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映画「ダイバージェントFINAL」あらすじ・感想|どんどん強くなるトリス!すっきりしないラストだった

ダイバージェントFINAL_タイトル アクション

ダイバージェントFINAL(字幕版)

映画「ダイバージェント」(2014)、そして「ダイバージェントNEO」(2015)に次ぐ三作目です。

全三作のシリーズものですが、3年連続で出るということは、世界的にはよほど人気があったということなのでしょうかね……。

個人的には、二作目が一番だったなあ。一作目と三作目が「すごく悪い」というわけじゃないと思うんですが。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年03月27日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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ワンフレーズ紹介

壁の向こう側に人類が――。

作品情報

タイトルダイバージェントFINAL
原題Allegiant
原作ダイバージェント3 忠誠者/ヴェロニカ・ロス著
ジャンルアクション、SF
監督ロベルト・シュヴェンケ
上映時間120分
製作国アメリカ
製作年2016年
公開年(米)2016年
レイティングG
個人的評価★★☆☆☆

あらすじ

5つの派閥が崩壊し、人々は自由になると思いきや、まるでジェニーンの後釜に座るように、イブリンが人々を支配する世界が訪れた。そんな状況に「何も変わっていない」と絶望するトリスたち。トリスたちは、壁の向こう側に人がいると信じ、越えることを決意する。必死に追手から逃れつつ、なんとか壁を乗り越えるトリスたちだったが――。

主な登場人物

(敬称略)

ベアトリス・プライアー – Beatrice Prior(演:シャイリーン・ウッドリー)

通称「トリス」。かつて「勇敢」に所属していたものの、それは自らが「異端者」であることを隠すため。派閥が崩壊してもなお変わらない状況に失望し、壁を越えることを決意。

トビアス・イートン – Tobias Eaton(演:テオ・ジェームズ)

通称「フォー」。トリスの恋人だが、母イブリンのことがあり、悩みながらもトリスに同行する。

クリスティーナ – Christina(演:ゾーイ・クラヴィッツ)

トリスの親友。今回、あることがきっかけで一時トリスとはぎこちなくなるが、最終的にはトリスを信じ、外の世界へ同行することに。

イブリン・ジョンソン=イートン – Evelyn Johnson-Eaton(演:ナオミ・ワッツ)

派閥がなくなっても、人々を導く指導者が必要だと考えている。フォーの実母。

ジョアンナ・レイズ – Johanna Reyes(演:オクタヴィア・スペンサー)

かつて「平和」のリーダーだった女性。派閥崩壊後は「忠誠者(アリージェント)」を立ち上げ、イブリンと対立する。

ケイレブ・プライアー – Caleb Prior(演:アンセル・エルゴート)

トリスの兄。妹を裏切り、ジェニーン側についたことで裁判を待っている。

デイビッド – David(演:ジェフ・ダニエルズ)

遺伝子繁栄推進局の局長。「純粋者(ピュア)」であるトリスを重要視し、丁寧に扱う。

ピーター・ヘイズ – Peter Hayes(演:マイルズ・テラー)

かつては「勇敢」の一員だった人物。一度はトリスたちを裏切ったこともあるが、なんだかんだ壁の向こう側に同行することに。

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映画「ダイバージェントFINAL」の感想

映画「ダイバージェントFINAL」の感想です。んー、なんともすっきりしないラストであった……という感想になってしまった。二作目で勢いづいたと思っていたのに!

美しくなっていくシャイリーン・ウッドリー

本作で改めてシャイリーン・ウッドリーを見て、美しくなったなあとしみじみ。

女性主人公のヤングアダルトSF映画ということで、だいぶ「ハンガー・ゲーム」(2012)と被るところがあったので、どうしてもジェニファー・ローレンスと比べてしまうところがあったんですが、「ダイバージェント」一作目の時点では「さほどインパクトもないしな」と思ったりもして。

それが、一作目、二作目と経て、随分と美しくなったという印象でした。

なんというか、力強さが備わったという感じ。……完全にキャラクターに引きずられているのかもしれませんが。

どこの巨人の話?

で、「壁の向こう側にも人類がいるかも!」というのがわかった時。

……どこの巨人の話ですか!?!? と。

いや、そう思った人は多いはず……。中の人類がそれを知らなかったという点でも「どこの巨人の話ですか!?!?」となるし。

まあ、実際に外にいたのは、自分たち(中の人たち)よりもずっと近未来な生活を送っている人たちだったわけですが、そんな共通点を見つけてしまって「フフッ」としながら観ましたね。

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ジェニーンより最悪な指導者

トリスたちにとって悪というべきジェニーンを倒せば、みんなが平和に暮らせるはず――そう思っていたのでしょうが。

現実には、そうならなかった。

なぜなら、イブリンがまたもや恐怖による支配を始めてしまったから。5つの派閥がなくなったというだけで、これだったら結局、ジェニーンが支配していても同じだったのではと思ってしまうような状態になってしまった。

現実世界にもありますよね。

「これ以上悪くはならんやろ」と確信し、思い切って選んだことが「あれよりもっと悪い状態って本当にあるのね……」ってこと。

イブリンも、最初は「もっと良い主導者に」と思っていたのかもしれないけど、いざトップに立ってみると「ある程度圧をかけることも必要だ」と実感したのかもしれませんね。

なんとも皮肉なことです。

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どちらが正しいかはない

派閥が崩壊し、人々の間に壁はなくなったはずだったのに、結局ジョアンナは「忠誠者(アリージェント)」という派閥を作ってイブリンに対抗することになってしまいました。

イブリンのやり方は、私が見ていてもちょっと……という感じだったけど、じゃあ「忠誠者」が正しいかというと、それも正直微妙なところかなと。

というのも、「忠誠者」が望むことってたぶん、平等だとか平和だとか、つまり争いのない世界ということですよね。

ジョアンナ軍団が勝利したとしても、それは難しかったと思う。

イブリンについている人たちは、だいたい2つのタイプに分かれると思うんだけど、1つ目が「何も言えないで身動きできずにいるタイプ」。そして、2つ目が「進んで他者を罰する好戦的なタイプ」。

前者はまだしも、後者がいる限り、全員が平等に平和に過ごせる世界はなかなか来ないと思うんですよね。

じゃあ、後者を排除するのかというと、それをするとジャニーンやイブリンの二の舞になってしまう。

ジョアンナのように「平和」をモットーに掲げても、「平和」が嫌いな人は問題を起こそうとするだろうし、イブリンのように力や恐怖で押さえつけようとしてもジョアンナのように反発する人はいる。

必ずしもどちらが正しいとは言えないのかな。

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自分たち(管理する側)とは違う=人ではない

また、外の人たちの反応は結構エグかったです。

外に出たら、そこにいる人たちは自分たちよりずっと先に進んだ(近未来的な)生活を送っていて、そのうえ監視されていた。

この時点で「実験動物かよ……」という感じなんですが、歩くトリスたちを見て、外の人たちがきゃあきゃあするんですね。中には「フォー!」(「トビアス!」だったっけ?)って呼び掛ける人がいたりして。

まるで、テレビで見ていた芸能人が目の前に現れたかのようでもありますが、あの「純粋者(ピュア)」の「損傷者(ダメージド)」に対する反応は、自分たちと違うからこそではないかなと思います。

自分たちと違う、つまり自分たちは「管理する側」であり、トリスたちはあくまでも「管理される側」であるという。自分たちとは違う=人ではないという認識になっているのではと感じました。

人ではないと言うと不思議な感じがしますが、例えば満員電車とかでも、あんなにぎゅうぎゅうに人間同士が押し込められていても「気まずい」と感じないのは、脳が他者を物として認知する(物体化する)からだと聞いたことがあります(確かなことはご自身でお調べください)。目の前に知り合いがいたら、たぶん「気まずい」と感じると思うんですが、それはその人を人間だと認識するからだと。

なので、人の脳は、結構簡単に人を物だと思い込むことができるものだと思うんですよね。脳に過剰な負担がかからないようにするために。

満員電車とは状況が違いますが、外の人たちにも似たようなことが起きているのかななんて想像しました。

やっぱり愛されピーター

あとは、そうですね。

ピーターが可愛い。

もうここまでくると愛されキャラでいいです。本当に嫌な奴なのに、なぜ憎めないんだろう。なんだかんだ全部空回っているからかな。不思議。

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映画「ダイバージェントFINAL」が好きな人におすすめの作品

映画「ダイバージェントFINAL」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • イーオン・フラックス(2005)
  • アイランド(2005)

まとめ:続編を期待したくなるラスト

全三作の「ダイバージェント」シリーズですが、正直、すっきりしません。

ラストのネタバレは控えたいので、ここで明確なことは言いませんが、モヤモヤが残るラストということは確か。というか、ぜひとも続編を作ってほしいところ。

まあ、ある意味想像の余地ができてよかったんですかね……。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 11% AUDIENCE SCORE 41%
IMDb
5.7/10

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