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映画「シング・フォー・ミー、ライル」あらすじ・感想│ハッピーなミュージカル!ワニくんの甘い歌声にうっとり

シング・フォー・ミー、ライル_タイトル ミュージカル

シング・フォー・ミー、ライル

例えば「スチュアート・リトル」(1999)や「ペット」(2016)など、動物を主人公にした作品は数多くありますが、本作に登場するのはワニくん!

人間のように喋ったりはしないけれど、感情があって、歌で自分の気持ちを表現する賢いワニくんです。

本記事は2024年06月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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ワンフレーズ紹介

ワニくんの甘い歌声に酔いしれる。

作品情報

タイトルシング・フォー・ミー、ライル
原題Lyle, Lyle, Crocodile
原作ワニのライルシリーズ/バーナード・ウェーバー著
ジャンルミュージカル、コメディー、ファミリー、アドベンチャー、アニメーション
監督ジョシュ・ゴードン、ウィル・スペック
上映時間106分
製作国アメリカ
製作年2022年
レイティングPG12
個人的評価★★★★★

あらすじ

歌うことができるとして、売れないマジシャン、ヴァレンティのもとに引き取られたワニのライル。小ワニだったライルを訓練し、ショーを開くヴァレンティだったが、多くの視線に晒されたライルは歌うことができなかった。再びショーを開くための資金を集めにいくとして、ライルを置いて家を出て行くヴァレンティ。それから18カ月後。そのアパートに引っ越してきたプリム家の息子ジョシュが、ヴァレンティの住居であった屋根裏部屋で、本物のワニ(ライル)を発見するのだった。

登場人物

(敬称略)

ライル(声:ショーン・メンデス)

歌うワニ。喋ることはないが、自身の感情や気持ちを歌に乗せて伝えることがある。

ジョシュ・プリム(演:ウィンズロウ・フェグリー)

ライルがいるアパートに引っ越してきた家族の息子。過度に心配性で神経質、臆病な性格だったが、ライルとの出会いで徐々に変わっていく。

ヘクター・P・ヴァレンティ(演:ハビエル・バルデム)

売れないマジシャン。起死回生の一手として「歌うワニ」と共にショーを開くが失敗し、資金繰りのためにライルを置いて家を出て行く。

ミセス・プリム(演:コンスタンス・ウー)

ジョシュの継母。食品添加物を過度に嫌い、日々トレーニングに勤しんでいる。ジョシュのことを心配しすぎるきらいがある。

ミスター・プリム(演:スクート・マクネイリー)

ジョシュの父親。学生時代はレスリングに明け暮れる毎日を送っていたが、今は真面目な教師。赴任した学校の生徒たちが言うことを聞かないので、鬱屈した気持ちを抱いている。

ミスター・グランプス(演:ブルット・ゲルマン)

プリム家の階下に住んでいる男性。騒音の原因がライルだと知るなり、追い出そうと画策する。

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映画「シング・フォー・ミー、ライル」の感想

映画「シング・フォー・ミー、ライル」の感想です。もともとミュージカルが好きだというのも大きいかもしれませんが、とても好きな物語でした。

ショーン・メンデスの甘い歌声

歌うことで自分を表現するワニくんことライル役(声)を演じたのは、まさかのショーン・メンデス

正直、歌声が爽やかすぎて、最初のうちは違和感がありまくりでした。

でも、そのうち慣れてくる……どころか、「え、めちゃくちゃいいじゃん!」甘く爽快感のある歌声に聴き入ってしまいましたね。

個人的に、本作で特に好きだったのは「Top Of The World」かな。

ポップな楽曲

ちなみに、本作は大人気ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」「ラ・ラ・ランド」の音楽スタッフが制作に関わっているそうで。

そりゃあ、素晴らしい作品になるわけだと。

なるほどねといったところなんですが、まあ、「グレイテスト・ショーマン」や「ラ・ラ・ランド」に比べたら童話ちっくな物語であるのにもかかわらず、かなりポップな楽曲がそろえられているので、そのあたりでやや違和感を抱く人はいるかもしれませんね。

絵本シリーズが原作なので、童話テイストになるのは当然なんですけれども。

いずれにせよ、私はこのポップな楽曲はとても好きでした。

最高の吹き替え版声優

私は普段、海外作品は字幕を付けて観るようにしているんですけれども、本作に限っては字幕付きで一回、吹き替え版で一回と、二回に分けて観るようにしました。

というのも、吹き替え版の評判がとても良かったから。

確かに、ライルの声に大泉洋さん、ヘクターの声に石丸幹二さん、ジョシュの継母の声に水樹奈々さんなど、そうそうたる顔ぶれですものね。

正直、最初に字幕版を観てしまったので、大泉洋さんのとても伸びやかな良い声(本来ならむしろこっちの声のほうがライルっぽいかも)に違和感を覚えてしまったんですが、ショーン・メンデスのとき然り、これも観ていくにつれ慣れるどころか、しっくり来るようになりました。

好き!

内に秘めた悩み

家族にさえ……いや、家族だからこそ言えない悩みみたいなものってありますよね。

情けなく思われたくないとか。関係性によっては、打ち明けたとしても真面目に取り合ってくれないんじゃないかとか。「それぐらいのことで」と言われたらどうしようとか。失望されたくないとか。

この先も付き合いのある近い関係だからこそ、本当の悩みは言えなかったりする。

本作でも、父親も母親(ジョシュの継母)も、ジョシュもそれぞれ、違った悩みを抱えていました。でも、それをずっと内に秘めたままで、鬱々とした気持ちを抱えながら、それが微妙に気まずい家族関係につながっている感じがしましたね。

ライルを通して強くなっていく家族の絆

んでもって、その息が詰まるような家族関係が、ライルというクッションを挟むことによって改善されていく

いやあ、ハートウォーミング

一つの作品として悪役的ポジションの登場人物はいるんだけれども、そこまでドキドキする展開はないので、安心して観られます。

近しい相手だからこそ、ワンクッション(この場合はライル)挟んだほうが、意外とスムーズに行ったりするんですよね。

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映画「シング・フォー・ミー、ライル」が好きな人におすすめの作品

映画「シング・フォー・ミー、ライル」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • SING/シング(2016)
  • キャッツ(2019)
  • FLY!/フライ!(2023)
  • アルビン/歌うシマリス3兄弟(2007)

まとめ:一緒に歌いたくなるポップナンバー

ショーン・メンデス(ライル)の甘い歌声がクセになるミュージカル作品。

どちらかと言えばファミリー向け。なので、設定として大雑把な部分や「なんで?」と思える部分もあるにはあるんですが、「そういう世界なんだなあ」と思える人向けですね。

普段字幕版しか観ないという人も、これは吹き替え版も観てみるべき! という作品でした。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 71% AUDIENCE SCORE 93%
IMDb
6.1/10

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