
スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック
「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」の感想です。
スティーヴン・キングの文字に惹かれて鑑賞。
が、よく意味がわからなかった映画でした。そもそも邦題を「エイジ・オブ・パンデミック」にした時点で嫌な予感がひしひししますね。
本記事は2026年01月01日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
子どもを蔑ろにする大人たちよ……滅!
作品情報
| タイトル | スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック |
| 原題 | Children of the Corn |
| 原作 | トウモロコシ畑の子供たち/スティーヴン・キング著 |
| ジャンル | ホラー、スリラー、SF |
| 監督 | カート・ウィマー |
| 上映時間 | 93分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2023年 |
| 公開年(米) | 2023年 |
| レイティング | 不明 |
| 個人的評価 | ★☆☆☆☆ |
あらすじ
ある日、ボイドという少年が大人たちを惨殺し、ボイドを制圧しようとした大人たちが他の子どももろとも麻酔ガスで殺してしまう事件が発生した、アメリカの小さな町ライルストーン。かつてはトウモロコシの栽培で栄えていたライルストーンだったが、不作が続き、今はすっかり寂れた町となっていた。大人たちは話し合いの結果、政府からの助成金目当てにトウモロコシ畑を焼く計画を立てる。子どもたちはその計画に反対するも「子どもだから」と鼻で嗤われてしまう。子どもたちを率いるイーデンは、模擬裁判で大人たちを裁こうとする――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ボーリン・ウィリアムズ
(演:エレナ・カンプーリス)
通称「ボー」。17歳の少女。子どもたちの暴走を止めようと奔走する。
イーデン・エドワーズ
(演:ケイト・モイヤー)
トウモロコシ畑を焼き払うのに反対したことを大人たちに鼻で嗤われ、怒り露わに大人たちを模擬裁判にかけ、粛清していく。
ロバート・ウィリアムズ
(演:カラン・マルヴェイ)
ボーリンの父親。子どもを嘲笑う大人たちを窘めるが、イーデンによって捕らえられてしまう。
ペニー牧師
(演:ブルース・スペンス)
ライルストーンの牧師。ボイドの事件があり、ひとり生き延びたイーデンを引き取り、育てる。
映画「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」の感想
映画「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」の感想です。これにスティーヴン・キングの名を背負わせるのは荷が重かったのではと思わざるを得ない。
この邦題はいったい
まず、すべてにおいて原作未履修ということで語っていきたいのですけど、邦題どうした? が先に来る。原題「Children of the Corn」に対して「エイジ・オブ・パンデミック」。
パンデミック? そんな感じではなかったような。
もういっそのこと「チルドレン・オブ・ザ・コーン」のほうが良かった気がする。まあ、「チルドレン・オブ・ザ・コーン」(1984)という作品がすでにあるので、この通りのタイトルを使うのが難しいにしても、他に何かあったでしょうと思わずにはいられません。
「チルドレン・オブ・ザ・コーン」は原作者のキング自身も否定的らしいんですが、どうしても「『エイジ・オブ・パンデミック』よりはマシなのでは?」という気がしてしまう(笑)。
17歳という年齢
主人公のボーリンが17歳というのが、この作品を味わい深くしていましたね。
17歳といえば法的には子ども。ですが、気持ち的には(という表現が合っているかはわかりませんが)子どもとも大人とも言い難い年齢だったりする。子どもというには少し大人びているけど、大人というにはやっぱりまだ子ども、みたいなね。
いや、大人からしたら全然子どもなんだけど、子ども側の気持ちとしてはそんな感じじゃないかなって。自分もそうだったような気がする。
だから、ボーリンも大人と子どもの間を奔走する役割を与えられていました。
とはいえ、ジャケットに「18歳以上全員死亡」と書いてあって、ライルストーンのあるネブラスカ州は法的成人年齢が19歳のようなので、子どもと大人で区切っているのかは謎。
ケイト・モイヤーがとても良い
また、イーデン役を務めたケイト・モイヤーがとても良かった。
悪役としてキャラが立っていましたね。あの演技力はすごい。静かながらも、大人たちへの怒りをひしひしと感じる。そして、17歳で自身は子どもと分類される年齢であるのに、あたかも大人であるかのように振る舞うボーリンに対して嘲笑うあの感じ。
よくまああの絶妙な演技ができるものだと感心します。
子のスキルがすごい
なお、子のスキルもすごかった(笑)。
ブルドーザーを平然とした顔で運転する子がいたりして、えー!? ってなった。こういう農業を中心に栄えた田舎町とかだと、子どものうちからこういうのができるようになるのも珍しくないのかな?
だとしたら、この子にブルドーザーの扱いを教えた大人は後悔しそう(笑)。
それに、イーデンを筆頭に子らの統率が取れていて、これもまたこの年代の子どもたちにしてみたらすごいことですよね。大人顔負けの統率力でした。
ツッコミどころもあり
そして、ツッコミどころもまあまあありました。
個人的に思ったのは、ワンシーンワンシーンがぶつ切りにされていた印象だったこと。なんて言うのか、ワンシーンごとに時間が飛んでいるせいで、シーンごとにつながりが感じられないというか。
例えば、ボーリンの父親含む大人たちが牢に閉じ込められていたシーン。次の瞬間には、また別の大人たちが子どもの掘った穴に落とされている光景が映し出されるんですが、牢から落とし穴に移動するまでのあいだ、ボーリンはいったい何をしていたのか。
ただ大人しく子どもたちについて回っていたのか。父親に「どうにかしてくれ」と言われているわけだから、様子見をするにしてもなにかしらのアクションを取った、もしくはなにかしら心の動きがあったのではないかと思うけど、その様子が一切映らないので、突然場面が飛んだ! という印象を受けました。
子どもたちのメンタルケア
ただ、唯一心配なのが、子どもたちのメンタルケア。
こういう内容だと、子役さんたちのメンタルが本当に心配になる。いや、一鑑賞者に心配されるだなんて余計なお世話なんでしょうけど、でもやっぱり「大丈夫かな」と思ってしまいますよね。
血はバンバン飛ぶし、残酷な描写も多いし。特にイーデンなんて、役柄自体がかなり特殊というか、あんなに残虐な性格の少女を演じてしまって、怖いだとか嫌いだとかよりも心配が勝ちます。
トウモロコシ畑のモンスター
それに、こういう原作ありきの映画って、「原作を読めばより深く理解できるかも!」みたいなことはあっても「原作を読まないとちっともわからない」ということがあってはいけないと思うのですよね。
つまり、本作を鑑賞したうえで思ったのは、トウモロコシのモンスターis何? ということ。
トウモロコシのモンスター。血に飢えたモンスター。あいつはいったいなんなんだと。なぜ人の血を求めるのかもいまいちわからないし。イーデンとの関係もよくわからない。「そういうもの(存在)」と納得するにはあまりにヒントが少なすぎる。
実は、スティーヴン・キングの小説って読んだことがないので、やはりこっちを履修しておかなければならないのかもしれませんね。
映画「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」が好きな人におすすめの作品
映画「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
映画「スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年01月01日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
| × | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
まとめ:全体的に謎すぎる
全体的に謎、というか「結局なんだったんだ?」で終わってしまった映画。
あまりにも説明が少なすぎるし、映画としてのまとまりもない。唯一、子役さんたちの演技は光るものがありましたね。ケイト・モイヤーとか最高!
今後の活躍を見守りたいところです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 11% Popcornmeter 38%
IMDb
3.8/10
Filmarks
2.7/5.0


