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映画「悪魔と夜ふかし」あらすじ・感想|名作ホラーのオマージュは好き!悪魔系ホラーが好きならきっと

悪魔と夜ふかし_タイトル ホラー

悪魔と夜ふかし(字幕版)

劇場公開当初、なにかと話題になっていた「悪魔と夜ふかし(原題:Late Night with the Devil)」。

劇場までは足を運べなかったものの、気になってはいたのでDVDレンタルで観たんですが、悪魔系ホラー! でした。

(良くも悪くも)思っていたのとは違ったという印象で、正直、巷で評価されているほどではなかったかな、という感想。もしかしたら、評判が良すぎるせいで期待値が上がっていたからかも。

本記事は2025年04月07日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

ワンフレーズ紹介

有名になりたいと頑張っていたら。

作品情報

タイトル悪魔と夜ふかし
原題Late Night with the Devil
ジャンルホラー
監督キャメロン・ケアンズ
上映時間93分
製作国オーストラリア、アラブ首長国連邦
製作年2023年
公開年(豪)2023年
レイティングPG12
個人的評価★★★☆☆

あらすじ

1977年。深夜に放送される人気トーク・バラエティー番組「ナイト・オウルズ(Night Owls)」の司会者ジャック・デルロイは、人気挽回のため、ハロウィンの日に生放送でのオカルトショーを企画する。そこで、デルロイは(自称)霊能力者のクリストゥや超常現象懐疑論者のカーマイケル・ヘイグ、ベストセラー書籍「悪魔との対話」著者のジューン・ロスミッチェル、とあるカルト教団で育った少女リリーなどを出演させることにしたのだが――。

主な登場人物

(敬称略)

ジャック・デルロイ – Jack Delroy(演:デヴィッド・ダストマルチャン)

人気トーク・バラエティー番組「ナイト・オウルズ(Night Owls)」の司会者。かつては全米で愛される人気司会者だったが、妻を癌で亡くして以降、その人気も低迷していく。

クリストゥ – Christou(演:フェイザル・バジ)

自称・超能力者。霊聴力で死者の声を聞くことができるという。

カーマイケル・ヘイグ – Carmichael Haig(演:イアン・ブリス)

元は奇術師だが、現在はIFSIP(超常現象科学的調査国際連盟)に所属している。超常現象懐疑論者で、クリストゥの霊聴力にも懐疑的。

ガス・マコーネル – Gus McConnell(演:リース・アウテーリ)

「ナイト・オウルズ」のレギュラー。ジャックのアシスタント的存在。

ジューン・ロスミッチェル – June Ross-Mitchell(演:ローラ・ゴードン)

ベストセラー書籍「悪魔との対話」の著者。超心理学者でもあり、カルト教団で育ったリリーを保護し、まるで家族のように温かく見守ってきた。

リリー – Lilly(演:イングリッド・トレリ)

悪魔崇拝者率いるカルト教団「アブラクサス第一教会」のもとで育った少女。教団が集団自殺を図った際、ひとりだけ生き残った。悪魔が憑いているらしく、番組ではジューン博士を介して対話しようと試みることに。

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映画「悪魔と夜ふかし」の感想

映画「悪魔と夜ふかし」の感想です。ちょっと期待値が上がりすぎていたかもしれない、そんな作品。でも、普通に面白かった。

ファウンド・フッテージ形式

本作は、ファウンド・フッテージ形式で進行する作品でした。

つまり、「『なにかしらの理由により埋もれていた映像』を公開するよ!」というやつですね。

今回は、まず最初に当時人気だったトーク番組「ナイト・オウルズ」とジャック・デルロイの説明から入り、ハロウィンの特別企画(生放送)のマスターテープが見つかったので、それを見ていこうというお話。

これが結構面白かった。

というのも、70年代の番組なので、相応に画質が粗く、アスペクト比も当時のテレビのまんま。これがより不穏さを際立てていたような感じがしましたね。なんていうか、お蔵入り感が強かったというか。

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名作ホラーのオマージュ

また、名作ホラーのオマージュシーンも多々見受けられました。

一番「これだ!」と思ったのは、「エクソシスト」(1973)。悪魔系ホラーといえばという感じでやっぱり出てきました。あと「キャリー」(1976)っぽいシーンも。

ああいう、典型的というとおかしいかもしれませんが、古典的な悪魔系のホラーが好きなら、割とハマる内容かもしれません。

もうちょいなにか……なクリストゥのシーン

というか、クリストゥのシーンはもっとなにかなかったのかねと。

長すぎて冗長的であるように感じたし、そもそもあまりにわざとらしすぎて。いや、このわざとらしさもあえての演出なのだろうけど。怪しいという以上に、クリストゥがただのポンコツに見えてしまった。そして、共感性羞恥にもだえる私。

たぶん、このわざとらしさも70年代のトーク番組ではそうだった(そういうこともあった)ということなのでしょうね。SNSが発達した今の時代、こんなにもわかりやすいことをしたら相当炎上しそうなものです。

リリーの目力と画角

個人的にこの作品で一番怖かったのは、なんといってもリリーの目力。これがまあ怖かった。背筋がソワッとする感じがした。

番組の中で、リリーがカメラを見つめるシーンが何度かあるんですが、特に怖かったのは、リリーの背中側から向けられたカメラを、背中越しに首だけで振り向いたリリーがじっと睨みつけるところ。いや、本人からしたらただ視線を向けていた程度の認識なんでしょうが、目力が強すぎて、画面を通り越して実際に睨みつけられているような感覚に陥りました。

リリーを演じたイングリッド・トレリの演技力が光っていた。

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駄目だをやるのがホラー

で、ホラーの魅力といえば魅力。それ、絶対やっちゃ駄目なやつ! を積極的にやっていくのがホラーの醍醐味とも言えます。

本作でも、ジャックが出演者に「やらないほうがいい」と言われたことを半ば強引にやらせたことにより、とんでもない事態に発展していきますしね。まあ、その出演者自体、見通しが甘かったのも否めない。みんなの「これくらいなら……(大丈夫だろう)」が重なり、大変なことにつながっていったような気がします。

結局、ほら、言わんこっちゃない、と。

なんとなく予想がつくオチ

個人的な印象として、本作はまあ普通に面白い悪魔系ホラーだったんですが、巷で囁かれるほどの高評価にならなかったのは、悪魔系ホラーとしてありがちな展開が続いたからかなと思います。

なんていうか、この後の展開がある程度予想できてしまった。オチもそれなりだったんですが、真新しいという感じはしませんでした。

予想がつくのに、説明不足な部分も結構多かったので、消化不良なところもありましたね。

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映画「悪魔と夜ふかし」が好きな人におすすめの作品

映画「悪魔と夜ふかし」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • ポルターガイスト(1982)
  • ヘルハウス(1973)

まとめ:後半はテンポ良し

前半は、正直間延びしている印象で長く感じたんですが、後半のテンポは割と良かったです。

例えば「エクソシスト」や「キャリー」などの典型的な悪魔系ホラーが好きな人にはハマるかもな作品。個人的には、ジャック・デルロイという男の人間性について、もう少し深く掘り下げてほしかったかな。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 97% AUDIENCE SCORE 82%
IMDb
7.0/10

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