
65/シックスティ・ファイブ
宇宙船で不時着したら、6,500万年前の地球だった! しかも、恐竜がいるんですってー!
……めちゃくちゃ面白そうなあらすじじゃないですか?
ジュラシックシリーズが大好きな私としては、観ないわけにはいかない! と、早速鑑賞しました。
本記事は2025年02月21日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
6,500万年前の地球から脱出せよ!
作品情報
タイトル | 65/シックスティ・ファイブ |
原題 | 65 |
ジャンル | SF、スリラー、アクション、パニック |
監督 | スコット・ベック、ブライアン・ウッズ |
上映時間 | 93分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
公開年 | 2023年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
宇宙船で不時着したのは、6,500万年前の地球だった。生き残ったのは操縦士のミルズのみ――だと思われたが、コアという少女の生存も確認。コアを救助に行き、山の上にある脱出ポッドに向かおうとするミルズだが、異なる言語を話すコアとは、コミュニケーションを取るのも一苦労。そのうえ、6,500万年前の地球は、恐竜がはびこる世界なのだった――。
登場人物
(敬称略)
ミルズ – Mills(演:アダム・ドライバー)
宇宙船の操縦士。病気の娘の治療費を稼ぐため、2年にわたる任務に就いていた。
コア – Koa(演:アリアナ・グリーンブラット)
ミルズが操縦していた宇宙船が不時着した際の、乗客唯一の生き残り。両親は死亡。ミルズと言葉は通じないながらも、徐々に距離を縮めていく。
映画「65/シックスティ・ファイブ」の感想
映画「65/シックスティ・ファイブ」の感想です。最初にジャケットを見た時、「キアヌ・リーブスがSF映画に!?」と思いました(勘違い)。
アリアナ・グリーンブラット
まず、コアを演じたアリアナ・グリーンブラットが美しすぎる……!
恥ずかしながら、初めて拝見した(と思っていた)方だったので、「アリアナ・グリーンブラットとはどなたぞ?」と調べてみたところ……映画「バービー」(2023)に出演していたあの子だったんですね!
人間世界で、バービーの持ち主だったサーシャ。
そういえば、あの時も「綺麗な子だな」と思ったのでした。
タイムスリップではない昔の地球
ちなみに、舞台は6,500万年前の地球ということになっていますが、これは決して「ミルズたちがタイムスリップしてしまった!」というわけではありません。
正真正銘、不時着したら6,500万年前の地球だったというお話。
まず、ミルズはソマリスという惑星で暮らしていたので、地球人ではない……。ので、地球では恐竜が跋扈しているような時代に、惑星ソマリスはかなり近未来的な生活をしていたということですね。
確かに、そんな惑星があってもおかしくないし、あると思っていたほうがロマンもあります。
ミルズとコアの近付く距離
本作をさらに面白くしているのは、ミルズとコア――互いに言葉が通じないということ。
まあ、そもそも地球人ではないので「英語喋るんかいっ!?」と思うところはあるんですが、ここで例えば「JUNK HEAD」(2017)のようにオリジナル言語を使うと、それはそれでいろんな要素てんこ盛りで訳のわからんことになりそうですしね。
言葉が通じない中で、なんとか意思を伝えようとしているミルズも良かった。
といっても、海外生活を経験した私としては、「それじゃあ絶対コアに伝わらないよー!(泣)」となるシーンはまあまあありました(笑)。
でも、言葉がわからないなりに、コアがミルズにちょっかいをかけてみるのとか、ミルズが絵を描いて説明をするのとか、ちょいちょい可愛い描写があって好きでした。
そうして、少しずつ距離を近付けていくミルズとコア。
恐竜との戦い方
あと、恐竜と対戦するという点では、「ジュラシック」シリーズと同じような展開になるんですが、そこは地球よりずっと近未来(っぽい)惑星ソマリスからやって来たミルズ。
かなりSFらしい武器を駆使します。
それでもやっぱり、泥臭い試合にはなるのだけど。
ミルズとコアの成長
そして、恐竜がいつ襲ってくるかという恐怖と戦いながら、ミルズとコアが成長していくのも本作の魅力のひとつです。
最初は、ミルズも自分ひとりのことで精一杯という感じなんですよね。正直、コアのことも「お荷物だけど見捨てられない! 子どもだし!」という感じに思っていそうだし、自分ひとりでも生き延びられるかわからない状況なのだから、そうなってしまうのもわからないでもない。
コアにしても、最初は恐竜に恐れおののき、ミルズが「早く動かないと(危ない)」と言っても、身動きが取れなくなってしまいます。
それが、互いに助け合い、少しずつ進んで行くことで、ミルズはコアを「守らなくてはならない存在」と認識していったように見えるし、コアもどんどん逞しくなっていきました。時に保護者と被保護者の関係だったり、時に対等なパートナーになったり。
1時間半ほどの映画ですが、この成長の仕方がとても自然で良かったです。
シンプルなストーリー
また、単純にストーリーがシンプルなのも良かったですね。
宇宙船の不時着で奇跡的に助かったミルズが、もうひとりの生存者コアを回収して、山の上にある脱出ポットに向かうという。
主な登場人物はこの2人だけなので、それ以上の展開もそれ以下の展開もない。
個人的には、タイムリミットがしっかり決まっているような、ラストの展開も好みでした。6,500万年前の地球という設定が、こんな形で活かされるとは!
映画「65/シックスティ・ファイブ」が好きな人におすすめの作品
映画「65/シックスティ・ファイブ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- JAWS/ジョーズ(1975)
- ディープ・ブルー(1999)
- MEG ザ・モンスター(2018)
まとめ:恐竜の種類は少ないけどSFなので!
恐竜映画といえば「ジュラシック」シリーズ。
本作も恐竜が出てくるという点では共通点がありますが、登場する恐竜の種類は圧倒的に少ないです。ただ、SFとスリラーのバランスが非常に良いので、逆にこれぐらいで丁度良かったかな。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 36% AUDIENCE SCORE 64%
IMDb
5.4/10