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NEW!映画「ゾディアック」あらすじ・感想|アメリカで実際に起きた事件に基づいたリアルなサスペンス

ゾディアック_感想タイトル サスペンス

ゾディアック(字幕版)

「ゾディアック」の感想です。

映画「セブン」(1995)を手掛けたことで知られるデヴィッド・フィンチャー監督によるクライム・サスペンス! 「セブン」が好きな人はきっと好き! な雰囲気でした。

まるでドキュメンタリー映画を観ているかのようなリアルさがありました。

本記事は2025年10月24日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

事件を追いかけるのはただの漫画家。

作品情報

タイトルゾディアック
原題Zodiac
原作ゾディアック/ロバート・グレイスミス著
ジャンルサスペンスミステリー
監督デヴィッド・フィンチャー
上映時間157分
製作国アメリカ
製作年2007年
公開年(米)2007年
レイティング不明
個人的評価★★★★☆

あらすじ

ある日、ドライブを楽しんでいたカップルが何者かに襲撃され、命を落とすという事件が発生した。それから少しして、犯人らしき人物から新聞社に暗号が送りつけられてくる。その新聞社に勤めていた風刺漫画家のロバート・グレイスミスは手紙を開封する現場に居合わせ、それを機に、「ゾディアック」と名乗る犯人の謎にハマっていくこととなる――。

主な登場人物

(以下、敬称略)

ロバート・グレイスミス

(演:ジェイク・ギレンホール)

新聞社に勤める風刺漫画家。犯人から送られてきた手紙の開封現場に居合わせたことがきっかけで、犯人の正体を追うようになる。

デイブ・トースキー

(演:マーク・ラファロ)

ゾディアック事件を担当する、サンフランシスコ市警殺人課の刑事。

ポール・エイヴリー

(演:ロバート・ダウニー・Jr)

ロバートと同じ新聞社に勤める敏腕記者。

メラニー

(演:クロエ・セヴィニー)

ロバートの再婚相手。事件解明にのめり込んでいく夫を複雑そうに見守っている。

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映画「ゾディアック」の感想

映画「ゾディアック」の感想です。実話がもとになっているというだけあって、妙にリアリティーがある展開でした。ちょいと難しかった。

デヴィッド・フィンチャー作品

本作はデヴィッド・フィンチャー監督による作品。

そう、あの「セブン」(1995)を手掛けた監督ですね。雰囲気もまさにあんな感じで、アクション的な派手さはないけれど、やけに現実味があって怖い! という。

デヴィッド・フィンチャー監督、こういう映画を作るのが本当にお上手ですね。登場人物の感情の機微や、薄暗い部分を描くのが天才的。だからこそのこのリアリティーだろうなと感じています。

実話に基づいたお話

なお、本作は実話に基づいたお話らしい。

60~70年代にかけて発生した連続殺人事件(ゾディアック事件)で、現在も未解決。というのがもとになっているようですね。

で、本作で興味深かったのは、サスペンス調でありながら謎解き要素は二の次になっているところ。個人的には、主人公のロバートや、敏腕記者のポールがゾディアック事件にのめり込み次第に人間関係を壊していくというような、関係者たちのそういった心の動きのほうがメインに見えました。

ゾディアック事件が、どれだけの人の人生を変えてしまったのか。

序盤はみんな割とライトな感じで事件に関わっていくのに、時間が経つにつれ、精神的に徐々に追い詰められていくあの様子。途中で「俺、もう下りるわ」っていう人が出てくるのも頷けます。

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シンプルなストーリーだけど難しい

ゾディアック事件を解決に導くため、いろんな人が奔走する。そんなストーリー自体は非常にシンプルでわかりやすかったわけですけれども、なんとなく「理解しづらいな」と思う部分がありまして。

これってたぶん、事件発生(映画冒頭)からラストまでの間に何年もの年月が経っているからだと思うんですよね。一般的なサスペンス映画にはあまりない光景。結構ポンポンと話が進んでいくというか、あまりに淡々としすぎているというか、あるシーンがあった次の瞬間には「――4年後」とテロップが出ていたりするので。ちょいちょい戸惑ってしまいました。「よ、4年後っ!?」みたいな感じで。

急激に時間が進むたびに「えっと、事件としては今どこまで解決したんだっけ?」と考え、そうしているうちにまた話がどんどん進んでいってしまうという。まあ、考えてみたら、先述したようにたぶん謎解きメインの話ではないので、終盤までは「ほぼ何も解決していない」ということだったんですけれど。

なので、難しくないのにいかにも難しそうな印象を持ってしまうという不思議な映画でした。

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愛想を尽かしたメラニーさん

事件にのめり込むあまり、ロバートに愛想を尽かした再婚相手メラニーさん。この恋愛模様も非常にあっさりしたものでしたが。

2人が出会った当初から、ロバートはすでにゾディアック事件を追っていて、それを興味深く思っていたメラニーさんなだけに「リ、リアルぅ……」と思いましたね。結婚前は魅力的だと思った部分も、結婚して一緒に暮らしてみると、実は欠点だったとわかるみたいな。あるある(違う?)。

長所は短所に、短所は長所になり得ますからね。

まあ、妻として愛想は尽かしたみたいですが、子どもの父親としては認めていたのだろうと思います。ロバートが子どもたち3人と一緒に楽しく暗号を解くシーンがあるし。あのときメラニーさんはいなかったので、幼い子どもたちを任せられるぐらいには信用されていたということでしょう。

ここで信用できなかったらもう終わり! ですが、首の皮一枚つながった、というところかな?

俳優陣の圧巻の演技

で、本作のクオリティーを一段グッと押し上げてくれているのは、なんといっても俳優さんたちの演技でしょう。まさに圧巻。

個人的には、ジェイク・ギレンホールはもちろん(大好き!)、ロバート・ダウニー・Jrが好きでしたね。「しごできですが、何か?」みたいな序盤のチャラチャラしたいけ好かない感じから、中盤~終盤の酒に溺れ、一気に落ちぶれてしまったあの感じ。

この演技の幅は本当にすごい。

このいけ好かないチャラ男も、すっかり落ちぶれた男も、どちらも絶妙にロバートのことを見下した感じなんですよね。言葉ではなく、視線や仕草、空気感でそれを表現している。この辺はちょっと感心してしまいました。ロバート・ダウニー・Jrといえば、「アイアンマン」(2008)のイメージが強かったので(あれもなかなかいけ好かなかったけど)。

ポール・エイヴリーの活躍(もっと!)

そんなロバート・ダウニー・Jrが演じた敏腕記者のポール・エイヴリー。

序盤では、メインキャラです! みたいな顔をして登場しておきながら、中盤以降徐々にフェイドアウトしてしまうのが残念でなりませんでした。個人的には推しキャラだったのに! いけ好かないのもそれはそれでまた良し、っていう感じだったのになあ。

もう少し、ポールの活躍が見たかったところでした。

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映画「ゾディアック」が好きな人におすすめの作品

映画「ゾディアック」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

映画「ゾディアック」が観られる動画配信サービス

※記事執筆時点での情報です(2025年10月24日)。レンタル作品等も含まれます。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD
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まとめ:モヤモヤまで楽しめる人に

映画「セブン」を観た人ならわかるかもしれませんが、ああいったモヤモヤ感が残る作品でした。あそこまでの胸糞展開はさすがにありませんでしたけれど。

そこも含めて楽しめる人にはおすすめ! かもしれませんね。

ちなみに2時間半ぐらいあるので、まあまあ長いです。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 90% Popcornmeter 77%
IMDb
7.7/10

Filmarks
3.5/5.0

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