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NEW!映画「コンパニオン」あらすじ・感想|そういうとこだよ!思わずツッコミたくなる倫理観0のスリラー

コンパニオン_感想タイトル スリラー

コンパニオン

「コンパニオン」の感想です。

公開当初、日本でも話題になっていた映画。

ジャック・クエイドってこういう役が似合うよなあと思いました(笑)。ジャック・クエイドの出演作で観たことあるのが「スクリーム」(2022)ぐらいだったからかもしれませんけれど。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年12月13日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

コンプレックスの塊が大暴れ!

作品情報

タイトルコンパニオン
原題Companion
ジャンルスリラーSFヒューマン
監督ドリュー・ハンコック
上映時間97分
製作国アメリカ
製作年2025年
公開年(米)2025年
レイティング不明
個人的評価★★★★☆

あらすじ

恋人のジョシュと共に湖畔の別荘へとやって来たアイリス。そこには別荘の持ち主であるセルゲイをはじめ、他2組のカップルもいた。ジョシュの友人たちである。彼らに嫌われないかと不安に思いながらも時間を共にするアイリスだが、翌朝、強引に体の関係を持とうと迫ってきたセルゲイを刺し殺してしまう。混乱するアイリスにジョシュは告げた。「君は(コンパニオン)ロボットだ」と――。

主な登場人物

(以下、敬称略)

アイリス

(演:ソフィー・サッチャー)

ジョシュとは運命的な出会いを果たし、恋人となる。ジョシュとその友人たちと週末を過ごすため、湖畔の別荘を訪れた。コンパニオンロボットだが、本人に自覚はなかった。

ジョシュ

(演:ジャック・クエイド)

アイリスの恋人と思われていたが、アイリスという名前のコンパニオンロボットの所有者。

セルゲイ

(演:ルパート・フレンド)

資産家で、別荘の持ち主。キャットと交際しているが既婚者で、美しい妻がいる。

キャット

(演:ミーガン・スリ)

セルゲイの交際相手。セルゲイに妻がいることは知っている。曰く「アイリスの概念」を嫌っているとのこと。

イーライ

(演:ハーヴィー・ギレン)

ジョシュの友人。金に目が眩み、アイリスが起こした事件に巻き込まれていくことに。

パトリック

(演:ルーカス・ゲイジ)

イーライの恋人。イーライと行動を共にする。

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映画「コンパニオン」の感想

映画「コンパニオン」の感想です。ジョシュに思わず「そういうとこやで!」と言いたくなる映画でした(笑)。

主演はジョシュ・クエイド

先述した通り、主演はジャック・クエイド。

私はちょっと名前とか覚えるのが苦手なタイプなもので、観ているあいだずっと「なんか見たことあるなあ……」と思っていたんですが(笑)、鑑賞後に調べてみたところハッキリしました。

映画「スクリーム」(2022)のリッチー役だった方ですね、はい。

ジャック・クエイド、こういう一見まともなようでいて実はクズ、みたいな役がめちゃくちゃ似合う。他にも「Mr. ノボカイン」(2025)や「オッペンハイマー」(2023)などの有名作品にも出演しているようなので、こちらもチェックしてみたいところです。

っていうか、お父さまはデニス・クエイドじゃないですか! 「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)大好きです。

人間とアンドロイドの対比

さて、ここから内容的なところに触れていきますが、本作では人間とアンドロイドの対比が顕著に描かれていましたね。といっても、本作に登場する人間は総じてクズ寄りで、ゲスいのなんのって。一般的なタイプの人間ではないので、単純に比較できるものではないんですけれど、本作ではアンドロイドであるアイリスのほうが人間らしく見えるように描かれていました

自らの手を汚さずにアイリスを殺人犯に仕立てようとしたジョシュと、恐怖を感じてジョシュから逃げようとしたアイリス。

感情豊かなアイリスも、ジョシュからしたら「そうプログラミングされているからだ」ということなんでしょうけど、全部が全部そうなら、所有者であるジョシュに刃向かったりはしないんじゃないかなと思うんですよね。終盤の展開を見てもそうとわかるし(大きなネタバレは控えたいので、詳しいことは伏せますが)。

それに、人間ってそう都合よく割り切れない生き物だとも思う。

人間と同じ見た目。人間と同じように会話ができる。人間と同じように感情豊か(に見える)。人間と同じように自分で考えて行動する(ように見える)。

そんなアンドロイドを「ただのロボット」と切り捨てるのは、たぶん結構難しい。なので、ジョシュはやっぱりクズ(笑)。人間よりも人間らしいアイリス(アンドロイド)。皮肉たっぷりに描かれていました。

だいたい、本人にロボットというのを言わないよう気遣ったりしている時点で、クズであるジョシュたちだって完全に割り切れてはいなかったということなのでしょうね。

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そもそも女性への扱いが

アンドロイドであるアイリスに対する扱いがなんとも酷かったジョシュですが、言葉の節々から、そもそも女性への扱いがそんなものなのだろうと感じられました。アンドロイドだからというより、生身の女性になかなかぶつけられない理不尽を、アイリスに吹っかけている感じ。

これがまた気持ち悪いんですよねえ。

だって、生身の女性ならやり返してくるかもしれないし、口答えだってするだろうし。アイリスみたいに「愛してるわ」なんて受け止めてはくれない。

結局、ジョシュは「自分をヨシヨシしてくれる、従順で美しい女」を求めていたということでしょうね。というより、母親的存在を女性に求めていたということかも。性行為をさせてくれる母親的女性。もうね、あのラストなんて「ひえー! 気持ち悪いんだが!?」ってなりましたよね。

まず、本来セクサロイドはセクサロイドでしかないのに、ジョシュは「心を支えてくれるロボット」(おぼろげ)みたいな表現をしていたの、あれもジョシュの欲求みたいなものが見え隠れしていて「んー!(苦悶)」ってなった。本人に向かって「性行為用のロボット」だと言いにくかったというのはあるでしょうけど、たぶん本人にとっては意外と的を射た表現だったんだろうなと。

人間の代わりになるのか

それから、キャットの「あなたという概念が嫌い。自分にも代わりがいると思わされるから」というセリフは非常に重かったですね。

性的欲求がいつでも解消できて、従順で、無条件に愛を分け与えてくれる。心を煩わせることもない。

それで見た目も人間そのものと来れば、女性としては確かに複雑な気持ちになるなと。自分じゃなくてもいいんじゃないか? と思いますよね、やっぱり。特に性行為なんて、人間の女性であれば「気分が乗らないから」とか「疲れているから」とか、そういった理由で拒むこともあるし。

それは男性にも言えることで、人間として当たり前のことではあるし、当たり前に持つべき権利ではあるんだけど、そんな自分の横に人間そっくりのセクサロイドを置かれたら、そちらを選ぶ人もいるんじゃないかと不安になるのは自然なことだと思います。

にしても、この人間型のセクサロイドって女性には流行らなそうですね。男型アンドロイドがあったとしても、女性が積極的に利用しているのはあまり想像がつかない。なんでだろう?

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そういうとこやぞ!

また、ジョシュが気持ち悪いのは(全体的に気持ち悪いけど)、自分もアイリスを搾取し尽くしている割に、キャットに対して「女は利用するだけしてすぐに見捨てる」(おぼろげ)みたいなことを恥ずかしげもなく言い放つところ。

いや、おまいう? ってなる。し、アイリスの知能を40%に設定しているのも気持ち悪すぎますね。

なんていうか、リアル。キャットが言ったことを自分で調べるでもなく鵜呑みにしてとんでもないことをするぐらいなので、きっとジョシュ自身、そんなに賢いほうではないのでしょう。ここをコンプレックスに思っていたのだろなというのが推察できる。

だから、アイリスの知能を設定する時も40%。会話も通じないような大バカは嫌だけど、自分より頭の良い女も嫌だという子どもじみたプライドが感じられます。あとは、完全にド偏見ですが、知能を0%にしてまさにロボットのような女と性行為をするなんて、「生身の女性に相手にされない自分」を改めて突きつけられるようで嫌だったのかなとも思う。

本当にコンプレックスの塊。拗らせたらこんなふうになるのねって。総じて「ジョシュ、お前そういうとこやぞ!」ってなる映画でした(笑)。最後のほうは完全にミソジニー化していた。

知能レベルがリアル

なお、そんなアイリスですが、ジョシュから逃亡しようとする時に知能レベルを100%まで上げます。

じゃあ、ここから「アイリスのターン!」になりそうなものだけど、この100%って名門大学卒業程度のものなんですよね。だから、丸腰状態で森の中に放り出されているこの状況ではほとんど役に立たない。「歩いて帰ったら(車を持っているジョシュに)先回りされているかも」と想像できるぐらい。

名門大学卒業レベルだと、なんでも思いのままになるということはないというのが割とリアルだなと感じました。一般社会にいるレベルですもんね。頭は良いし、中には天才と言われる人もいるのだろうけど、探せばまあいるかもねレベル。

AIに依存する

っていうか、こういうのって最終的に依存性が問題になりそう

生身の女性のように意見をしたりせず、ただ自分の存在を尊重し、全肯定してくれる存在

今でも、AIを使った某チャットボットについての話題で聞いたりします。なんの設定もせずに使うと、基本的にはポジティブな返しをするようになっているので、肯定されるのが心地良くて依存してしまう、みたいな。

本作に登場するアンドロイドも、使い方によっては全肯定マシンになる。キャットが心配していたように「人間の女性に取って代わる」という世界になってしまいそうだなあと思います。全肯定してくれるアンドロイドに依存し、人間の女性を粗末に扱ったり、現実から目を背け続け、なおのこと拗らせる男性も出てきそう。

もし、いや、あまり想像はできないんですが、もしですよ。これが女性の間で流行ったとしたら、それは女性に対しても言えることだけど。これ(女性間でのセクサロイドの流行)が現実的だと思えないのは、やっぱり体の構造の違いかな?

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映画「コンパニオン」が好きな人におすすめの作品

映画「コンパニオン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

映画「コンパニオン」が観られる動画配信サービス

※記事執筆時点での情報です(2025年12月13日)。レンタル作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD
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まとめ:どちらかと言えばモヤモヤ強め

スカッ! とするよりも、若干モヤモヤ成分強めにできていると感じましたね。個人的には。

ただ、人間よりもアンドロイドであるアイリスのほうに共感できてしまうのが、なんとも不思議な感覚でした。にしても、ジャック・クエイドは素敵な俳優さんですね!

Rotten Tomatoes
Tomatometer 93% Popcornmeter 88%
IMDb
6.9/10

Filmarks
3.7/5.0

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