
逃走中 THE MOVIE
映画「逃走中 THE MOVIE」の感想です。
普通に面白かった(驚)。
本当の逃走中は昔から見ているんですが、それだけに「これを映画にして面白いわけなくない!?」とハードルを下げまくっていたのですよね。
でも、終盤に至ってはなかなかに感動いたしました。他のところは、たぶん自分のような大人はターゲットオーディエンスじゃないんだなとだけ。

映画「逃走中 THE MOVIE」の見どころは……
- バトンをつないでいく仲間たちのヒューマンドラマ。
- JO1とFANTASTICS。
- 子どもが頑張る系! ドラマ。
本記事は2026年02月09日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
高校時代、同じ陸上部でリレーの仲間だった大和、瑛次郎、賢、陸、勇吾、譲司の6人。しかし、大事な大会の日、譲司だけが現れなかった。瑛次郎が代走することになったが、バトンの受け渡しがうまくいかず負けてしまう。その日のことを引きずりつつ、高校を卒業してそれぞれ別の道を歩んでいた6人だが、賞金総額1億円超えのゲーム「逃走中」で再会することになり――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
橘大和
(演:川西拓実)
高校陸上で活躍し、大学に進学してからも陸上を続けている。短距離選手。逃走中には遊び感覚で参加。
伊香賢
(演:木全翔也)
投資にハマっている大学生。たびたび大和の部屋を訪れる。大和と一緒に逃走中への参加を決意。
大澤瑛次郎
(演:中島颯太)
頭脳明晰で、名門大学に通う学生。得意科目は数学。高校時代、譲司の代わりに走り、自分のミスでチームを負けさせてしまったことがトラウマになっている。
北村勇吾
(演:金城碧海)
町工場の3代目。高校卒業後、亡き父親から家業を継いだが、資金繰りに苦労しており倒産寸前。
西園寺陸
(演:瀬口黎弥)
ファッション系の専門学校に通うオシャレな学生。明るい性格で、誰に対しても平等に接する。
寺島譲司
(演:佐藤大樹)
高校時代、リレーのエースとして活躍していたものの、大会当日に姿を消した。以降、誰とも交流を絶っていたが、逃走中に現れる。
本郷カイ
(演:川原瑛都)
逃走中に姉と参加していた少年。田舎から東京に引っ越してきた際、同級生に訛りをからかわれたことで心を閉ざし、口がきけない状態になっている。
本郷マリ
(演:田鍋梨々花)
カイの姉で、高校生。陸にカイを救ってもらったことをきっかけに、元陸上部メンバーたちと行動を共にするようになる。
スズキ
(演:長井短)
逃走中の参加者で、ゲームを引っ掻きまわしていく。
映画「逃走中 THE MOVIE」の感想
映画「逃走中 THE MOVIE」の感想です。ターゲットオーディエンスがかなりわかりやすくて良かった!
終盤まで待てれば楽しい(大人より)
これほどまでにターゲットオーディエンスがわかりやすいのって、けっこう久々に観た気がします。
あ、自分じゃないなって。自分というか、たぶん大人ではない。自分の好みじゃないものを、一緒くたにして「子ども向け」と言うのには抵抗があるのですが、これはターゲットオーディエンスとして子どもを想定しているなと感じました。
そもそも、冒頭に登場するのがHIKAKINですからね(HIKAKINのよく見る? 変顔付き)。その時点で、ああこれはYouTuberを見て育った世代の子どもたちをメイン層に考えているんだと思いましたよね。
なので、ハードルを下げに下げまくっていた自分に「大正解!」と思っていたんですが、終盤以降、まさかまさかでめちゃくちゃ面白くなっていきました(笑)。私にとっては、終盤まで耐えれば面白い系映画でしたね。終盤まで我慢できれば面白い! っていうの、本作に限らずたまにある。
パッと思いつくものだと、韓国映画の「ハロー!?ゴースト」(2010)とかそうでしたね。中盤までは微妙だったけど、終盤以降のストーリーは神がかっていた。
本作のイメージとしては「リアル鬼ごっこ」(2007)のソフトver.という感じでした。
登場人物の紹介
あと、冒頭、ほとんどのメインキャラ(元陸上部メンバー)が連続で紹介されるシーンがあるのですけど、あのやり方ってわかりにくいなと感じました。あんなに次から次へと名前と設定を出されても、覚えきれねー! ってなりますし。
この辺は、当然ストーリーが進んでいくにつれてなんとなく把握できる部分もあるんだけど、無意識に「覚えなきゃ!」と焦るので、頭の中がけっこう取っ散らかります。JO1とFANTASTICSのことをあまり知らなかったのもあって、顔と名前(キャラ名)、設定がどれも一致せず、中盤あたりでようやくといった感じでした。
にしても、主人公を演じたJO1の川西拓実という方、素晴らしく格好良いですね。他の方たちも、職業俳優かと思うぐらい演技がうまいですし。演技にはあまり期待していなかったのですが、心配無用でした。すごい。
そう言えば、めちゃくちゃ活躍したカイくん役の川原瑛都、どこかで見たことがあるなと思っていたら、横山裕主演のドラマ「コタローは1人暮らし」のコタロー役の子じゃないですか! 大好きなドラマ。
ライフステージが違うあるある
意外にも、共感した部分もありました。
それは、勇吾のセリフ。
遊び感覚でゲームに参加していた大和たちに、勇吾が言うのですよね。
だから学生は嫌なんだよ。
と。
家業が潰れそうな勇吾は、本気で賞金を獲りに行こうとしているので、「まあ、言っても所詮ゲームだし。フンフーン」とか言っている大和たちにイラッとしたんでしょう。
勇吾のように倒産しそうだというのは極端な例ですが、ライフステージが変わると疎遠になってしまう関係って確かにある。というか、人生ってそういうことの繰り返しなのかもしれない。
別に、勇吾も本心ではないでしょうし、私も「学生は気楽でいいよなー」なんて思っているわけではないのですが(自分も学生だった時代がありますしね)、ライフステージが変わると、他の誰より先に進んだつもりになって、けれどうまくいかないことがあったりもして、そうするとつい恨み言を吐いてしまいたくなる。「お前らはいいよな、遊んでばかりで」って(※八つ当たりはやめましょう)。
とにかく、あの一言になんだかグッと来たということです。自分ひとりが苦しんでいるように思えることってあるよねと。進んでいようと遅れていようと、周りとライフステージが違うからこそ、理解してもらえないと頑なになってしまうんだな。
ムネアツ展開!
中盤までは、正直「ああ、自分、ターゲットから完全に外れていたわ……」と再確認するだけだったんですが、終盤あたりからの怒涛の展開には感心しましたね。というか、もはやちょっと泣いた(笑)。
予定調和というか、そうなるだろうなと簡単に予想できたストーリーではあったものの、演出の仕方がうまかったんですかね。仲間たちの絆が丁寧に描かれていて、そこはさすがだと思わざるを得ませんでした。
内容的にB級映画っぽくなってもおかしくなさそうなのに、しっかり作り込まれているおかげで安っぽさはほとんどありませんでしたもんね。
このあたりは、このタイプの映画にヒューマンドラマがあっても良いと思えるか否かで、だいぶ評価の分かれるところだと思います。逃走中は逃走中らしく、アクションだけで良いのだ! 下手なヒューマンドラマなぞいらん! という人にはあまり向かない内容かも。
有名人多数登場
なお、本作には、HIKAKINをはじめとする有名人が多数登場します。
クロちゃんとか、ハリー杉山とか、三四郎小宮とか、大久保選手とか。ゆるキャラ含め、もっといますけど、個人的に唯一面白かったのは錦鯉のまさのりさんのシーン(笑)。あそこだけは思わず吹き出してしまった。悔しい!(笑)
他はそうでもないので、こんなに大勢の有名人を出す必要はなかったんじゃないかなと思います。あの逃走中であるというのを印象付けたかったのかもしれませんが、なんだかちょっといまいちでしたね。
女ひとりに従う男ふたり
中盤以降に登場し、ゲームを引っ掻きまわすトラブルメーカーなヤバい女性スズキ。
この女性ひとりに、いかにも屈強そうな体格を持つ男ふたりが付き従っていたのが謎でした。男がふたりもいたら、たいした武器も持っていない女のひとりぐらい押さえ込めそうなものじゃない? と。尊大な態度で命令してくる女に対して、大人しくヘコヘコしていたのはなぜだろう。別に弱味を握られていたわけでもなさそうですし。
知恵を働かせずとも、力でゴリ押ししたら撃退できるって! と思ってしまいました。
そして、この男ふたりは終盤からラストにかけて、謎にとても良いキャラになっていったのが大好きです(笑)。
映画「逃走中 THE MOVIE」が好きな人におすすめの作品
映画「逃走中 THE MOVIE」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- #真相をお話しします(2025)
- 忌怪島/きかいじま(2023)
- きさらぎ駅(2022)
- カラダ探し(2022)
映画「逃走中 THE MOVIE」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年02月09日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:感想は人それぞれだなという映画
口コミなどを見るに、やっぱり全体的な評価は低そうではあるけれど、個人的には思ったほどひどくない、後半に関してはむしろ良い! という感想だったので、やっぱり映画って観る人によって違うのでしょうね(当然)。
そして、自分はターゲットでないなと自覚しましたが、子どもの頃に観ていたらきっとハマっていたような気がします。JO1、FANTASTICSの彼らは、俳優さんとしてもっと活躍していただきたい! とても良かった!
Rotten Tomatoes
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IMDb
3.8/10
Filmarks
2.5/5.0

