
地球、最後の男(字幕版)
「地球、最後の男」の感想です。
最初から最後までよくわからなかったお話。
序盤、ちょっと面白そうな雰囲気だっただけに、話が進むにしたがって「これは……なんだ?」という感情になってしまいました。一人芝居って諸刃の剣的なところあるよねと。
本記事は2025年12月23日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
地球に帰れなくなった男をただただ見続ける。
作品情報
あらすじ
2039年、宇宙。たったひとり、宇宙ステーションの保守を続ける宇宙飛行士リー・ミラーだったが、突然地球うとの交信が途絶えてしまう。地球に帰ることもできず取り残されたミラーは――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
リー・ミラー
(演:ガンナー・ライト)
宇宙飛行士。宇宙ステーションの保守を任されている。
映画「地球、最後の男」の感想
映画「地球、最後の男」の感想です。哲学イメージが強い? 抽象的すぎていまいち理解が及ばずでした(無念)。
宇宙でひとり働く男
まず、最初に思ったのは「宇宙でひとりで働いている……?」ということ。
違和感。
個人的に、宇宙を舞台にしたSF映画って、ひとりで宇宙ステーションに詰めているというイメージがなかったんですよね。例えば「ジオストーム」(2017)とか「ライフ」(2017)とかみたいに、それぞれの専門家たちが一緒に働いている印象。
その点、本作ではリー・ミラーという人物がたったひとりで宇宙ステーションにいるので、なんとなくしっくりこない感じがありました。だから、そこでミステリー感が出てくるっちゃ出てくる(この人はなんなんだ? という)けど、そのあたりもいまいち不明なまま終わった。
最後の男とは
それに、邦題が「地球、最後の男」というのもいまいちでしたね。
てっきり、例えば「ディープ・インパクト」(1998)や「ドント・ルック・アップ」(2021)みたいな感じで、なにかしらの理由で地球が滅亡の危機を迎える話(または地球が実際に滅亡したあとの話)だと思っていたのに、まったく違った。
原題は「Love」、つまり「愛」。何をもってしてこの邦題にしたのかなあとは思いますが、この邦題をつけた方々は「地球は滅亡した」と解釈したということなのでしょうね。個人的には、確かにそれっぽい描写はあったけど、100%そうなったとは限らないと思っています。
わからなすぎて眠気を誘う
ちなみに、映画を観ていて、眠くもないのに寝落ちしそうになったのは久々でした。
訳がわからない+静かな雰囲気だからだと思うんですけど、途中、一瞬意識が飛んだ(笑)。「いや、これで終わりってことはないはず! ない、よね……?」と思いながら最後まで観ましたが、結局本当に何もなかった。何かありそうで何もない、がひたすら続く1時間半でした。
まあ、中には「2001年宇宙の旅」(1968)っぽいという人がいたりもして、なかなか興味深い作品ではあるのかもしれません。
一人芝居は諸刃の剣
先述しましたが、一人芝居は諸刃の剣だと改めて実感した映画でもありました。
ウィレム・デフォーの「インサイド」(2023)やライアン・レイノルズの「[リミット]」(2010)みたいに成功すれば良いけど、いまいちな映画だと、画面に映るものが変わらない分退屈な印象になってしまいがちなのだろうなと。
本作は圧倒的に後者だった。
もちろん、演技は良かったので俳優さんが悪いわけではないのですけど、どうしても「なんかずっと同じ」という見方になってしまいます。そのうえ、本作には「よくわからないもの」というポイントもつく。よくわからないものをずっと見させられているという感じ。
抽象的に描くにしても、もうちょっとヒントが欲しかったですね!
映画「地球、最後の男」が好きな人におすすめの作品
映画「地球、最後の男」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- アド・アストラ(2019)
- ANIARA アニアーラ(2018)
- オデッセイ(2015)
- レッドプラネット(2000)
映画「地球、最後の男」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年12月23日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:好きな人は好きかもしれない
個人的にはあんまりハマらなかった映画でしたが、この謎に満ちた静的雰囲気が好きな一部の人にはハマるかもなと思います。
ただ、やっぱり邦題をどうにかしてほしいというのはある。確かに美しくそれっぽいタイトルだけど、もっと抽象的なイメージにしたかったんじゃないかなと思うから。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 60% Popcornmeter 44%
IMDb
5.4/10
Filmarks
2.4/5.0

