「ウェンズデー」シーズン1・第3話「友情の苦悩」の感想です。
なかなか犯人に辿り着きませんねえ(笑)。まだ3話なので当たり前と言えば当たり前なんだけど。このじわじわ近付いていく、でもやっぱり遠いみたいな展開がたまりません。
本記事は2025年10月17日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ドラマ「ウェンズデー」の登場人物
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ドラマ「ウェンズデー」シーズン1・第3話のあらすじ
除け者たちを集めたネヴァーモア学園だが、そんな学園にも街との交流イベントがあった。職場体験のようにして、街の人たちと交流しつつボランティアをするのだ。しかし、その最中、ウェンズデーの幻視能力が発動。街と、街の創始者にまつわる凄惨な過去を視てしまう。そのことについてさらに詳しく知ろうと森にある集会所に向かったウェンズデーだが――。
ドラマ「ウェンズデー」シーズン1・第3話の感想
話が進んだような、進んでいないような。
犯人に関してはまだ辿り着きそうにはありませんが、街と街の創設者の過去については、ウェンズデーの幻視能力により明らかになりましたね。やっぱりね、歴史は勝者が語るんですよ。いつの時代も。誰かにとって都合のいいことがまったく書かれていない完全に中立な歴史書なんてあるんでしょうかね。この世に。
っていうか、犯人も「これじゃないか?」と思う人はいるんだけど、それだとどうにもシンプルというかストレートフォワードすぎる気もするし、じゃあ他に怪しい人はいないのかと言われるとそれも違う気がする。
で、前話と違ってモブ的な扱いだったのに、それでもちょいちょい嫌な雰囲気を出してくるビアンカ。この人の嫌な感じは本当にすごい。ただ嫌な奴なんじゃなくて、そこに嫉妬感情が含まれているのがわかる演技というか。俳優さんの素晴らしさですね。
それと、劇中「おおっ」となったのは、ゼイヴィアが幻視能力についてああだこうだと説明したことに対し、ウェンズデーが「マンスプレイニングをしている」と指摘するところ。近年、SNSなどで急激に耳にするようになった単語。なので、実際に言葉(声)で聞いたのは初めてかも。
マンスプレイニングとは、男性が女性に対して「女は無知である」という前提で、求められてもいない説明を上から目線で行ってしまうというもの。「Man(男性)」+「Explaining(説明する)」を組み合わせた造語。
私自身、こういうのにはあまり関わらないようにしているんですが、SNS論争でもよく「生理がうんたら」という女性の呟きに対して、男性と思われるアカウントが「それならあれこれこうこうすればいいだけなのに、これだから女は……」みたいに返している場面を目にします。「女は無知だから、俺が女のことを教えてやろう」というような感じなんですかね。
まあ、こういうのだけじゃないんですけどね。
現実にも「お前、こんなのも知らないのか? 俺が教えてやろう」と、こちらからしたら特に興味もない話題を延々と高圧的に話し続ける人っていたりしますもんね(こういうのは自分も注意したいところ)。
ウェンズデーに対するゼイヴィアの態度は「それは……マンスプレイニングとまで言える?」程度のものでしたが、確かに幻視能力を持つウェンズデーに対して、幻視能力を持たないゼイヴィアが、幻視能力について「幻視能力とはこういうものだよ」と説いていたので気持ちはわからなくもない。本人的にはまあまあ腹が立つと思う。
あ、そうそう。
ちなみに、ウェンズデーのチェロ弾きシーン。
あれ、実際に弾いているかはちょっと微妙なところですが(たぶん弾いていない)、
これらのシーンで、オルテガは実際に演奏しているのだろうか? ファンの間では意見が分かれているが、オルテガがチェロの特訓をしていたことは確かだ。米Wiredのインタビューでは撮影の約2か月前からチェロのレッスンを受けていたことを明かし、Twitterではチェロを練習する自身の写真を公開している。
とのことで、やっぱりチェロを弾く姿は様になっていましたよね。
他にも、フェンシングをするシーンがあったり、それがアーチェリーだったりするときもあるので、形だけでも習得するのはなかなか難しそうです。考えただけで「ひえーっ!」ってなる。俳優さんのプロ意識、本当にすごい。