「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1・第1話「ウィル・バイヤーズの失踪」の感想です。
人気がある作品だとは知っていて、ずっと気になってはいたんですがなかなか見るに至らず。結局今になって重い腰を上げ、見始めました。
導入はめちゃくちゃ面白い!
本記事は2025年11月07日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の登場人物
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の登場人物については、こちらをご参照ください。
ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1・第1話のあらすじ
――1983年11月6日。とある研究所の科学者が、何者かに襲われさらわれた。時を同じくして、12歳の少年ウィル・バイヤーズも行方不明となり、警察と共に家族が必死に捜索するという事態に。その一方で、地元のファストフード店ではあるひとりの少女が保護された。しかし、謎の女性がやって来て店のオーナーを殺してしまう。逃げ出した少女は、森の中で行方不明になった友人を捜していた少年たちと出会うのだった――。
ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1・第1話の感想
面白かった! 次エピソード以降が楽しみ! というドラマでした(現時点でシーズン4まで出ているので、好きな時にいくらでも見られるのがしあわせすぎる)。
まず、ウィルは初っ端から大変なことになってしまいましたが。
家まで何かがついてきた際、逃げるよりも前に「戦う」がコマンドに出てくるのってすごいですよね。この歳で。当然、逃げきれないだろうと思ってのことだとは思いますけど、でも、迷いなく銃に手を伸ばせるのってすごい。
このシーンの時、思ったんですよね。家に武器があったとして、自分ならそれを躊躇いなく使うことができるかなって。たぶん無理。相手を本気で無力化するなら、武器を使い慣れているわけじゃないので殺すつもりでかかっていかなきゃならないと思いますし。
これって、自分の命がかかっていれば簡単にできるんじゃないかという気がしてしまうけれど、意外と難しいことだと思う。しかも、ウィルってたぶんどちらかと言えば内気な性格という設定だと思うから、それでもこうして正面から戦おうとしたのは、アメリカの教育がそうなっているということなのか、めちゃくちゃフィクション! ということなのか。
日本でも、変質者と対峙したときの護身術みたいなのは時たま習ったり動画になっていたりするけど、こう、なんというか「ガンガンいこうぜ!」みたいな感じではないですもんね(まあ、結局ウィルも「ガンガンいこうぜ!」を実行することはできずな結果になってしまったわけですが)。
ここで迷わず銃を取りに行くあたりとてもアメリカ味(ヒーロー味)を感じて良かったです。
それから、いじめっ子たちの悪口がひどすぎてもう涙を禁じ得ない。先天性の病気を患っているダスティンに対して「歯抜け」とか。正直、ダスティン演じるゲイテン・マタラッツォ(本人も鎖骨頭蓋骨異形成症)をこの役に抜擢し、セリフとはいえさらにひどい言葉を向けるのもちょっと微妙な感じはしますが。もうちょっと何かやりようがなかったのか! って。
過去にも、
「今になるまでひどいことだと気づかなかったんですよね。(中略)キャスティングディレクターたちがいつも、『ああ。我々は君のことが大好きだ。でもね、歯が生えてくるのを待ちなさい』と言っていたのを覚えています。(中略)この先、“しまった。今まで自分を抑えていたんだ”みたいな変な不安の目覚めがない限りは、(無感覚でいることは)自分の助けになったことのほうが多いと思います」
(引用元:『ストレンジャー・シングス』ダスティン役、鎖骨頭蓋異形成症で「大人たち」に酷い言葉を向けられた過去を明かす│フロントロウ)
と本人が語っていたようで、このような経験があるからこそダスティンをうまく演じられたというのは確かにあるでしょうし、でもやっぱり「そのことでいじめっ子たちにからかわれる役」というのは複雑な気持ちになるものです。子どもが「無痛覚でいる」ことを学ぶのって相当なことだと思う。
本シリーズの開始が2016年ということは、彼自身10代半ばぐらいだと思うので、まだ子どもじゃん! セリフとはいえ嫌な言葉向けられたら傷付くのでは!? と思ってしまう。難病を持っているキャラにゲイテンを起用したのか、ゲイテンありきで鎖骨頭蓋骨異形成症という設定にしたのか。どちらにしてもね、という感じです。
でも、ストーリー的にはかなり面白かったです。
映画「スタンド・バイ・ミー」(1986)とか「E.T.」(1982)とか、なんなら「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)とか、子どもたちが頑張る! 的なお話が大好きです。「頑張れー!」ってなりますよね。微笑ましく応援できる。
次エピソードからも期待大です!



