子どもの頃からずっと、「劇場版名探偵コナン」を観に行くことが毎年の恒例となっている私。今年も早速観に行ってまいりました!
本作はなんと、公開初日に動員数69万人、興行収入10.5億円を突破するというトンデモ記録を打ち立てた作品であります。
本記事は2025年04月20日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
大和敢助の眠った記憶を呼び起こせ。
作品情報
タイトル | 名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) |
原作 | 名探偵コナン/青山剛昌著 |
ジャンル | アニメ、ミステリー、サスペンス |
監督 | 重原克也 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2025年 |
公開年 | 2025年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
舞台は長野県の八ヶ岳連峰未宝岳。長野県警の大和敢助が何者かを追っていた時、その何者かの放ったライフル弾が大和警部の左目を掠めた。同時に、雪崩が発生。大和警部はそのまま飲み込まれてしまうが――。
主な登場人物
(敬称略)
江戸川コナン(声:高山みなみ)
一見すると小学生の少年だが、これは高校生だった工藤新一が黒の組織に薬を飲まされ、体が縮んでしまった姿。今回は、蘭とサッカー観戦に行く計画を立てていたものの、事件を目の当たりにしたことから長野に向かうことに。
毛利蘭(声:山崎和佳奈)
毛利小五郎の娘で、工藤新一の幼馴染み。高校生。コナンの保護者的役割も果たす。
毛利小五郎(声:小山力也)
毛利蘭の父親で、毛利探偵事務所の経営者。今回の事件には思い入れがあり、警察と共に長野に向かう。
大和敢助(声:高田裕司)
長野県警の警部。山にてある男を追跡していた際、男が放ったライフル弾が左目を掠め負傷。その後、雪崩に飲み込まれる。
諸伏高明(声:速水奨)
長野県警の警部。口元に生やした髭が特徴。
上原由衣(声:小清水亜美)
長野県警の刑事で、大和警部の幼馴染み。大和警部のことを「敢ちゃん」と呼んでいる。
大友隆(声:山田孝之)
長野の山中で炭焼き小屋「ブッパ」を営んでいる主人。
映画「名探偵コナン 隻眼の残像」の感想
映画「名探偵コナン 隻眼の残像」の感想です。ストーリーがしっかりしていた印象でした。話の中に複線などもあって良かったですね。
大和警部の怪我は10カ月前
まず、大和警部が何者かを追いかけて怪我をして、そのうえ雪崩に巻き込まれたのが10カ月前。
……10カ月だと!?
私は小さい頃からアニメは見てきましたが、アニメで大和警部が初めて登場したのってもうずっと前じゃなかった?(原作のことはあまりよく知らないのでちょっと迂闊なことは言えない)
……と思って調べてみたら、長野県警の面々の(アニメ版での)初登場は2008年放送の「風林火山 迷宮の鎧武者」という回でした。なんと15年以上も前!
その頃から大和警部を見ているので、今回「――10カ月前」みたいなテロップが出たあとに、大和警部が元気に(?)駆け回っているのが映って「んえええええ!?」とちょっぴり混乱しました。
一瞬「どういうこと!?」と思いましたが、まあ、そりゃそうか。彼らは現実世界と同じ時間間隔で生きているわけじゃないもんなと。
諸伏警部の大活躍
今回、諸伏警部の活躍には目を見張るものがありました。
今まで「比喩表現の人」とか思っていてごめんよと申し訳ない気持ちでいっぱい。こんなにも格好良い人だったなんて。
実は「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(2022)で安室さんにもまったく同じ印象を持ったんですよね。こんなに格好良い人だったの? って。
あと、諸伏警部の比喩表現をしっかり理解して解説までしてしまう女子高生の蘭、めっちゃ頭良いよね。
小五郎も珍しく活躍
あとは、いつもは眠らされることが多い小五郎のおっちゃんがそれなりに真面目に頑張り、活躍していた回でもありました。まあ、あんなことになったら当然やわな。彼は情に厚い人でもありますので。
というか、探偵としてはちょっとあれだし、警察官としてもちょっとあれだったんだろうけど(だよね?)、そういえば柔道と射撃の腕に関しては超一流なんだったということを思い出しました。
やっぱり、人って得意なことをしているときって輝いて見えますよね。
空気の読めない小五郎氏
ただ、小五郎氏の空気の読めなさは健在!
友人の鮫島さんのことを「ワニ」と呼ぶ小五郎のおっちゃんですが、何度も「『ワニ』って……?」という反応を返されながらも、頑なに「ワニ」と呼び続けます。まあね、おっちゃんの心情を考えればわからないでもないんですけれども。
きっと現実を受け入れたくないんだろうなと。
でも、私がおっちゃんだったら「『ワニ』……あ、鮫島のことなんですけどね」っていちいち注釈入れちゃいそう(笑)。
みんなで頑張るアクションシーン
そして、今回はアクションシーンも良かった。いつものごとくファンタジー寄りですが、全員が満遍なく活躍するという感じで満足度が高かったです。
しかも、それぞれがそれぞれの強みを活かしていたのも◎。
哀ちゃんは頭脳を使い、蘭姉ちゃんは拳で勝負、みたいな。ちなみに、長野県警のお兄さん方が小五郎よりコナンに信頼を置いていて「あれ、いつものあの少年は? ほら、妙に勘の鋭い……」みたいに言っているところで笑ってしまった。いや、確かにそうだけど。おっちゃんだってやるときゃやるんやで。
古参ファンも楽しめる(たぶん)
ちなみに、上原刑事の過去が匂わされたり、諸伏警部の身内の話が出てきたりするので、おそらく古参ファンの人たちにとってもうれしい回だったんじゃないかなと思います。諸伏警部の身内のシーンは、これどういうことなん? とはなりますが、たぶん巷で出回っているある噂を否定したかったのかな。
ちょっとね、謎な部分がありつつも、エンタメ性が高くて良かったです。
歩美ちゃんが可愛すぎた件
あと、歩美ちゃんが可愛かった。
天文台のバス(車)の後部席に座っているとき、横並びに光彦や元太もいるんだけど、歩美ちゃんだけ足をぶらぶらさせているの! なんだか、芸が細かいなあと思いました。
映画「名探偵コナン 隻眼の残像」が好きな人におすすめの作品
映画「名探偵コナン 隻眼の残像」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(2002)
- 名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024)
まとめ:ストーリーもアクションも◎
個人的に、劇場版名探偵コナンの中でストーリーが好きなのは「ベイカー街」、アクションが好きなのは「ハロウィンの花嫁」だったんですね。
でも、本作はこのどちらも良かった。謎解き部分もしっかりしていたし、見ごたえ抜群でした。
Rotten Tomatoes
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IMDb
7.2/10
Filmarks
4.1/5.0