ハッピー・デス・デイ 2U (字幕版)
「ハッピー・デス・デイ」の続編です。
前作に比べると、SF色が濃い内容となっていました。なので、前作の雰囲気を引き継ぎ、完全再現! を期待していた人は肩透かしを食った気分になるかも。
あと、前作を観てからじゃないと、内容に付いていけないかもしれません。
本記事は2024年06月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
繰り返される悪夢。ジェシカ・ローテの顔芸。
作品情報
タイトル | ハッピー・デス・デイ 2U |
原題 | Happy Death Day 2U |
ジャンル | ホラー、スリラー、SF |
監督 | クリストファー・ランドン |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★☆☆☆ |
あらすじ
前作「ハッピー・デス・デイ」で、悪夢のループを抜け出した……と思ったら、今度はカーターのルームメイトであるライアンが仮面を被った何者かに襲われてループに入ってしまう。再び訪れた悪夢から逃れるため、ツリーは改めてこの恐怖に立ち向かうことになる……。
登場人物
(敬称略)
テレサ・ゲルブマン(演:ジェシカ・ローテ)
通称・ツリー。前作に引き続き、主人公。悪夢のループをなんとか抜け出したものの、カーターのルームメイトであるライアンがループに突入したことをきっかけに、再びループに巻き込まれることになる。
カーター・デイヴィス(演:イズラエル・ブルザード)
ツリーの協力者的立ち位置の人物。優しく真面目。
ライアン・ファン(演:フィー・ヴ)
カーターのルームメイト。第一印象でやや下品な印象を抱かせるものの、実は頭が良く、独自の研究に取り組んでいる。ツリーに続き、ループに突入してしまった人。
ロリ・シュペングラー(演:ルビー・モディーン)
ツリーのルームメイト。大学病院で働いている。
ダニエル・ボーズマン(演:レイチェル・マシューズ)
意識高い系(笑)女子。前作では、ツリーに好意を寄せている男子を気にしている様子だったが……。
サマール・ゴーシュ(演:スラージ・シャルマ)
ライアンと共に研究をしている人物。
アンドレ・モーガン(演:サラ・ヤーキン)
ライアンの研究仲間その2。
グレゴリー・バトラー(演:チャールズ・エイトキン)
大学病院に勤務しつつ、大学では講師も務めている。前作では、ツリーと不倫関係にあったが……。
映画「ハッピー・デス・デイ 2U」の感想
映画「ハッピー・デス・デイ 2U」の感想です。前作「ハッピー・デス・デイ」とは雰囲気が異なるので、なんとなくうで観たほうがいいかもしれない作品。
打って変わってSF風味
生粋のホラーコメディーだった前作「ハッピー・デス・デイ」に比べて、かなりSF味が強くなっていた本作。
あんまりホラーという感じがしないので、前作の世界観を期待している人は、ちょっぴり肩透かしを食った気分になるかもしれません。少なくとも、私はそうでした。
んん? 思っていたのと、なんか違う……と。
本作は、今流行りの(?)マルチバース。
ifともちょっと違い、「こんな世界もあったんだなあ」ぐらいの感覚で楽しむのがいいですね。元の世界の住人たちと人間関係が違うのは面白かったです。
主人公ではなかったライアン(ただし重要人物)
「ライアンがループに入る」みたいな説明を読んでから観始めたので、正直、序盤あたりまではライアンが主人公の作品かと思っていたんですよね。
でも、違った。
普通にツリーが主人公でした。
ライアンに焦点を当ててからの、ツリーを主人公に持ってくる手腕は流石というか、めちゃくちゃ自然で良かった。前作の主人公がツリーだったこともあって、「気がついたらツリーがメインになっている」状態でした。
もはや顔芸のジェシカ・ローテ
再びループが始まり、前作同様、キャンパスの中を肩で風を切りながらドシドシと歩くジェシカ・ローテ。
もうね、この時の「ふんっ!」みたいな顔が面白くて(褒め言葉)。
ついに顔芸をするようになったのか、と。
ジェシカ・ローテが美人さんなので、何をしても美人さんなんですけれども、そんな人が憚らず(本人にそのつもりはなくとも)変顔をするのは清々しいというか、見ていて気持ち良いですね!
今回も豊富なループ・バリエーション
再びループをするということは、また何度も人生から退場しなければならないということ。
……しんどいね(涙)
前作でも思ったけれど、やっぱりツリーってまずメンタルが強い。私だったら前作の経験だけで発狂する自信がある(むしろ自信しかない)し、それでまた今回もとかになったら、完全に消えたくなる。
なお、前作に引き続き、退場の仕方のバリエーションも豊富。
「前作と被らないように」との思いもあるのか、ただそのあたりコメディーに全振りしたかったのか、「嘘だろ……!?」と言いたくなるような現実味のない(?)方法で退場したりします。
実はめちゃくちゃ頭がいい(かもしれない)ツリー
前作でツリーのメンタルが強いことは発覚しましたが、今作では実はめちゃくちゃ頭が良いんじゃないかという疑惑が持ち上がりました(作中では触れられていませんが)。
「学校なんて男漁りのために行くようなもの!」「サボッてなんぼ!」「妻帯者である講師とだって付き合っちゃうよ!」みたいなイメージのツリー。
改めて考えると、普通にクズですね(苦笑)
で、おそらく改心したツリーも、前作では決して頭が良いという印象ではなかった。けれども、今作では、メモ無しに長々と難しい式を覚えて、それを正確に他人に伝えることができるのだから、ツリーのポテンシャル、実はものすごく高いのでは!? と思ってしまいました。
勉強に本気になったときのツリーを見てみたいですね。
映画「ハッピー・デス・デイ 2U」が好きな人におすすめの作品
映画「ハッピー・デス・デイ 2U」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- パーム・スプリングス(2020)
- 明日への地図を探して(2020)
- トランス・フューチャー(2020)
- フリー・ガイ(2021)
まとめ:流行りのマルチバースな世界観
流行りに乗った……というわけではないと思うんですけれども、最近よくあるマルチバースな世界観。
とはいえ、SF要素はちょっと余計だったかなという気がしないでもない。「ハッピー・デス・デイ」に求めているのはコレジャナイ感じ。
ただ、再びループに入る良い動機付けにはなっていたかなと思います。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 71% AUDIENCE SCORE 60%
IMDb
6.2/10