奇才ヘンリー・シュガーの物語 (ロアルド・ダールコレクション 7)(文庫)
「アステロイド・シティ」や「グランド・ブダペスト・ホテル」でメガホンを取ったことでも知られている、ウェス・アンダーソン監督による作品です。
ウェス・アンダーソン監督が好きならきっと好き。
そんな内容。
ワンフレーズ紹介
飛び出す絵本のような世界観。
作品情報
タイトル | ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 |
原題 | The Wonderful Story of Henry Sugar |
原作 | 奇才ヘンリー・シュガーの物語/ロアルド・ダール 著 |
ジャンル | コメディー、ファンタジー |
監督 | ウェス・アンダーソン |
上映時間 | 40分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
レイティング | PG |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
ある男、ヘンリー・シュガー。ギャンブルでイカサマをして勝つために、特殊能力を身に付けようとする男の話。
▼文庫▼登場人物
(敬称略)
ヘンリー・シュガー(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
この物語の主人公。ギャンブルでイカサマをするために、ある特殊能力を身に付けようとしている。
映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」の感想
映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」の感想です。正直、かなりクセのある雰囲気だと思います。ただ、ウェス・アンダーソン監督の作品が好みなら、きっと好き。
キュートな色使い
この作品を観てまず思ったのは、
色使いが特徴的で素敵だなあ
ということ。
これは他のウェス・アンダーソン監督作品にも共通することですが、なんなんでしょうね、あのアイコニックな色彩は(褒め言葉)。
めちゃくちゃ可愛かったです。
絵本×舞台のような世界観
本作は、まるで朗読劇のように展開していきます。
ひとりの語り手がいて、それを中心に進んでいく。
セットが飛び出す絵本のように(というか、舞台装置のように)なっているのもキュートでした。
まあ、ただ、その分他の映画のように絵に動きはないんですが、スピード感があるので退屈はしません。あと、やっぱり色彩が綺麗だからね。
原作へのリスペクトが感じられました。
原作は読んだことがないんですが、ひょっとしたら原作の小説をそのまま再現しているのかな? と想像できるような内容。
とはいえ、ここらへんが好き嫌いに分かれる部分だろうなと思います。
とにかく早口&早口&早口
もちろんこれはあえての演出なんでしょうけれども、みなさんとても早口。
早口&早口&早口。
私は基本、英語の場合は字幕なしで観ることが多いんですが、途中で話を見失いそうになり、まずは英語の字幕をON。それでもやっぱり置いていかれそうになったので、ついには日本語字幕もON。
しかし、それでも厳しいぐらいの早口(笑)
流し見なんてもってのほかの、集中力を必要とするタイプの作品でした。
40分という丁度良い長さ
先述した通り、本作はかなり早口で集中力を要するタイプの映画です。
なので、40分という短さが丁度良かった。
短すぎもしないし、長すぎもしない。
飽きはしないけれど、物足りなくもない感じ。このあたりの塩梅が、とてもうまかったように思います。流石、ウェス・アンダーソン監督ですね。
正直、あと少しでも長かったら、集中力が途切れて舟を漕いでいたかもしれません。
絶妙オブ絶妙な上映時間でした。
映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」が好きな人におすすめの作品
映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- アステロイド・シティ(2023)
- ファンタスティック Mr.Fox(2009)
- グランド・ブダペスト・ホテル(2014)
- 犬ヶ島(2018)
まとめ:展開の早いスピーディーな作品
まず、ベネディクト・カンバーバッチおよびウェス・アンダーソン監督が好きな人にはきっと好きな作品です。
そのうえで、飽きさせない展開の早さと美しい色彩、絵本のような世界観が最高。他にはない独特な世界観を味わいたい人におすすめです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 95% AUDIENCE SCORE 81%
IMDb
7.4/10