「第10客室の女」の感想です。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」(2003)や「プライドと偏見」(2005)などで知られるキーラ・ナイトレイ主演のサスペンス映画。
面白いは面白かったけど、真新しいものはなかったかなという印象。
本記事は2025年11月01日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
目撃者は自分だけ、味方が少ない中で「あったこと」を証明するため奔走する。
作品情報
| タイトル | 第10客室の女 |
| 原題 | The Woman in Cabin 10 |
| 原作 | 第10客室の女/ルース・ウェア著 |
| ジャンル | サスペンス、ミステリー |
| 監督 | サイモン・ストーン |
| 上映時間 | 92分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | 不明 |
| 個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
豪華客船で開かれるパーティーを取材してほしいという依頼を受け、休暇も兼ねて、そこを訪れる敏腕記者のローラ・ブラックロック。そこにはかつてローラと交際していたベン・モーガンもいた。ぎくしゃくしつつ、どうにかクルーズを楽しもうとするローラだったが、その日の夜、ローラは自分に宛がわれた部屋の隣「第10客室」にいる女性が海に落ちる瞬間を目撃してしまう――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ローラ・ブラックロック
(演:キーラ・ナイトレイ)
敏腕記者。仕事で衝撃的な経験をした直後だったため、休暇も兼ねて船上パーティーを取材することにした。夜、隣の第10客室にいたはずの女性が海に落ちる瞬間を目撃する。
ベン・モーガン
(演:デヴィッド・アヤラ)
ローラの元恋人。ローラの味方がいない中、唯一協力的な姿勢を見せる人物。
リチャード・ブルマー
(演:ガイ・ピアース)
アンネの夫。アンネと共に癌研究財団を設立した。パーティーの主催者。
アンネ・ブルマー
(演:リサ・ローヴェン・コングスリ)
リチャードの妻で、癌を患っている。
ロバート・メータ
(演:アート・マリック)
アンネの主治医で、パーティーでも付き添っている。
映画「第10客室の女」の感想
映画「第10客室の女」の感想です。キーラ・ナイトレイが良かった! キーラ・ナイトレイで良かった! という印象でした。
キーラ・ナイトレイが美しい
まず、キーラ・ナイトレイが美しかったです。なんですか、あれ。とんでもない美しさですよ。
私がキーラ・ナイトレイを知ったのは「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(2003)で、その次に観たのが「プライドと偏見」(2005)だったんですけれども、この方はもうずっと美しい。
個人的に、本作の中身はあまり好みじゃなかったんですが、キーラ・ナイトレイ主演だから最後まで観られたというのはありますね。
印象は日本の2時間ドラマ
あまり好みじゃなかったというのは先述した通りですけれども。
それはなぜかというと、内容、展開が平凡の域を出ていなかったから。というのも、こういう話、なんとなく既視感があって。考えてみたら「これ、2時間ドラマ(サスペンス)でやっていそうだなー!」って。
2時間ドラマ大好きな日本人的には、ありがちなストーリーに感じてしまいました。
序盤に想像がつく犯人
そのうえ、予想外なことが何もなかった。
サスペンス映画の魅力のひとつに、観ながら一緒に犯人を考えるということもあると思うのですけど、自分としては割と序盤のほうで犯人の目処がついてしまいました。怪しい人物が複数いるという感じでもなく、そこから何かが引っ繰り返されるということもなかった。
なので、全体的になんとなく間延びした印象を持ちました。
深掘りしない人間関係
個人的に、もっとくれ! と思ったのは、船に乗っている人たちの人間関係。これをもう少し深掘りしていればさらに面白くなったんじゃないかという気がしています。
彼らの多くは軽く会話をしたりするのみで、非常にもったいないなあと。乗客に関しては、そう多くはないはずなのに最後までほとんど印象に残りませんでした。
本作はルース・ウェアによる同名小説をもとにした心理サスペンスらしいのですけど、小説にはもっと深く書かれていたんじゃないかと推測。こちらのほうを読んでみたいですね。
さらに欲を言えば、元恋人のベンとの過去も掘り下げてほしかった。ローラについてもプライベートなことはあまり触れられていないので、いまいち感情移入しきれないところがありました。無念。
孤立無援のローラ
ただ、孤立無援のローラ。
これを演じたキーラ・ナイトレイの演技力ったらもうね。すごいですよ。惚れ惚れしてしまいます。
状況的には、映画「フライトプラン」(2005)みたいな感じかな。誰もが疑いの目を向け、次第に自分自身のことも信じられなくなっていく中、なんとか真相まで辿り着こうという。
唯一の協力者は元恋人のベンだけれど、ベンはベンでやや中立みたいな感じなんですよね。「他の人たちと仲違いしたくない」っていう。まあ、この船に乗っているのは世界を牛耳るセレブたち(たぶん)なので、自分の今後を考えたらわからなくもないというか、わかる(笑)。
それより、混乱していたのかもしれないけど、ローラの暴走っぷりにはちょっとイラッとしてしまいました。ベンが「もっとやり方を考えよう!」と制止しているのに、聞く耳持たず。言い方って大事だよねって。この辺でローラはやらかしたわけですが、それを言葉のプロ(記者)であるはずのローラがやっているからちょっぴり違和感でした。
オチはめっちゃアメリカ
2時間ドラマでありがちなストーリーとは先述した通りですが、ラストはしっかりアメリカンだったので、このあたりは満足度が高かったです。
なんだかんだ、ベンがローラを気に掛けていたのもわかりましたしね。最後まで、あの2人にはいったいどんなストーリーがあったんだろうと気になっていました(笑)。
日本人では成立しないようなラスト。グッジョブ!
映画「第10客室の女」が好きな人におすすめの作品
映画「第10客室の女」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- グラスハウス(2001)
- ザ・インターネット(1995)
- ストレンジャー・コール(2006)
- モンタナの目撃者(2021)
映画「第10客室の女」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年11月01日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:キーラ・ナイトレイが美しい
結論。
キーラ・ナイトレイが美しい。
この一言に尽きる映画でした(※個人の感想です)。やっぱり好きだなあと再確認。もう一度「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを観たくなりますね!
Rotten Tomatoes
Tomatometer 27% Popcornmeter 32%
IMDb
5.9/10
Filmarks
3.3/5.0


