本ページはアフィリエイト広告を利用しています。

NEW!映画「ブラックニング」あらすじ・感想|ホラーあるあるを皮肉る!自虐ネタ満載のホラーコメディー

ブラックニング_感想タイトル ホラー

「ブラックニング」の感想です。

ホラーあるあるとして「黒人はすぐ死ぬ」というのがありますが、そういったネタを皮肉ったホラーコメディー。

さて、全員が黒人なら最初に誰が死ぬのか!?

本記事は2025年11月27日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

スポンサーリンク

ワンフレーズ紹介

笑っていいのか悩む微妙なラインをひたすら攻めてくる映画。

作品情報

タイトルブラックニング
原題The Blackening
ジャンルホラースリラーコメディー
監督ティム・ストーリー
上映時間96分
製作国アメリカ
製作年2022年
公開年(米)2023年
レイティング不明
個人的評価★★☆☆☆

あらすじ

ある週末、森のキャビンに大学時代の仲間たちで集まった。リサ、デウェイン、ナムディ、シャニカ、キング、アリソン――それから、道中でシャニカと合流したクリフトン。リサたちは一足早く到着していたはずのモーガンとショーンを捜すも、キャビンの中にはいないようだった。そんな中、彼らが見つけたのは「ブラックニング」と書かれたボードゲーム。目の前のモニターに映るのは、人質にされたモーガンの姿。モーガンを救うためにはゲームを続ける必要があったのだが――。

スポンサーリンク

主な登場人物

(以下、敬称略)

アリソン

(演:グレース・バイヤーズ)

リサの親友。知的で冷静。

リサ

(演:アントワネット・ロバートソン)

アリソンとデウェインの親友で、ナムディの元恋人。ナムディとはよりを戻しそうな雰囲気。

デウェイン

(演:ドウェイン・パーキンス)

リサの親友。リサがナムディとよりを戻すことに強く反対している。

シャニカ

(演:X・マヨ)

陽気な性格で、キャビンに向かう道中出会ったクリフトンと共に到着。

キング

(演:メルヴィン・グレッグ)

この中唯一の既婚者。妻は白人。

ナムディ

(演:シンカ・ウォールズ)

リサの元恋人。浮気性が災いしてリサと破局するが、復縁できそうな雰囲気となっている。

クリフトン

(演:ジャーメイン・ファウラー)

自分もキャビンに招待されたと主張するが、誰もそれを知らなかった。

ホワイト

(演:ディードリック・ベーダー)

白人の警官。

スポンサーリンク

映画「ブラックニング」の感想

映画「ブラックニング」の感想です。やりたいことはわかったけど……っていうお話でした。個人的にはあまりハマらなかった。

全員が黒人だったら?

ホラー映画において「黒人はすぐ死ぬ」「真っ先に死ぬのは黒人」というのはもはや擦られまくったネタ。

これを逆手に取って「じゃあ、登場人物全員黒人だったら?」という映画でした。

森の中で若者たちがパーリーナイトというのも、ホラー映画として定番の舞台。「ハロウィン・キラー!」(2023)とか「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」(2015)とか、ホラーあるあるを擦っていくタイプの映画だとよくこういう舞台になりますね。

とにかく自虐ネタ!

で、この黒人たちがとにかく自虐ネタをかましまくる!

この辺はちょっと難しかったかな。

たぶん拾えなかったネタもかなり多かったと思います。

ただ、このネタがまあまあ激しくて、正直笑っていいのか悩むラインのものもあったりしました(笑)。個人的に面白かったのは、ゲームの中で「誰が一番ブラックか」を選ばなければならない時に(!?)、「大統領選挙で二度トランプに投票した」と告白した人物が選ばれたところ(笑)。

中には「妻が白人だ」などという主張をする奴がいたりして、そういえば、ジョーダン・ピール監督についての記事で読んだことがあるなあと思い出しました。

白人の母や白人の妻(チェルシー・ペレッティ)がいるピールですら、黒人として差別的な体験をしている現実こそ、真の恐怖かもしれない。

(引用元:ハリウッドをリードする鬼才、ジョーダン・ピールのスゴさとは?|MOVIE WALKER PRESS

これこれ。

本作では、このタイプの差別を皮肉って「妻が白人だから一番ブラックなのは自分であるはずがない!」と主張しているわけですよね。

アメリカの歴史的に見て、

 サンフランシスコに到着した2人が空港内を歩くオープニングから、彼らを取り巻く好奇の視線が描かれる。それも当然と言うべきか、アメリカでは1967年6月12日まで17の州で異人種間の結婚は法的に禁じられていた

(引用元:人種差別ホラーの50年前、黒人と白人のラブストーリー『招かれざる客』が伝えたメッセージ|シネマトゥデイ

ということなので簡単に語ってはいけないぐらい根が深いし、

ギャラップが米国において、異人種間結婚に関する考え方の調査を始めたのは1958年のことだ。その同じ年、黒人女性のミルドレッド・ジーターと、白人男性のリチャード・ラビングが、異人種間結婚が合法だったワシントンD.C.で結婚の誓いを交わした。だが、バージニア州キャロライン郡の自宅に戻ったふたりは、「コモンウェルス(州)の平和と尊厳に反して、(違法に)夫と妻として同棲した」罪に問われた。異人種間結婚が、バージニア州の人種純血保全法(1924年成立)に違反するとされたためだ。

(引用元:1958年に4%だった米国の異人種間結婚の支持率、過去最高の94%に|Forbes JAPAN 公式サイト

実際にこのような事件が起きているようなので、サラッと言ってるけどあんた、笑っていいか悩むー! って感じになります。まあ、当事者でもない自分がそう思うこと自体傲慢なんだろうなとも思いますが。自分たちで皮肉っているんだから(自虐ネタなんだから)と言われても、やっぱりちょっと躊躇ってしまう。

日本のブラックジョークって海外ほど……というのが多いので、このコメディー要素でいまいち笑えないのは、感覚的な問題もあるのかもしれませんね

スポンサーリンク

犯人がわかりやすすぎる件

ちなみに、犯人は一発でわかります(笑)。

むしろ「こいつ以外にいない!」ってなる。なので、劇中で「あ、あんたが犯人!?」とわちゃわちゃしていても、観ているこちら側は「だ、だ、だと思ったー!」でしかない。温度差がありました。

動機がいまいちすぎる

そのうえ、犯行動機がいまいちすぎるというのもある。

ホラー映画やミステリー映画を観ていて、いまいち理解できない犯行動機というのはまああると思うんですが、理解できないならできないなりに「そんなことで!?」「完全に逆恨みやん!」ぐらい思わせてほしいというか。あるいは「サイコすぎて常人には理解できないわ……」とかいうのでもいい。

本作に登場する犯人は「まあ、気持ちはわからなくもない」「いやでも自業自得もあるのでは?」みたいなめちゃくちゃ中途半端な感じで、こんなことをする動機としてはインパクトに欠けるんですよね。本人からしたら、きっかけとなった出来事はとんでもないことだったと思うので、演出をもうちょっと頑張ればもっと感情移入できたような気もします。

最後の最後まで自虐

もう本作に関しては自虐を徹底していて、最後の最後まで「うわあ……」となりました。

どんなオチだったかは明言しませんが(ネタバレを控えるため)、つまりあれです。外見や人種を理由に疑いをかけてくる警官っているよねという。それを皮肉っていた。

なお、事件の捜査をする際、人種や国籍などを理由に相手を選ぶことを「レイシャル・プロファイリング」と言うらしいですね(※映画ではこの単語は出てきません。自分で調べる中で知っただけです)。軽く調べてみたところ、日本でも起こり得ることらしく、例えば「黒人は薬物持ってそう」みたいな理由(偏見)で警察が職務質問したりとか、こういうのもレイシャル・プロファイリングに入るそう。

初めて知りました。

こういう単語を知っただけでも、この映画を観た価値はあったのかなと思います。コメディー要素はいまいちハマらなかったけど(笑)。

スポンサーリンク

映画「ブラックニング」が好きな人におすすめの作品

映画「ブラックニング」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

映画「ブラックニング」が観られる動画配信サービス

※記事執筆時点での情報です(2025年11月27日)。レンタル作品等も含まれます。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD
×××××
スポンサーリンク

まとめ:ホラー要素は怖くない

最後に。

ホラー要素も特に怖くはありません。どうせやるならその辺も容赦なくやってほしかったですね。スラッシャーホラー展開になるのかと思いきや、そこまでという感じに終わってしまいました。

犯人よ、頑張れ!(?)

Rotten Tomatoes
Tomatometer 87% Popcornmeter 85%
IMDb
6.0/10

Filmarks
3.2/5.0

タイトルとURLをコピーしました