ザ・ハント [DVD]
さすがブラムハウス! と唸り声を上げたくなる作品。
テンポが良く、まとまりも良い。スッキリ終わっていて、とても満足感のある内容でした。序盤の混乱も、登場人物たちと一緒に「どういうことなの、コレ!?」となってしまった(笑)。
ワンフレーズ紹介
よし、それじゃあキャットファイトでもしとく?
作品情報
タイトル | ザ・ハント |
原題 | The Hunt |
ジャンル | ホラー、スリラー |
監督 | クレイグ・ゾベル |
上映時間 | 1時間半 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
レイティング | R15+ |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
見知らぬ場所で目が覚めた12人の男女。「なぜ自分が、こんなところに?」何もわからぬまま、突如として響いた銃声に右往左往、逃げることになるのだった――。
登場人物
(敬称略)
クリスタル/スノーボール(演:ベティ・ギルピン)
「狩り」のターゲットになった12人のうちのひとり。
アシーナ(演:ヒラリー・スワンク)
富豪。「狩り」の主催者。
ヨガ(演:エマ・ロバーツ)
「狩り」のターゲットになった12人のうちのひとり。
映画「ザ・ハント」の感想
映画「ザ・ハント」の感想です。個人的には、序盤の混沌とした状況がとっても好きでした!
「いったい誰が主人公なの!?」
例えば「スクリーム」(1996)のように、冒頭に出てきた人が主人公……と思いきや、実はまったく別の人が主人公だった! みたいなことって、映画の演出としてまあまああるものだとは思うんですが、本作ではそのレベルが違いました。
「あ、この人主人公じゃなかったの!? じゃあ、こっちか! え、これも違う!? じゃあ、誰なのー!?」が序盤で繰り返されるという(笑)。
我々が感じるこの混沌とした印象が、そのまま登場人物たちの混乱を表しているようでとても良かったです。
目が覚めたら「狩り場」にいたわけですからね。訳もわからず命が狙われたら、誰だってパニックになるよなと。
エマ・ロバーツの無駄遣い(褒め言葉)
あと、本作にはエマ・ロバーツが出演しています。
あのエマ・ロバーツです。
なのに、いざ蓋を開けてみたら……まさかのチョイ役!
いいよ、いいよー! と個人的に、心の中で大盛り上がりした設定でした。エマ・ロバーツほどの女優さんを、こんなにも大胆に使ってくる(良い意味で「無駄遣い」と言いたい)の、良いですね。とっても贅沢。
見どころ=キャットファイト
また、本作は「キャットファイト大好き!」という人も好きかもしれません(そんな人がいるかはわからない)。
スノーボール(クリスタル)はめちゃくちゃ強い(という設定)ですが、敵の女性と対峙する際にはなかなか泥臭いキャットファイトを繰り広げてくれます。
キャットファイトが始まった最初のほう、ほんのちょっとでしたが、クラシック音楽が流れるのも好きでした。
無責任さとSNSの怖さ
あまり頭を使わずライトに観られる作品かと思いきや、意外と「リアルだな」と感じるものもありました。
それは、SNSの怖さ。
無料で使えて、いろんな人と交流ができるSNSですが、今や「ひとつも使ったことがない」という人のほうが少数派なのではないでしょうか。
でも、画面の向こう側に人がいるというイメージが湧かない人もいるのか、無責任で思いやりのない言葉(しかもチクチク言葉!)が飛び交ったりしていますよね。
本人にそのつもりがなくても、その言葉がバズって、もしくは炎上して、多くの人の知るところになるかもしれない。そして、それが見ず知らずの関係者の人生に影響するかもしれない……。
現実でも起こるかもしれないことなので、改めて自分もSNSの使い方には気をつけなければと思いました。
オチのお間抜けっぷりも個人的には好印象でした。
映画「ザ・ハント」が好きな人におすすめの作品
映画「ザ・ハント」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 人狼ゲーム 夜になったら、最後(2021)
- レディ・オア・ノット(2019)
- ベッキー、キレる(2023)
- アンテベラム(2020)
まとめ:テンポが良く観やすいスリラー!
本作の上映時間は1時間半と、短すぎないし長すぎもしない丁度良いあたりに設定されているので、中だるみ感もなくとっても観やすいです。
テンポも良く、最初から最後まで退屈する瞬間が一秒もありませんでした(私はね!)。
あと、スノーボールが格好良かった。フィジカルもメンタルも強い。同性として憧れちゃうね!
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 57% AUDIENCE SCORE 66%
IMDb
6.6/10