
ファイナル・デッドブラッド
「ファイナル・デッドブラッド」の感想です。
映画「ファイナル・デスティネーション」(2000)シリーズの6作目にあたる作品。
なお、本シリーズでその存在感を発揮してきたトニー・トッドの遺作でもあります。もうね、最後のシーンが素晴らしすぎてちょっと泣きそうになった。
本記事は2026年01月08日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
まだネタは尽きていなかった!家族に降りかかる残酷な運命。
作品情報
| タイトル | ファイナル・デッドブラッド |
| 原題 | Final Destination: Bloodlines |
| ジャンル | ホラー、スリラー、コメディー |
| 監督 | ザック・リポフスキー、アダム・B・スタイン |
| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | R18+ |
| 個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
大学生のステファニーは、2カ月にわたり、アイリスという女性がとある事故により命を落とす悪夢を見続けていた。そのせいで成績が落ち込み、困ったステファニーはアイリスに会いに行くことにする。アイリスはステファニーの母方の祖母の名前だったのだ。アイリスが暮らす家を突き止め、会いに行くステファニーだが、アイリスはステファニーの悪夢の話を聞き、自身が長年対峙してきた死神の計画について話し始めるのだった――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ステファニー・レイエス
(演:ケイトリン・サンタ・フアナ)
大学生。2カ月にわたり、祖母アイリスの夢を見続けている。悪夢のせいで眠れない日々が続いており、成績が落ちたために退学の危機。
チャーリー・レイエス
(演:テオ・ブリオネス)
ステファニーの弟。姉とはぎくしゃくしている。
ダーリーン・レイエス
(演:リア・キルステッド)
ステファニーとチャーリーの母親。子どもたちが幼い頃に家を出たが、祖母アイリスの葬儀で再会。
エリック・キャンベル
(演:リチャード・ハーモン)
ステファニーの従兄弟で、ボビーとジュリアの兄。タトゥーショップで働いている。
ボビー・キャンベル
(演:オーウェン・パトリック・ジョイナー)
ステファニーの従兄弟で、エリックとジュリアの弟。重度のピーナッツアレルギー。
ジュリア・キャンベル
(演:アンナ・ロア)
ステファニーの従姉妹。エリックの妹で、ボビーの姉。
ハワード・キャンベル
(演:アレックス・ザハラ)
ステファニーとチャーリーの叔父で、ダーリーンの弟。姉の人生を壊した母親(アイリス)をよく思っていない。
アイリス・キャンベル
(演:ガブリエル・ローズ/ブレック・バッシンジャー)
ダーリーンとハワードの母親で、ステファニーたちにとっては祖母。身の安全のため、20年もキャビンに籠もっていた。現在は癌を患っている。
ウィリアム・ジョン・ブラッドワース
(演:トニー・トッド/ジェイデン・オニア)
通称「JB」。病院勤務の男性。長きにわたり、アイリスと連絡を取り合っていた。
映画「ファイナル・デッドブラッド」の感想
映画「ファイナル・デッドブラッド」の感想です。これはもうね、円盤が欲しい! トニー・トッドが良すぎました。
今回の死の連鎖は家族に
今までのシリーズと今作の大きな違いを挙げるとしたら、それは家族まるごとターゲットになっているところ。
冒頭、大きな事故から始まるのは他シリーズと一緒。それが予知夢だったというのも。ところが、今回の予知夢は主人公のものじゃなかった! すごいですよね。6作目まで来て、どの物語もだいたいテンプレ通りだったのに、ここに来て新たな設定を取り入れてくるとか。ネタ、尽きてなかったんだ……という感じ。
この予知夢は実はステファニーの祖母(アイリス)のもので、アイリスこそが予知夢により死を回避した当事者。その後、共に死を回避した夫(ステファニーの祖父)が亡くなって以降、約20年間にわたり、死の運命から逃げるためにひとりキャビンに引き籠もっています。
で、話の本筋はここ。
アイリスが対峙するはずだった事故は、ニューオープンしたタワーが倒壊するというものだったんですけれども、アイリスが騒いだことで、他シリーズとは比べものにならないほどの人数が死の運命を回避したらしいんですね。でもって、あとから死が追いかけてくるというのは他シリーズと同じなんですが、死神もこの人数をやらなきゃいけないのでどうやら大忙し(笑)。
そうしているうちに、死を回避した人たちには続々と子ができ、さらに孫ができ……ステファニーやその家族もまさにそうして生まれた人たちだったわけですが。彼らは、アイリスが事故で死んでいたら生まれなかったはずの命。つまり、死神はアイリスもろとも彼らを葬ろうとしていると。あの時、アイリスたちが死んでいたらという現実に戻そうとしているんですね。
冒頭、アイリスがついに死に、そのことでステファニーたちにも死の連鎖が襲いかかるというのが今作のストーリーです。
よくもまあ、6作目にしてまた新たな設定を作れるものです。すごいね。
死のピタゴラスイッチは相変わらず
死のピタゴラスイッチは相変わらずでしたね(笑)。
個人的に一番好きだったのは、ステファニーの従姉妹ジュリアがゴミ収集車にグワッといかれるところ。これももしかしたらシリーズ初の演出だと思うんですけれども、主人公がまさかのピタゴラを正確に言い当てるという(笑)。そのうえ、ジュリアがピタゴラに巻き込まれる時は引きの画というか、主人公たちの背景で「あーれー!」ってわちゃわちゃしているんですよね。
このシーンを観た時、すごいなあと思いました。このシリーズって、死のピタゴラスイッチを見るために観るみたいなところあるじゃないですか。それを背景でやってのけるとは。ホラーコメディーとかではよくある演出だけど、この作品でやるのは思いつかなかったなあ。考えてみれば、これもコメディー(?)ですもんね。
家を出た母ダーリーン
また、本作では、主人公のステファニーが幼い頃(10歳だったかな?)に母ダーリーンが家を出て行ってしまったという設定でした。
ステファニーはそれを「母に捨てられた」と思っているし、実際、私もそう思った。……し、ダーリーンが呑気にバーベキューとかに来ているのを見て「嘘だろ!? 厚顔無恥すぎる!」とちょっとモヤモヤするものがあったんですよね。たぶん、この母親が家族(親戚)に受け入れられて、家族を守ろうとしているステファニーが「陰謀論を信じるやばい奴」扱いされていたから余計にそう感じたんだと思うけど。
でも、終盤、その理由が語られるにつれ「まあ、それはしゃあないかもな……」となる。
この設定、ちょっと「ハロウィン」(2018)に似ていますね。守りたい気持ちが過剰な行動を取らせてしまうという。我々は代々「ファイナル~」で起きてきたことを見てきたので、ダーリーンの気持ちに共感してしまいました。
謎はある
個人的に、この作品はとても好きだったのですけど、ひとつ不思議に思ったところもあって。
それは、20年もの間、アイリスがキャビンから一歩も出ずに生活し、死の運命から逃れ続けていたこと。いや、キャビンから出ないという点はいいんですよ。どのように生活していたのかは軽く説明されるので。納得感もあるし。
気になったのは、キャビンに籠もっていたというところ。
小屋の中、意外といろいろあったよねと。映画「ファイナル・デスティネーション」(2000)で主人公が山小屋に籠もり、凶器になり得るものを排除しようと頑張っていた時、確かそれでもいろいろ起こった気がするんですよね。
ペン一本、釘一本でダメとなると、危険なものを全部排除するのって意外と難しいんだなと思った記憶。
その割に、本作でアイリスが籠もっていた小屋の中には割となんでもあるイメージでしたし、これで20年間、寝ている間ですら逃れられていたのはちょっと疑問。危険なものなんてないと思っていても、どういうわけかピタゴラしてしまうのが「ファイナル・デスティネーション」というやつでして。
現に、ステファニーが訪ねた時も、そんなに長時間滞在していたわけじゃないのに若干危なそうな瞬間ありましたもんね。この辺はほんの少し違和感のあるところでした。
トニー・トッドあってこその
それから、先述しましたが、本作はトニー・トッドの遺作にもなっています。
もうね、トニー・トッド演じるJB(ウィリアム・ジョン・ブラッドワース)の退場シーンがたまらなかった。涙が出そうになった。っていうか、ちょっと泣いた。
「ファイナル・デスティネーション」一作目から圧倒されるような存在感を放っていましたが、本当に良い終わり方だったと思う。「あ、DVD買お」ってなりましたもんね。あのセリフを「ファイナル・デスティネーション」で言わせるのがまたなんともという感じでした。
冒頭のコイン少年
ちなみに、本作で一番イラッとしたのは、冒頭に登場したコインを投げまくる少年(笑)。
いや、いつもイラッとするキャラがいるわけじゃないんですが、「なんなんだ、こいつは!」となってしまった。大人に注意されてもコインをネコババし、「通行人に当たったらやばいからやめろ!」と言われてもタワーの上からコインを投げる!
ここまで大人の言うことを聞けないのも酷いし、親は何をしているのだ!? とビビる。裕福な人たちしか集まらないようなこんなところに連れてこられて、でも放置されてしまうような環境で育った子どもだから、大人を下に見ているような行動をするのか? とバックボーンを想像してしまいました。
これ、「だから! 投げるなと! 言っとろーが!」と割としっかりイラッとします(笑)。
「ファイナル・デスティネーション」シリーズで、事故が起きた原因がここまで人的なのは初めてじゃないか? と思うなどしました。まあ、もちろんそれだけが原因ではないんですが。
映画「ファイナル・デッドブラッド」が好きな人におすすめの作品
映画「ファイナル・デッドブラッド」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
映画「ファイナル・デッドブラッド」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年01月08日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:さすがの面白さ!
もうね、基本的に(設定以外は)テンプレとして展開していくのに、やっぱり面白いんですよね。
シリーズの中には正直微妙なものもあるにはあるけど、本作に関しては最&高でした。なにより、新しい設定が良かった。なんでもありやんけ! ではあるけども(笑)。
そしてなにより、トニー・トッドが素晴らしすぎました。円盤欲しい。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 92% Popcornmeter 86%
IMDb
6.7/10
Filmarks
4.0/5.0


