
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の感想です。
ハリソン・フォードと言えばこのシリーズですね。
シリーズ5作目ということですが、2作品ほどしか観たことがありません(しかもどれを観たかもうろ覚え)。でも、めちゃくちゃ良かった!
マッツ・ミケルセンも出演していて最高でした。
本記事は2025年11月03日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
インディの冒険は終わっていなかった。
作品情報
| タイトル | インディ・ジョーンズと運命のダイヤル |
| 原題 | Indiana Jones and the Dial of Destiny |
| ジャンル | アドベンチャー、アクション |
| 監督 | ジェームズ・マンゴールド |
| 上映時間 | 154分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2023年 |
| 公開年(米) | 2023年 |
| レイティング | G |
| 個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
大学教授として長年勤めていたインディは、70歳になり定年を迎えた。一人息子は戦死、そのことがきっかけで妻と別居することになったインディ。孤独を感じずにはいられないそんな中、友人の娘であるヘレナからとある依頼が舞い込む。ヘレナはインディが名付け親になった女性である。ヘレナはインディに、かつてインディらが手に入れた「運命のダイヤル」の調査の話を持ちかけてきた。「運命のダイヤル」は歴史を変えることすらできる代物で――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
インディ・ジョーンズ
(演:ハリソン・フォード)
長年大学教授として教鞭を執っていたが、70歳になり定年退職をした。一人息子は従軍し、戦死。そのことがきっかけで妻との別居に至る。ヘレナに「運命のダイヤル」の調査を持ちかけられ、結果的に巻き込まれることとなる。
ヘレナ・ショー
(演:フィービー・ウォーラー=ブリッジ)
インディの旧友バジルの娘で、インディは名付け親でもある。目的のためなら手段は選ばない性格。
テディ
(演:イーサン・イシドール)
ヘレナの相棒的な存在。もともとはストリートチルドレンで、手癖が悪い。が、ヘレナのことは慕っている。
ユルゲン・フォラー
(演:マッツ・ミケルセン)
元ナチスで、物理学者。かつて、インディ&バジルと「運命のダイヤル」を奪い合った。「運命のダイヤル」で歴史を変えようと画策する。
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の感想
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の感想です。「インディ・ジョーンズ」シリーズにはあまり詳しくありませんが、かなり面白かったです!
御年80歳のハリソン・フォード
「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公インディを演じてきたハリソン・フォード。
まさかの御年80歳!
すごいですよ。本当に。このシリーズは2作品ぐらいしか観たことのない私でもどんな映画かぐらいはわかるので、「大丈夫かな?」なんてちょっと心配になってしまいましたね。
ところがどっこい。
めちゃくちゃ面白かった。全作品の円盤を持っているようなファンの方たちからしたらどうなのかはわかりませんが、少なくとも、ライトに観ていた自分からしたらとても楽しめる内容でした。
一部、可哀想が勝つ
とはいえ、劇中、インディが敵に暴力を振るわれるシーンがあったりして、こういうところは若干可哀想が勝つ(笑)。やっぱりご老体が傷付いているのを見るとですね。どうしても「もうやめてあげてぇ……!」という感情が先に来ます。
インディを積極的に巻き込んだヘレナに関してもまた然り。
あまりに容赦なさすぎて「相手はおじいちゃんだよ……」と。(インディの)役柄としても定年退職をした70歳ということなので、この歳であの石の崖を腕力ひとつで登るのはさすがインディといったところか。一般的には「段差もないのに躓いた!」とか言っていてもおかしくない年齢なのに!(自分の年齢ですでにそうなっている……)
今でさえ、学生時代と比べたらはっきり体力が衰えているとわかるのに、70歳(という役)でこれはすごい。体力お化け。
最高のキャスティング
インディを演じたハリソン・フォード以外にも、素敵な俳優さんたちが出演していました。
個人的にはマッツ・ミケルセンにドハマり。まあ、これに関してはもともとこの俳優さんが大好きだからというのがあるのですけど。
本作を作るにあたり、メガホンを取ったジェームズ・マンゴールド監督曰く、
マッツ・ミケルセンは現在活躍している俳優のなかで最も洗練された素晴らしい俳優の一人だ。引っ張りだこだから、キャスティング・ディレクターにマッツ・ミケルセンはどうかと言われたとき、私はぜったいに引き受けてくれないと思っていたほどだ。
(引用元:【ハリソン・フォード×J・マンゴールド監督】“最後のインディ・ジョーンズ”で重要だったものは? 秘話を語り尽くす|映画.com)
とのことで。
世界的な人気を誇るこのシリーズに「引き受けてくれないだろうな」と思わせるマッツ・ミケルセンの人気ぶりとはこれいかに。北欧の至宝、すごすぎます。さすが、日本でも「マッツ・ミケルセン生誕60周年祭」なるものが開催されるだけのことはあります。他の海外俳優さんでこんなの見たことないですもんね。
監督が代わっても
先述した通り、本作の監督を務めるのは「フォードvsフェラーリ」(2019)や「LOGAN/ローガン」(2017)などで知られるジェームズ・マンゴールド氏。
過去の「インディ・ジョーンズ」シリーズを手掛けたのはスティーヴン・スピルバーグ監督ですが、監督が代わるということで、正直「どうなるのかな」なんて思っていた部分もあったんですよね。
でも、まったくの杞憂でした。
全然見劣りしないし、言われなければ監督が代わったことにも気がつかないんじゃないかと思います。それぐらいには過去作品へのリスペクトが感じられました。
ダイナミックな映像
まず、映像が変わらずダイナミック。
冒頭から、列車の上でのアクションになりましてね。あのシーン、80歳のハリソン・フォードという言葉のイメージが先行しすぎて「若い、わっか!」ってなったんですが(笑)、あれは3DCGでなんとかかんとかしているらしい。そりゃそうですよね!
ジェームズ・マンゴールド監督がメガホンをとったシリーズ最新作でVFXスーパーバイザーを務めたILM(インダストリアル・ライト&マジック)のアンドリュー・ホワイトハーストとロバート・ウィーバーは、フォード扮するインディを若返らせるためだけに、同社の精鋭アーティスト100人が3年間を費やしたと明かす。
(引用元:「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 ハリソン・フォードの“若返り”はILMスタッフ100人の努力の結晶|映画.com)
100人で3年間! 気の遠くなるような作業だったでしょうね。あれだけのクオリティーに仕上げてくれた人たちには頭が下がります。
ヘレナの反発心と生き方
また、インディが名付け親となったヘレナも絶妙なキャラでしたね。正直、中盤あたりまでは「なんだ、こいつぁ!?」ってなる場面も多かったんですけど。
運命のダイヤル研究にのめり込むあまり家庭を顧みなくなった父を持ち、そんな父に反発しているようでもあるけれど、結局は父から得た(叩き込まれた)スキルを使って生きているという。名付け親のインディに対してあまりにあんまりなのも、子どもが親にたまにやるような一種の試し行動にも感じられました。実の父とはそうできる状況になかったからかな。
親としての愛情をインディに求めているように見えた。
インディも亡き息子とうまくやれなかったという負い目があるから、そのあたりでこの2人は実は相性が良かったんじゃないかと思う。実際にうまくやりたかった相手がすでに故人となっているという点も同じですし。
だからといって傷の舐め合いになるのでもなく、新たな関係を築こうとしている2人がとても良かったです。
これで終わったらどうしよう……からのラスト
ラストのネタバレはしたくないので、詳細なことは控えますが。
ラスト、あのまま終わらなくて良かったー! と思ったのは私だけじゃないはず。
考古学者としてはあのまま終わるのが本望なのかもしれないし、インディは「息子に先立たれ、妻とは離婚寸前」と孤独を感じている状態なので、「そうだよね、そうなるよね」って共感できてしまって。でも、あの「インディ・ジョーンズ」がそんな(一見ポジティブだけれど)ネガティブな終わり方で良いの? って。
ヘレナ、グッジョブ。本当に。
なんなら、運命のダイヤルをこの世に残したのはもしやインディだったのでは? とまで深読みしてしまいましたからね(笑)。SF映画の観すぎでした。
長年続いた「インディ・ジョーンズ」シリーズ、とても良い終わり方だったと思います。
やっぱりあの音楽!
にしても、あの音楽は良いですね!
「インディ・ジョーンズ」の大ファンでなくとも、あの音楽を耳にするだけでワクワクするし、冒険心がくすぐられますもん。
これこれ。
いつ聴いてもテンションが上がりますね!
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が好きな人におすすめの作品
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- E.T.(1982)
- バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)
- スタンド・バイ・ミー(1986)
映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年11月03日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:いつ観ても面白い!
やっぱりいつ観ても面白く、童心に返るようなワクワク感がある「インディ・ジョーンズ」。
過去4作の中で半分ぐらいはまだ観ていないので、これを機に「インディ・ジョーンズ」マラソンをしたい! そう思えるぐらい良かったです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 71% Popcornmeter 87%
IMDb
6.5/10
Filmarks
3.8/5.0


