
FLU 運命の36時間
映画「FLU 運命の36時間」の感想です。
韓国産のゾンビパニック! ……だと思ったら、感染パニックでした。いや、タイトルから気付けよという話ではあるんですが(笑)。
マ・ドンソクが出ていたのが良かった。
本記事は2026年02月03日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
驚異の致死率100%!伝染していくパニックと政府の決断。
作品情報
あらすじ
韓国の盆唐で、鳥インフルエンザH5N1の変異種が発生し、感染拡大。致死率は驚異の100%。感染してから死に至るまでのリミットは36時間だった。それに伴い、韓国政府はこれ以上の感染拡大を防ぐために、盆唐の封鎖を決定。盆唐の人々はパニックに陥る――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ジグ
(演:チャン・ヒョク)
救急隊員。正義感が強く、困っている人を放っておけないタイプ。イネに好意を抱いている。
イネ
(演:スエ)
医者。ミルの母親で、シングルマザー。
ミル
(演:パク・ミナ)
イネの娘。母親は仕事で忙しく、寂しい思いをしている。年齢のわりに賢く、大人びた性格。
映画「FLU 運命の36時間」の感想
映画「FLU 運命の36時間」の感想です。ツッコミどころがまあまあ多いというか、日本人だったらこうはならん(どちらが良いとかではなく)と思った映画でした。
主人公の正義感
まず、主人公はパニック映画でありがちな正義感の塊でした。
イネが「ここにいるみんなは(あなたが救急隊員であることを)知らないわ」(だから危険を冒してまで助ける必要はないの意)と言った時に、主人公のジグは「俺が知ってる」と返すんですよね。
このシーンはめちゃくちゃ良かった。
さすが救急隊員! ただし、イネ、お前はそれでも医者か!? ってなる(笑)。もうちょっと普通の職業にしてあげれば良かったものを。このイネ、医者にあるまじき行動をたびたび取ります。見ていてけっこうイライラする。
韓国人女性の気の強さ
韓国人女性って気が強いですよね(ド偏見)。
……と、実際には、ひとくちに韓国人女性といってもいろいろな人がいると思うんですが、本作に登場するイネはめちゃくちゃステレオタイプとして描かれているなと感じました。気が強く、我も強い。
冒頭なんて、命がかかっている場面で、一生懸命助けようとしているジグに対して「どこ触ってんのよ!」なんてヒステリックに叫んでいましたしね。わざとでもあるまいし、そんなこと気にしている場合ちゃうやろ!? と(苦笑)。この時点で「あ、この人無理かも……」と思いました。なんていうか、恩を仇で返すタイプ。ありがとうの一言もなく、普通にビビる。
いくらそれが救急隊員の仕事とはいえですよ、命を助けてもらったのですから感謝ぐらいしようよとなります。
その直後に、お礼もなしに「大事な書類を取ってきて!」とジグを呼び出し、無理だとわかったらプンプンする。これってもはや気が強いというか、気が強いというか、気が強いというか。後半、ジグが言っていたように「自己中」でしかない。苦手なタイプのヒロインでした。
主人公が良い奴だったので、かろうじて最後まで観られました。
感染したミルを……
ただ、この我の強さが活かされている演出がちゃんとあって。
この医者、感染したミルを安全区域に連れ込むのですが(お前はそれでも医者か!? なシーン)、それを誰にも悟らせないように、心配してくれたジグでさえ突き放します。イネが単純に良い人であったなら、ジグを冷たく突き放した際に「どうした? 何かあった?」とすぐにバレてしまいますからね。
イネはもともと自己中な性格なので、多少きつく突き放したところで、ジグもそこまで不自然には思わなかったっぽい(笑)。
いや、なるほどなんだけど(笑)、それでもイネたちを気にかけるジグが良い人すぎて。
大統領の不自然さ
なお、本作では大統領が不自然に善人として描かれていました。
終始「国民は誰ひとりとしてこぼさず俺が守る!」な姿勢というか。で、他の偉い人に「盆唐の人たちも大事だけど、国全体のことをもっと考えてくださいよ」と反発される始末。にもかかわらず、「盆唐の人たちを見捨てることなんて! 俺にはできないんだー!」とかやられると、まあ確かに、大局を見なければならない大統領としては若干不自然ですらあるかなと思います。
極めつけは、米軍を悪者として描いていた。「世界のために盆唐を犠牲にしようとする米軍から、盆唐の人々を守った俺」的な。大統領、若くてイケメンでしたね。そういう大統領がいてもいいとは思うんだけど、盆唐の人々を救うための鋭いアイデアを出すわけでもないから、善人なだけの凡庸な大統領といった印象を抱きました。
俺が責任を取る、なんて言ってもね。このウイルスが世界に拡散してしまったら、たったひとりで責任を取れる問題でもないでしょうに。
子役パク・ミナ
ミルを演じたパク・ミナはとても良かったですよ。
「ママを撃たないでください!」と母親を守ろうとする演技なんて、胸を打たれるものがありましたし。パク・ミナは素晴らしかった。
ですが、「ママを撃たないでください!」で引き下がる軍は、それでいいのか? とも思いますね(笑)。子どもの訴えで、上からの命令を遂行できなくなる軍。人としては正しいと思うし、気持ちはわかるけど、国に所属する組織としてはどうなの? というところでした。
壮大だけど大袈裟な描写
致死率100%で猛威をふるう鳥インフルエンザ(の変異種)。
さすが韓国映画という感じで、映像は素晴らしかったですね。私が本作に求めていた「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)とか、あんな感じでしたよ。
とはいえ、若干大袈裟な部分というか「そうはならんやろ!?」な演出もあって。
それは、感染した人たちが焼かれるシーン。致死率100%でどうせ死ぬからということで、中には生きたまま焼かれる人がいたりいなかったりというのもあれなんですが、まるでクレーンゲームのように、大きな穴の中に人がポーイ! されるところなんてね。
人が物のようだ……。
実際、感染してしまったが最後、人が人として扱われない残酷さを描いたシーンでもあるのでしょうが、大袈裟すぎていまいちに感じました。わざわざ機械などを使わずとも、人の手で穴にボンボン死体を放り込むだけで、随分嫌なシーンになったんじゃないかと思いますけどね。
設定は良かったのに、なんか違うなあ、というのが続く映画でした。
映画「FLU 運命の36時間」が好きな人におすすめの作品
映画「FLU 運命の36時間」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 非常宣言(2022)
- ヨンガシ 変種増殖(2012)
- 28週後…(2007)
- ドント・フィード・ザ・チルドレン(2024)
映画「FLU 運命の36時間」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年02月03日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
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まとめ:スケールはでかいがそれだけ
スケールのでかさは良かったと思います。
韓国らしい壮大な演出で、魅入られるものもありました。
ただ、内容はいまいち。というか、主人公以外の登場人物に魅力があまり感じられなかったというのが大きいかもしれません。ミルを演じたパク・ミナは素晴らしかったけど、ミル自身はちょっと微妙。
こういうときに発揮される我の強さは良くも悪くもですね。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 33% Popcornmeter 62%
IMDb
6.6/10
Filmarks
3.5/5.0

