海外のアニメーション映画も素敵ですが、日本のアニメはやっぱり馴染みがあって良いですよね。
今回は、個人的に好きだなと思ったおすすめのアニメ映画を紹介していきたいと思います(順不同)。
本記事は2025年08月07日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
【邦画】何度でも繰り返し観たくなる!日本発のおすすめアニメ映画7選
日本のポップカルチャーと言えばやっぱりアニメ! 個人的に好きだったアニメ映画をいくつか挙げていきたいと思います。ランキング(おすすめ順)ではないのであしからず。
金の国 水の国(2023)

金の国 水の国
優しい気持ちになれるアニメ映画。
気になりつつも、ずっと観るタイミングを逃してきた作品だったのですが、いざ鑑賞してみると「どうしてもっと早く観なかったんだろう?」という気持ちになったぐらいの良作です。
ひょんなことから(偽の)夫婦を演じることになったサーラとナランバヤルの優しさに癒やされます。どんな状況にあっても、人は人を思いやれるものなのだと。多くを望まず、けれども大事なものを手放さずにいるのって難しいことであるはずなのに、サーラとナランバヤルは当然のようにやってのけるんですよね。
優しさは弱さではないというのもよくわかります。
色彩もふんわり優しくて、一秒たりとも退屈する瞬間がありませんでした。
ちなみに、役者兼レオポルディーネの愛人サラディーンの声を演じた神谷浩二さんが本当に素晴らしかった!
映画「金の国 水の国」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:金の国 水の国
製作年:2023年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、ヒューマン、ロマンス、ファンタジー
監督:渡邉こと乃
キャスト:浜辺美波、賀来賢人、戸田恵子、神谷浩二、他
THE FIRST SLAM DUNK(2022)

映画『THE FIRST SLAM DUNK』STANDARD EDITION [DVD]
公開当初もかなり話題になった「SLAM DUNK」の劇場版作品! 高校バスケのお話ですね。
もうね、素晴らしいの一言に尽きます。
漫画を読んだ方は「ああ、あそこね」となると思うんですが、漫画では主人公だった桜木花道率いる(?)湘北高校が、「絶対王者」と呼ばれる山王高校と試合をすることに。
本作で興味深かったのは、漫画と違い、主人公的立ち位置として描かれているのが宮城リョータであるということ。漫画で描ききれなかった(らしい)リョータの過去が描かれています。これが本当に良かった。しかも、本作での主人公はたぶんリョータなのに、主人公らしい立ち振る舞いをするのはしっかり花道になっているんですよね(主観ですが)。
原作未履修でも楽しめるとは思いますが、読んでおくとなおテンションが上がる構成、展開になっていました。
映画「THE FIRST SLAM DUNK」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:THE FIRST SLAM DUNK
製作年:2022年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、ヒューマン
監督:井上雄彦
キャスト:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、他
PERFECT BLUE(1998)

PERFECT BLUE
90年代らしい絵柄ではあるので得意不得意には分かれそうですが、個人的には大好き。元アイドルが出てくるキラキラしたお話――かと思いきや。トンデモサスペンスでした。
現実と虚構を行き来し、その境目が徐々に曖昧になっていく。
主人公と共に、まるで観ているこちら側も欺かれているような感覚に陥りました。まさか90年代にこんな作品があったなんて! という気持ち。
一部、個人的に非常に苦しいシーンがあったので、そこだけは要注意。演技ではありますが、女性が暴力を受けるかのように見立てたシーンがあります。でも、そこも含めて「これは虚構? それとも現実?」と頭が混乱してくる感じでした。
映画「PERFECT BLUE」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:PERFECT BLUE
製作年:1998年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、サスペンス、ミステリー
監督:今敏
キャスト:岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章、他
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023)

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
正直、ゲゲゲの鬼太郎にはあまり詳しくなかったんですけれども。
本作はものすごく良かった。夢中になって観てしまいました。
「目玉おやじ」として知られている鬼太郎パパのお話ですね。「こんなに格好良かったんかー!」ってなりました。戦争経験があり、現在は帝国血液銀行に勤めている水木とのタッグもたまりません。
映像も綺麗ですしね。
2Dのアクションを見て、久々に感動いたしました。ちゃんと2Dっぽい動きをしているというか。
ただ、完全に大人向けのストーリーでしたね。子どもでも大人と一緒に楽しめるとは思うけど、一部グロいシーンなどもあるのでメインターゲットは大人だと思う。妖怪のコミカルさはほとんどありませんでした。あと、最後は泣けます。
映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
製作年:2023年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、サスペンス、スリラー、ホラー
監督:古賀豪
キャスト:関俊彦、木内秀信、種崎敦美、他
ONE PIECE FAN LETTER(2024)

ONE PIECE FAN LETTER
みなさんご存知の「ONE PIECE」シリーズ。
最近、原作漫画もアニメも追い切れていないので観るのを躊躇していたんですが、「神作品!」って感じでしたねえ。もっとも、こちらの作品は映画と言っていいかは微妙で、アニメ開始から25周年という節目を記念してテレビで放送されたものですが。でも、とにかく良かったので紹介させてくださいませ。
本作において興味深いなと感じたのは、これは「『ONE PIECE』を求めない人たち」のお話であるということ。つまり、この世界で普通に生きて、普通の生活を送っている人たちのことですね。斬新。そういえば、海賊って悪だったんだわってハッとしました。
悪だけど、その強さに強烈に憧れる人たちもいる。
そんな中で、ナミに憧れた少女がなんとか頑張ってファンレターを渡そうとする。そして、マリンフォード頂上戦争を一般海兵目線で見てみると「そうだ、これは戦争だったし、あいつらとんでもない化物なんだよな……」と改めて気付かされます。
テレビ放送されたというだけあって、30分ほどの作品ですが、非常に満足度の高い内容となっていました。
映画「ONE PIECE FAN LETTER」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:ONE PIECE FAN LETTER
製作年:2024年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、ヒューマン、ファンタジー、ショート
監督:石谷恵
キャスト:菊池こころ、加瀬康之、高橋広樹、他
JUNK HEAD(2017)

JUNK HEAD(字幕版)
堀貴秀監督が7年かけて、たったひとりで作り上げたストップモーションアニメです。
エンドロールに堀貴秀監督の名前がずらりと並んでいるのを見た時は、「すごい!」より前に「狂気ィ……!」という感想が出てきましたね(※褒め言葉です)。これだけの作品を、自分自身と向き合いながら作るのって本当にすごいですよ。
ダークでシュールな世界観が好きな人には特におすすめ。海外作品にはなりますが、映画「不思議惑星キン・ザ・ザ」(1986)とか、ああいう雰囲気の作品が好きな人はハマりそう(クー!)。
地下世界の調査に応募したパートン(主人公)を神だとあがめる3バカ兄弟がなんとも愛らしく、好きです。
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タイトル:JUNK HEAD
製作年:2017年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、SF、ファンタジー
監督:堀貴秀
キャスト:―
ルックバック(2024)

ルックバック
漫画「チェンソーマン」の作者である藤本タツキ氏による読み切り漫画が原作となっています。
学年新聞に4コマ漫画を載せている小学4年生の藤本と、藤本のファンの京本。2人が出会い、そして――というお話。冒頭の雰囲気からはまるで想像できない結末でした。
ただひたすらに何かに打ち込むこと。人との関わり。切磋琢磨し合って成長したがゆえの別れ……涙なしには観られませんでした。結局、人はないものねだりで、けれど今できることを地道にしていくしかないのだろうなあと。
(自分なりに)努力できる人はすごいし、それが評価される世界であってほしい。
映画「ルックバック」のあらすじ&感想はこちらからどうぞ >>>
タイトル:ルックバック
製作年:2024年
製作国:日本
ジャンル:アニメ、ヒューマン
監督:押山清高
キャスト:河合優実、吉田美月喜
まとめ:アニメ映画は大人にこそ!
年齢を重ねるごとに実感するのですが、昔は好きな作品を好きなように見ていたのに、次第に何話もあるテレビアニメを通しで見る気力がなくなっていくんですよね(笑)。
でも、アニメはやっぱり好き。
そんなときに良いのがアニメ映画です。中には「ルックバック」(2024)のように短めで満足度の高いものもあって、非常に観やすいなと感じています。
アニメ映画、おすすめ!