ディープ・ブルー2(字幕版)
「JAWS/ジョーズ」(1975)と並び、代表的なサメ映画とされる「ディープ・ブルー」(1999)の続編として作られた作品です。
期待値が高かっただけに、「並の作品」という評価になってしまった印象でした(残念……)。
本記事は2024年08月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
子ザメの登場でサメサメパニック!
作品情報
タイトル | ディープ・ブルー2 |
原題 | Deep Blue Sea 2 |
ジャンル | アクション、スリラー、パニック |
監督 | ダリン・スコット |
上映時間 | 94分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
レイティング | R |
個人的評価 | ★★☆☆☆ |
あらすじ
サメ保護活動家のミスティ・カルホーンは、ある日、製薬会社の主導で行われているサメを使った実験に参加することになった。ミスティの目的は、資金援助を得ることである。しかし、実験に使われるのは、獰猛で危険なオオメジロザメだということを知り――。
登場人物
(敬称略)
ミスティ・カルホーン(演:ダニエル・サヴレ)
サメの保護活動家。保護活動の資金援助を得るため、デュラントに協力することに。
トレント・スレイター(演:(ロブ・メイズ)
元軍人で、現在は海洋施設の従業員。
カール・デュラント(演:マイケル・ビーチ)
デュラント製薬会社の社長。サメを使って、人間の脳の遺伝子を組み換える実験をしている。
ダニエル・キム(演:ジェレミー・ボアド)
レズリーの夫で、神経学者。
レズリー・キム(演:キム・シスター)
ダニエルの妻で、同じく神経学者。
アーロン(演:ネイサン・リン)
海洋施設の従業員。
映画「ディープ・ブルー2」の感想
映画「ディープ・ブルー2」の感想です。前作の評価が高かっただけに、同じ気持ちで観始めると「思っていたほどではなかった……」という印象になるかもしれません。
子ザメ登場
本作と前作の違いといえば、本作には、前作にはいなかった子ザメが登場するところです。
人を襲ってくるのは、主にコイツら。
作中では(確か)「ピラニアより凶暴」とか言っていたような気がするんですが、まあ、ピラニアに襲われているような感じですね。
群れでバシャバシャする子ザメたち
で。
この子ザメたちがバシャバシャと暴れ回るというのが、本作の見どころのひとつだったわけですが。
今ひとつ、パンチ力が足りなかったかなという印象でした。
というのも、子ザメたちはとっても元気なので、バシャバシャバシャバシャと、その都度自分たちがどこにいるのか教えてくれるし、うん、それでもやられるときはやられるんですけど、毎回その繰り返しなので、最後のほうになるとどうしてもマンネリ化したように感じてしまう。
例えば、常に群れで行動している子ザメが途中はぐれて、複数の場所で人を襲い「もう駄目だ……!」という絶望的な展開があっても良かったかもなと勝手に想像したりしました。
子ザメたちが暴れまくるという設定は良かったものの、もう少し捻りが欲しかったところ。
突然のB級映画味
やっぱり、前作「ディープ・ブルー」を超えることはできませんでしたね。
そもそも、前作の評価がかなり高かっただけに、よく20年ほどもの年月が経ってから続編を作ろうなどと思ったよなと。なんというチャレンジ精神。
というわけで、前作は前作として、まったくの別物として観たほうがいい作品でした。
前作とは異なり、B級映画味があるのだけど、かといって数あるB級サメ映画と同列に並べると、それはそれで埋もれてしまいそうな平凡な設定。やっぱりね、例えば、双頭のサメが出てくる「ダブルヘッド・ジョーズ」(2012)とか、サメの幽霊が出てくる「ゴースト・シャーク」(2013)とかと比べちゃうと、子ザメ程度ではパンチ力に欠けるよね。
一作目を超えられなかったというのは「MEG ザ・モンスター」(2018)も同じだけど、「MEG ザ・モンスターズ」(2023)のスケールが大きくなっていたのは間違いないし。
私としては、「普通だ……」という感想が一番近かったかな。
コックさんの不在
本作を観たうえで、まず始めに思ったこと。
……圧倒的、コックさん不足ゥ!
前作でもっとも人気があったであろう、愛すべきあのキャラに匹敵する登場人物がひとりもいなかったこと。前作への評価の高さにかなり貢献していたであろう、あの素敵コックさんが。
別に、コックさんを出せとは言っていませんよ。
ただ、それと同じようなキャラは出すべきだったんじゃないかとは思っています。コメディー要員というか、ちょっとお馬鹿さんで、でも真っ直ぐで憎めないみたいなキャラ。
それがあれば、かろうじて「続編だ!」となっていたかもしれませんね。
映画「ディープ・ブルー2」が好きな人におすすめの作品
映画「ディープ・ブルー2」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- トレマーズ(1990)
- THE POOL ザ・プール(2018)
- ピラニア(1978)
- アナコンダ(1997)
まとめ:テンポの良さは好き
いまいち入り込めない内容ではったものの、テンポの良さは好きでした。
「あんまりだな……」と思っていてもなお、飽きずに最後まで観られるスムーズな展開ですからね! 子ザメも次に何をしでかすかわからなくて、ハラハラドキドキ。
前作とは別物として観れば、まあまあ楽しいです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 0% AUDIENCE SCORE 13%
IMDb
3.5/10