。

モカ
モカ

こんな凛とした強さにはちょっと憧れます……!

【3】ひとつひとつの話がしっかりしている

「女囚セブン」は全8話の構成となっています。

女囚は、琴音含め7人。

一話ごとに、ひとりひとりの女囚の過去や有罪判決を受けるにいたった原因、それから琴音ばかりにつらくあたる理由が細部まで丁寧に描かれています。

あまりに設定がしっかりしているものだから、女囚、つまりなにかしらの犯罪を犯した人たちだとわかっているのに、つい応援したくなります。少なくともこの7人の中に、根っからの悪人はいないからでしょうか。

確かに法律で認められていないことをしたのかもしれないけれど、誰もが信念に突き動かされて行動した結果、ここにいる。ゆえに、一部を除いては、女囚という立場でありながらネガティブな発言はほとんどありません

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【4】女性の心は「共感」で動きやすい?

例えば彼氏や旦那、男友達などの異性に悩みを打ち明けたら、突然アドバイスや助言をされてイラッとしたという経験がある女性は多いのではないでしょうか。そんなときの女性の心理としては、こんな感じ。

え、アドバイスとかいらないんだけど。は? え? 話さなきゃ良かったわ……(ゲッソリ)。

実際にアドバイスが欲しい場合もあるので一概にまとめることはできませんが、女性が相談を持ちかけてくる場合、「共感してほしい」「聞いてくれるだけでいい」――こんな風に思っていることも少なくありません

その心理トリックが、「女囚セブン」の作中ではうまいこと描かれているんですね。琴音の立ち回り方はまさにそれ。これも長きにわたり続けてきた芸妓で培ったスキルなんでしょうか。

おしゃべりなわけではなく、どちらかといえば無口なのにここぞというときにグッと前に出る度胸とコミュニケーション能力には、底知れぬポテンシャルを感じます。

モカ
モカ

ちなみにわたしはこの駆け引きみたいなイラッと感が面倒なので、「今はアドバイスください!」「今はノーアドバイス! 慰めて!」と自己申告するようにしています。

【5】安心して観られる

琴音が冤罪であることはあらすじですでに名言されているとおり。置屋の女将が面会に来たときにも、琴音は淡々とした様子で「ここにいるのは冤罪を証明するためだ」と口にしています。

女囚でありながら、その凛としたたたずまいはまさに社会と戦う女性そのもの。

すべてわかったうえであえて収監されているのが、神渡琴音という存在です。どう冤罪を証明するのか、それとも真犯人はわかっているのか、最終的にはどうするつもりなのか。それは琴音のみが知るところ。

とはいえ、冤罪であることだけは視聴者側もわかっているので、一話一話、安心して観ることができます。

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【6】ただし大きなどんでん返しはない

ドラマや映画を好んで観る人の中には、最後に待ち受ける大きなどんでん返しを楽しみにしている人も多いことでしょう。

でも残念。

「女囚セブン」において、そんなものは皆無。一見怪しい人間が実は良い人だったというような小さな驚きはありながらも、悪役はなるべくして悪役になり、思っていたとおりの結末になったという感じです。

結末に特筆すべき意外性やどんでん返しはありませんが、そこに辿り着くまでの綱渡り感に注目してほしいところです。

【7】出演メンバーがただただ豪華

先述のとおり、「女囚セブン」は金曜ナイトドラマの枠で放送されたドラマです。確かに華の金曜日ですから、夜更かしをして観ようと思う人は少なからずいるかもしれません。

でも、それにしたってこの深夜帯にこれほどまえの豪華なキャスティングを組むなんてまさに……「どうかしてるぜえ~!」です。

剛力彩芽さんをはじめ、トリンドル玲奈さん、山口紗弥加さん、安達祐実さん、橋本マナミさん、高嶋政伸さんなど、知る人ぞ知るどころか、ほとんどの日本人が知っているであろう顔ぶれが勢ぞろい。では、ここでキャスティングについて思うことを思いきり叫びます(敬称略)。

うるさいです。覚悟をどうぞ。長いので読まなくてOK!

モカ
モカ

すう~はあ~(深呼吸)

剛力彩芽、なんだかとっても美人だなあ! 京都弁というか、芸妓さんのはんなり口調がこんなに似合う女優ってほかにいる!? トリンドル玲奈も「リアル鬼ごっこ」のときは声のトーンも表情も一本調子で演技力の欠片もなかった(失礼)けど、なんだかとっても成長していて涙が出そうになったよ! 美しいからヤンキー役がまた似合う! 山口紗弥加のシュッとした感じもなんなん!? 演技派なのは昔からだけど、威厳っていうの? なんかもういろいろと格が違ってびっくり! というか、安達祐実って、え、歳取ってる? 「同情するなら……」のころから微塵も変わってなくない!?(言いすぎ)小じわひとつ、シミひとつない顔うらやましい! それから橋本マナミさんのあでやかさな! 衰えない美貌に脱帽! 女性でも憧れる凹凸のハッキリしたシルエットはドッキドキ! 視聴者をときめかせるの、やめてくれ! ごほんごほん、えー、高嶋政伸さん、偉い人の役がなんだか最近板についてきましたね(クールダウン)。

自分で書いていてなんだか怖くなってきたので、キャスト陣語りはここまでにしておきます。とにかく内容はもちろん、視覚的にもとても楽しいドラマであるということです。

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明日は我が身

剛力彩芽さんが演じた主人公・琴音はある日突然有罪判決を受け、殺人罪で刑務所に収監されることになってしまいました。でもそれは冤罪。ある日突然、その瞬間はやってきたんです。

明日は我が身です。

今この瞬間にしあわせを感じていても、明日の今ごろは犯罪に巻き込まれているかもしれないし、事故に遭い病院に運ばれているかもしれない。

わたしたちにできることは、いつそうなってもいいように、大事な人には常日ごろから感謝の気持ちを伝えておくことです。「ありがとう」「感謝してるよ」そんな風に、まわりの人を笑顔にして過ごしたいものですね。

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モカ
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