
死霊館(字幕版)
「死霊館」の感想です。
表題にもある通り、「死霊館」ユニバースの一作目。
恐怖レベルはそれなりという感じ。怖すぎず、だからといって怖くないこともない程良い塩梅の怖さでした。アナベル人形も登場!(興奮)
本記事は2025年11月07日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
悪魔祓いの許可を取るために証拠集めをしようと思ったら。
作品情報
あらすじ
ロードアイランド州ハリスヴィルに一軒家を購入したペロン一家。中古だが広く素敵な家に子どもたちは喜んだ。しかし、その日から一家は家で起こる怪奇現象に悩まされ始める。子どもたちにも影響が出るようになったため、ペロン夫妻は超常現象研究科のウォーレン夫妻に助けを求めることにした。調査のためにペロン家を訪れたウォーレン夫妻にも、さまざまな怪奇現象が降りかかる――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ロレイン・ウォーレン
(演:ヴェラ・ファーミガ)
エドの妻で、霊能力者。
エド・ウォーレン
(演:パトリック・ウィルソン)
ロレインの夫で、超常現象(悪魔)研究家。
キャロリン・ペロン
(演:リリ・テイラー)
ロジャーの夫で、子どもたちの母親。家での怪奇現象について、ウォーレン夫妻に助けを求める。
ロジャー・ペロン
(演:ロン・リビングストン)
キャロリンの夫。
アンドレア・ペロン
(演:シャンリー・キャズウェル)
ペロン家の長女。
ナンシー・ペロン
(演:ヘイリー・マクファーランド)
ペロン家の次女。
クリスティーン・ペロン
(演:ジョーイ・キング)
ペロン家の三女。
シンディ・ペロン
(演:マッケンジー・フォイ)
ペロン家の四女。
エイプリル・ペロン
(演:カイラ・ディーヴァー)
ペロン家の末っ子で、五女。
ドルー
(演:シャノン・クック)
エドの助手。
ジュディ・ウォーレン
(演:スターリング・ジェリンズ)
エドとロレインの娘。両親がペロン家を訪れた際には、祖母と共に家で留守番をしていた。
映画「死霊館」の感想
映画「死霊館」の感想です。ジャンプスケア要素はあったものの、怖さもほどほどで比較的観やすかったです(※当社比)。
実在の出来事に基づいた物語
まず、本作が他のエクソシスト系のホラー映画と一線を画しているのは、冒頭に「これは実在に基づいた物語である」(おぼろげ)的なテロップが出ることでしょう。
私は基本的に幽霊や悪魔的な存在を信じるほうではあるんですけれど、さすがに「これが!? 実在に基づいた話!?」とはなりますね。まあ、基づいているということはつまりフィクションな部分もあるよということだとは思いますが。
だとしても、日本では悪魔祓いなんかはあまり一般的とは言えませんから(お祓いとかはあるけど)、エンドロールを迎えるまではフィクション的な感覚で鑑賞しました。エンドロールまでは!(二度目)
怖いものは怖い
劇中で好きだったのは、怪奇現象に巻き込まれた際のロレインの反応。ちなみに、ロレインを演じたのは「フロントランナー」(2018)や「マイレージ、マイライフ」(2009)などで知られるヴェラ・ファーミガです。
そのロレインは悪魔研究家のエドの妻で、自身も透視能力の持ち主ということだったんですけれども、霊的現象にはある程度慣れているはずの彼女でも、やっぱり怖いものは怖いんだなあって。不可解な現象に恐怖を抱きつつ、それでも強く対峙しようと自身を奮い立たせている感じがとても繊細に表現されていて良かったです。
これこそが自分の使命と思っているからかな。
で、悪魔のことを研究しているし、悪魔祓いなるものをしたりもするウォーレン夫妻だけれど、証拠集めなどに関しては割と科学的アプローチをかけているのが興味深かったです。
鬼さんこちら手の鳴るほうへ
上記のことに加えて、さらに好きだったのは「鬼さんこちら手の鳴るほうへ」のシーン。
個人的にジャンプスケアはあまり好きじゃないんですが、これはとても良かった! ペロン家の母親キャロリンが子どもとかくれんぼをしていて、というあれ。耳元でパチン! めちゃくちゃ怖いというわけじゃないんだけど、演出が好きすぎてテンションが上がった場面でもありました。
後ろから子どもが出てきた時のゾッとする感じね。最高の演出でした。音も聞きようによってはラップ音みたいな感じで、一般的に聞く心霊現象のそれも、もしかしたら霊(悪魔)があんなふうにしているのかもと想像できる余白がありました。
そういえば……アナベル!
そして、中盤でアナベル人形が登場。
と言いつつ、このシーンになるまですっかりアナベルのことを忘れておりました(笑)。ペロン家には関係なさすぎて。正直、取ってつけたようなストーリーだなあとは思いましたが。アナベルにかかわらず、人形って可愛さと不気味さが共存していますよね。
私も子どもの頃、フランス人形(横にすると目を閉じるタイプ)を持っていて、名前をつけて可愛がっていたんですが、なんでしょうね。大人になってから人形を見るとどこか不気味に思えてしまう。子どもの頃は「可愛い!」でしかなかったはずなのになあ。
(なお、自分の持っていた人形は、感謝をもって神社で供養していただきました)
ただ、アナベルがこの動きをしたことで、個人的には「悪魔って結構いろんなところにいるもんだな」とは思いました。だからこそ憑りつかれないように気を強く持つ必要があるなと。
子の数が多すぎる
それにしても、子の数多すぎん? という印象が一番強かった。
ストーリー的に3人ほどで事足りたような気がしています。この辺はどうなんだろう。いまいち誰が誰なんだか最後まで覚えきれなかった。
ちょっと細かいところまでは確認していないんですが、実際のペロン一家が5人姉妹だったとか? だったとしても、少なからずフィクションが入っているはずだから、そこまで忠実にしなくて良かったような気がする。いや、本当に名前と顔、何番目の子なのかがまったく一致せずに終わってしまいました。無念すぎる。
ひょっとしたらラスト後が一番怖い
手を鳴らすシーンが一番好きだったとは先述した通りですが、一番怖かったのはエンドロールでした。
というのも、実在した人物、出来事に基づいた話であることは冒頭のテロップで十分理解していたはずなのに、脚色されているからか、劇中ではどうしてもフィクションっぽい演出が続くんですよね。悪魔との対峙シーンも派手で満足度が高い。「あー、良い映画を観たわー!」な気持ちになったところでガツン! とやってくる。
実在したペロン一家やウォーレン夫妻の実際の写真。
時代的にもモノクロの写真なんですけれど、嫌でもリアルを意識させられてこれがめちゃくちゃ怖かった。つまり、素晴らしい演出だったということです。
映画「死霊館」が好きな人におすすめの作品
映画「死霊館」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- インシディアス(2010)
- 悪魔の棲む家(1979)
- TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2023)
- イマジナリー(2024)
映画「死霊館」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年11月07日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:悪魔祓い系の緊張感増し増しホラー!
悪魔祓い系のホラーで、じめっとした怖さというよりはジャンプスケア要素が目立つ作品でした。
個人的には好きなタイプのジャンプスケアだった。先述した通り、手を鳴らすシーンが最高に格好良くて。
これはシリーズすべてを網羅したいところ。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 86% Popcornmeter 83%
IMDb
7.5/10
Filmarks
3.6/5.0

